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C型肝炎訴訟のポイントまとめ‐登録販売者

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

登録販売者の「医薬品に共通する特性と基本的な知識」の論点「薬害の歴史」の「C型肝炎訴訟」のポイントをまとめたページ。薬害訴訟は、細かいところまで、問われるようになっている。些細なことでも、テキスト記載事項は、憶えておくべき。過去問の出題例や、ひっかけ問題のサンプルも併せて掲載。

当該ページでは、「C型肝炎訴訟」について見ていきます。

令和4年度の改正事項ですが、さっそく問うている県もあるので、遺漏なく押えておきましょう。

C型肝炎訴訟

「C型肝炎訴訟」ですが、手引きには…、

出産や手術での大量出血などの際に特定のフィブリノゲン製剤や血液凝固第IX因子製剤の投与を受けたことにより、C型肝炎ウイルスに感染したことに対する損害賠償訴訟である。』

…となっています。

太文字下線部分が、当該訴訟のキーワードです。ほぼ出ると言っていいです。

C型肝炎訴訟・・・フィブリノゲン製剤・血液凝固第IX因子製剤」と、正確に押えておきましょう。

なお、「フィブリノゲン製剤」の「フィブリノゲン」ですが、「人体」の「肝臓」のところでは「血液凝固因子」と、表記されています。

んで、「【血小板】」のところでは…、

「血漿タンパク質の一種であるフィブリノゲンが傷口で重合して線維状のフィブリンとなる。」

「フィブリン線維に赤血球や血小板などが絡まり合い、血の凝固物(血餅)となって傷口をふさぎ、止血がなされる。」

…となっています。

これを契機に、カタカナ語句の方も、復習しておきましょう。

参考:人体 カタカナ語句 フィブリノゲン・アルブミン(肝臓)

参考:人体 カタカナ語句 フィブリノゲン・フィブリン(血小板)

最後に、「血液凝固第IX因子製剤」ですが、ローマ数字の「IX(9)」は、無理して押えなくていいでしょう。

ざっくり、「血液凝固因子製剤」くらいに把握していれば、試験的には十分かと思います。

まさか、「血液凝固第“IV”因子製剤の投与を受けたことにより、C型肝炎ウイルスに感染したことに対する損害賠償訴訟」といった問題は、出ないと思います。

配偶者のように、性根の腐った出題者とはいえ、こんなクソ問題は作らないと思います。

下線の大量出血とC型肝炎ウイルス

次に、試験に出そうなのが下線部分の「大量出血」と「C型肝炎ウイルス」です。

まず、「大量出血」は、他の薬害訴訟の語句と「入れ替え」られそうです。

たとえば、催眠鎮静剤とか整腸剤とか血友病とかです。

例題としては…、

「“血友病”などの際に特定のフィブリノゲン製剤や血液凝固第IX因子製剤の投与」ウンヌン…、

「“催眠鎮静剤”として投与されたフィブリノゲン製剤や血液凝固第IX因子製剤による」ウンヌン…、

…といった次第です。

定番の出題方式なので、「大量出血」は、チェックしておきましょう。

最後に、「C型肝炎ウイルス」ですが、これは、当該訴訟の基本的な語句なので、“そのまんま”が選択肢に出る公算が高いです。

ただ、HIV訴訟の「ヒト免疫不全ウイルス」や、CJD訴訟の「プリオン」など、ウイルスがらみの「入れ替え」問題で出題される可能性はあります。

基本中の基本の語句なので、押えておくべきです。

C型肝炎訴訟の特徴

C型肝炎訴訟の被告は、「国・製薬企業」です。

サリドマイド訴訟・スモン訴訟・HIV訴訟と同じ、「国・製薬企業」が被告です。

ちなみに、CJD訴訟だけは、「国、輸入販売業者及び製造業者」となっているので、整理して憶えておきましょう。

次に、重要ポイントですが、C型肝炎訴訟は、まだ和解されていません。

手引きには…、

『国では、この法律に基づく給付金の支給の仕組みに沿って、現在、和解を進めている。』

…とあり、「進めている」段階であり、最終的な和解が、なされていないことが読み取れます。

他の薬害訴訟は、和解が完了しているので、「C型肝炎訴訟・・・和解まだ」と、整理して憶えねばなりません。

対策・制度創出

「C型肝炎訴訟」を契機とする制度創設ですが…、

『医師、薬剤師、法律家、薬害被害者などの委員により構成される医薬品等行政評価・監視委員会が設置された。』

…と、手引きにあります。

キーワードは、言うまでもなく、「医薬品等行政評価・監視委員会」です。

制度創設は、ガチで出るので、「C型肝炎訴訟・・・医薬品等行政評価・監視委員会」と、ガチで押えておきましょう。

憶え方ですが、C型“肝”炎訴訟の“肝”の「かん」と、医薬品等行政評価・“監”視委員会の監視の“監”の「かん」とを繋げて、「かん繋がり」くらいに憶えるといいでしょう。

まとめ的なもの

こういうとアレですが、「C型肝炎訴訟」は、憶えるものが少ないので、テキストの細かい記述が出る可能性が高いです。

とはいえ、試験的には、テキストの記述が“そのまんま”選択肢に出るくらいが関の山かと思われます。

たとえば…、

「国及び製薬企業を被告として、5つの地裁で提訴されたが、言い渡された判決は、国及び製薬企業が責任を負うべき期間等について判断が分かれていた。」とか…、

「C型肝炎ウイルス感染者の早期・一律救済の要請にこたえるべく、議員立法によってその解決を図るため、特別措置法(平成20年法律第2号)が制定、施行された。」

…といった感じの出題になるかと思います。

先述したキーワード以外の記述も、念のため、精読しておきましょう。

言うまでもないですが、キーワード部分は、ガチで出るので、ガチで押えておきましょう。

なお、他の薬害訴訟との横断的な勉強には、「登録販売者 薬害訴訟(CJD訴訟,HIV訴訟,スモン訴訟,サリドマイド訴訟,C型肝炎訴訟)の横断学習のページ‐論点整理とまとめ
」の方も、活用してください。

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