ハローワークの求人データTOP50からすると、資格や免許の求人は、ある特定のカテゴリに集中している。一口で言うと、資格とは「車・医・建」である。
| カテゴリー: 資格の就職・転職事情 | Tags: 資格
結論から言うと、資格とは、「車・医・建」に尽きる、といった次第です。
現在、資格は国家資格から民間資格まで、数千あると言われています。
勉強目的や自己啓発なら「お好きに」ですが、就職や転職を有利にするとか、人生の保証や保険を得るといった点から、資格の取得を考えているなら、意図・目的と『ズレてない資格』を選ばないといけません。
選択の上で欠かせない指標が、「求人数」なのですが、ハロワの求人数データからすると、求人は「車・医・建」系統の資格に集中しているのが事実です。
つまり、自動車の免許と、医療・福祉・介護の資格と、建設・建築の資格・免許の求人は、『ケタ違いに多い』という次第です。
反対に言うと、「車・医・建」系統以外の資格は、数えられるほどしか求人がないという塩梅です。
2015年度7月の、求人数TOP50のデータです。
赤字の資格が、「車・医・建」系統の資格です。
ぱっと見で十分わかるかと思いますが、セルのほとんどは赤字で占められており、求人の大半が「車・医・建」の資格であることがわかります。
細かくいうと…、
「車・医・建」の資格は、TOP10位中8つあり、「80%」を占めています。
TOP30で区切ると、「車・医・建」以外の資格は4つしかなく、残る26資格が「車・医・建」で「86%」を占めます。
TOP50で区切ると、「車・医・建」以外の資格は12個しかなく、残る38資格が「車・医・建」で「76%」を占めます。
何度も同じことを述べて恐縮ですが、自動車の免許と、医療・福祉・介護の資格と、建設・建築の資格・免許の求人がケタ違いに多いのがわかります。
TOP100でも、実情はあまり変わりありません。
時期を変えてみます。
「2015年1月」の求人数TOP50だと、「車・医・建」の資格は40個で、求人数上位の「80%」を占めています。
赤で染まっているのは、変わりありません。
「2014年7月」のTOP50でも、「車・医・建」の資格は40個あり、求人数上位の「80%」を占めます。
相変わらず、赤で染まっていますし、上位に挙がる資格も変わり映えありません。
資格・免許の求人事情は、だいたい上記のような次第で、今後も同じように推移していくように思われます。
つまり、自動車の免許と、医療・福祉・介護の資格と、建設・建築の資格・免許に、求人が集中するといった塩梅です。
ざっくり言うと、これらTOP50の資格を取れば、就職や転職という点で、ハズレはないという塩梅です。
そう、有象無象の資格をいくつも取るより、大型免許+危険物取扱者やフォークリフトとか、一念発揮して通学して医療・福祉の資格を取る方が、就職や転職は無難という次第です。
なお、注意点があります。
求人数だけが、資格の価値のすべてではありません。
特殊・特別な資格は、たとえば、高圧ガスを運ぶ際に必要な「高圧ガス移動監視者」などは、やはり相対的に求人数は少なくなってしまいます。が、求人数は少なくても、社会に必要な資格です。
また、上記のデータは、ハローワークに登録されている資格・免許の求人数で、言うなれば「一般的な求人状況」を現わしています。専門的な資格・職業の求人動行を見るにはそぐいません。
当該データは、資格というものを実態を、もう一歩踏まえるために、役立たせてほしく思います。
「○○という資格を取ったら何とかなりそう」と思っていたら、当該資格○○には、求人はなかったなんてことのないように、ご利用いただけたらと存じます。
有名なだけの資格、知名度だけの資格、掛け声だけの資格は、腐るほどあります。
2015年8月13日 1:57 PM
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端的に言うと、「難化傾向に入った試験は、今後も難化を続ける」ので、もう難しくはならないだろう的な、安...続きを見る