第85問‐栃木県 令和5年度(2023年度)過去問と解説

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

 本問は、「医薬品」の「腸及び腸に作用する薬」についての問題です。選択肢のすべてが、そこそこ手ごわい問題です。選択肢のすべての正誤が合わないと正解できないので、確答が厳しいです。過去問に出たことは、甘く見てはいけないので、復習だけはしておきましょう。

第85問‐腸及び腸に作用する薬

 

 (クリックして拡大。)

難易度コメント+こたえ

 本問の難易度は、「やや難」です。

 なお、本問の解答は、こちら(数字のみ)です。

選択肢a

 選択肢aの「急性の下痢の主な要因として、体の冷えや消化不良、細菌やウイルス等の消 化器 感染、緊張等の精神的なストレスがある。」ですが、正しい記述です。

 手引きには…、

 「下痢が起こる主な要因としては、」

 「急性の下痢では、体の冷えや消化不良、細菌やウイルス等の 消化器感染(食中毒など)、緊張等の精神的なストレスによるものがあり、」

 「慢性の下痢については、腸自体に病変を生じている可能性がある。」

 …とあります。

 よって、選択肢は、「正」となります。

 こういう記述も出るようになっているので、テキストは、遺漏なく精読しておきましょう。

選択肢b

 選択肢bの「トリメブチンマレイン酸 塩は、重篤な副作用として肝機能障害を生じることがあるため、肝臓病の診断を受けた人では、使用する前にその適否につき、治療を行っている医師又は処方薬の調剤を行った薬剤師に相談 するべきである」ですが、正しい記述です。

 「トリメブチンマレイン酸塩」の正しい記述です。

 あまり出ない記述でしたが、問われるようになっています。

 手引きには…、

 「まれに重篤な副作用として肝機能障害を生じることがある。」

 「肝臓病の診断を受けた人では、 使用する前にその適否につき、」

 「治療を行っている医師又は処方薬の調剤を行った薬剤師に相 談がなされるべきである。」

 …とあります。

 よって、選択肢は、「正」となります。

選択肢c

 選択肢cの「タンニン酸ベルベリンに含まれるベルベリンは、牛乳に含まれるタンパク質から 精製される成分であるため、牛乳にアレルギーがある人 では使用を避ける必要があ る。」ですが、誤った記述です。

 タンニン酸がらみの「ひっかけ」問題です。

 間違っているのは、「ベルベリン」のところです。

 正しくは、「アルブミン」です。

 「牛乳に含ま れるタンパク質(カゼイン)から精製された」ものは、「アルブミン」です。

 よって、選択肢は、「誤」となります。

 なお、「タンニン酸ベルベリン」は、「腸内殺菌成分」です。

 んで、「タンニン酸アルブミン」は、「止瀉成分(収斂成分)」です。

答え

 「a」は「正」です。

 「b」は「正」です。

 「c」は「誤」です。

 「正しいものの組み合わせ」は、

 正解:1

 さて、最終解答でミスったのなら、必ず、「登録販売者の解答は2回念押し‐最終得点は2~3点上がる」に、目を通しておきましょう。選び方を変えるだけで、点が取れます。

 >>> 次の問題へ。

医薬品

 61問:解熱鎮痛薬の成分

 62問:かぜ及びかぜ薬

 63問:カフェイン

 64問:眠気を促す薬

 65問:かぜ薬の成分問題

 66問:鎮暈薬(乗物酔い防止薬)1

 67問:鎮暈薬(乗物酔い防止薬)2

 68問:小児の疳の生薬製剤

 69問:口腔咽喉薬及びうがい薬(含嗽薬)

 70問:鎮咳去痰の漢方処方製剤・生薬

 71問:鎮咳去痰薬の成分問題

 72問:センソ

 73問:強心薬

 74問:高コレステロール改善薬

 75問:貧血及び貧血用薬

 76問:婦人薬

 77問:内服アレルギー用薬

 78問:セレギリン塩酸塩等のモノアミン酸化酵素阻害剤

 79問:鼻に用いる薬

 80問:一般用検査薬

 81問:胃腸に作用する薬1

 82問:胃腸に作用する薬2

 83問:胃腸鎮痛鎮痙薬

 84問:浣腸薬

 85問:腸及び腸に作用する薬

 86問:漢方処方製剤‐腸

 87問:駆虫薬

 88問:痔疾用薬

 89問:痔と痔疾用薬

 90問:点眼薬

 91問:眼科用薬

 92問:殺菌消毒成分

 93問:皮膚に用いる薬の配合成分

 94問:歯や口中に用いる薬

 95問:禁煙補助剤

 96問:滋養強壮保健薬

 97問:漢方の特徴・漢方薬の基本的な考え方

 98問:痔疾用薬の生薬成分

 99問:消毒薬

 100問:殺虫剤・忌避剤

令和5年度 栃木県 科目別

 弱点克服等には、以下のリンクで、科目別に演習してください。

 ・令和5年度 インデックス

 ・薬事に関する法規と制度(第1~第20問)

 ・基本的な知識(第21~第40問)

 ・人体の働きと医薬品(第41~第60問)

 ・主な医薬品とその作用(第61~第100問)

 ・医薬品の適正使用と安全対策(第101問~第120問)

独学向け教材

 使用教材の詳細は「教材レビュー」に述べていますが、読むのが面倒な人は…、

 テキストは、初心者向けでオマケ付きの「 らくらく完全攻略!登録販売者試験合格テキスト&問題集 第4版 」で…、

 過去問は、掲載問題数が一番多い「 超重要!登録販売者過去問題集 '24年版 (2024年版) 」を使えば支障ありません。

こまごましたもの

 登録販売者のこまごましたことは、ブログに投稿しています。

 興味のある方は、「登録販売者の投稿記事 」の「登録販売者:語呂合わせ」や「登録販売者:まとめ」、「登録販売者:憶え方」などをお目汚しください。

 そのほか、「登録販売者:医薬品」や「登録販売者:生薬」、「登録販売者:漢方処方製剤」で、ヒマな時間を潰してください。

みんなとシェアする