銅クロロフィリンナトリウムは、「歯や口中に用いる薬」の「歯槽膿漏薬」として配合されています。試験のポイントをまとめたり、出題傾向を「○×」形式の過去問で紹介したりしています。通勤・通学時のおさらい用にどうぞ。
復習用に、手引きを抜粋すると…、
「組織修復成分」
「炎症を起こした歯周組織の修復を促す作用のほか、歯肉炎に伴う口臭を抑える効果も期 待して、」
「銅クロロフィリンナトリウムが配合されている場合がある。」
…と、相なります。
ご存じのように、「銅クロロフィリンナトリウム」は、「歯や口中に用いる薬」の「歯槽膿漏薬」に登場します。
市販薬には、「【第3類医薬品】サンクロン 120mL×6 」などがあります。
当該成分は、ときおり試験に顔を見せます。優先順位は「高い」です。
銅クロロフィリンナトリウムは…、
① 銅クロロフィリンナトリウムは、炎症を起こした歯周組織の修復を促す作用のほか、歯肉炎に伴う口臭を抑える。
…といった感じで出題されます。
先の○×問題の解説です。
①の「銅クロロフィリンナトリウムは、炎症を起こした歯周組織の修復を促す作用のほか、歯肉炎に伴う口臭を抑える」ですが、正しい記述です。
当該銅クロロフィリンナトリウムは、ごぞんじのように「組織修復成分」で、加えて、「口臭を抑える」効果も期待されて配合されています。
効果が「2つ」もあるので、チェックしておきましょう。
よって、①は、「○」となります。
銅クロロフィリンナトリウムですが、少しだけ注意したいところがあります。それは、同じ「組織修復成分」の「アラントイン」との兼ね合いです。
銅クロロフィリンナトリウムは、アラントインと同様に、『修復する』作用です。
しかし、銅クロロフィリンナトリウムには、先の問題のように、「歯肉炎に伴う口臭を抑える」作用もあるのです。
んなもんで、もし、「アラントインは、炎症を起こした歯周組織の修復を促す作用のほか、歯肉炎に伴う口臭を抑える」と出題されたなら、これは、「誤り」となります。
なぜなら、これは、「銅クロロフィリンナトリウム」の説明だからで、アラントインに口臭抑制効果は明記されていません。
正しいのは、「アラントインは、炎症を起こした歯周組織の修復を促す作用がある」といった感じのものとなります。
このように、アラントインと銅クロロフィリンナトリウムは、同じ「修復成分」ですが、銅クロロフィリンナトリウムには、「歯肉炎に伴う口臭を抑える」作用もあるので、整理して憶える、といった寸法です。
まあ、ここまで突っ込んだ出題は、まずないと思います。が、大阪府の試験で似たような問題が出ているので、難化に備えて、チェックだけはしておきましょう。
繰り返しますが、「アラントインは、修復のみ」「銅クロロフィリンナトリウムは、修復+口臭予防」です。
歯槽膿漏薬の「組織修復成分」には、当該「銅クロロフィリンナトリウム」と「アラントイン」の2つがあります。
「銅クロロフィリンナトリウム」は、「内服薬」の成分です。
対して、「アラントイン」ですが、これは、「外用薬」の成分です。
外用薬・内服薬の別が問われたこともあるので、このページを「お気に入り」に入れておいて、試験直前で、押えましょう。
登録販売者の勉強方法等は、「登録販売者の独学」に述べています。独学の概要・注意事項などはこちらで。
次いで、医薬品の成分の暗記が苦手な人へのアドバイスです。
実地が一番頭に入ります。成分・効能が頭に入らない方は、机の前の勉強を止めて、ドラッグストア等で、実際の医薬品を手にしてみてください。
先に挙げた、「【第3類医薬品】サンクロン 120mL×6 」などのページを見ながら、テキストと突き合わせるだけでも、記憶に残ります。
テキストの字面だけでは、記憶の残りは悪いので、実物を目で見て触って確かめて、憶えていきましょう。
「歯槽膿漏薬」の他の成分へのリンクです。
使用教材の詳細は「教材レビュー」に述べていますが、読むのが面倒な人は…、
テキストは、初心者向けでオマケ付きの「 らくらく完全攻略!登録販売者試験合格テキスト&問題集 第4版 」で…、
過去問は、掲載問題数が一番多い「 超重要!登録販売者過去問題集 '24年版 (2024年版) 」を使えば支障ありません。
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