登録販売者の試験科目「主な医薬品とその作用(通称:医薬品)」の「歯や口中(こうちゅう)に用いる薬」の総論的なことや、○×問題、頻出事項のまとめ。試験のポイントやコツなど。過去問も例題として挙げる。
第11節「歯や口中に用いる薬」は、本試験で「約1問」出る単元です。
結論から言うと、ページ数や成分の分量の割りに、「1問」出るので、費用対効果の高いところです。
分量は少ないし、新しく出る成分もそうないので、通勤・通学時の空いた時間などで、消化するとよいでしょう。
本試験問題は、テキストを精読していれば取れるものばかりです。
ところで、同じように、費用対効果の高い単元として、「痔の薬」や「禁煙補助剤」、「一般用検査薬」があります。
本節が済めば、これらを消化していくといいでしょう。
当該「歯や口中に用いる薬」で、よく出る論点が「症状」の定義問題です。
「歯痛とは?」とかの「症状」を問う問題が、殊の外、多いです。
というのも、「歯や口中に用いる薬」に出てくる成分は、他の薬の成分と多くが被っているため、試験問題にならないからかと思われます。
「歯や口中に用いる薬」では、「症状」を、普段の倍はチェックしておきましょう。
「歯痛」とは、歯の齲蝕(虫歯)と、それに伴う歯髄炎によって生じます。
一般用医薬品の歯痛薬は、歯の齲蝕による痛みを、応急的に鎮めることを目的としています。
虫歯を治すのは歯医者さんの仕事です。一般用医薬品の歯痛薬で、歯の齲蝕は修復できません。んなもんで、“応急的”なのであります。
試験では、「歯痛薬は、歯の齲蝕による歯痛を鎮めるだけでなく、歯の齲蝕を修復することもある」などと出題されます。
修復はしないので、「×」です。これが実によく出ます。
歯痛薬は、使用は最小限にとどめ、医療機関を受診すべきです。
「歯槽膿漏」とは、歯肉炎が重症化して、炎症が刺繍組織全体に広がったものをいいます。
歯槽膿漏薬とは、歯肉炎や歯槽膿漏の諸症状を緩和するのを目的とする医薬品です。
歯槽膿漏薬には、「外用薬」と「内服薬」があります。
試験では、「歯槽膿漏薬には、外用薬しかない」などと出ます。「×」です。
また、成分によっては、「外用薬」のみの成分、または、「内服薬」のみの成分があり、ここが問われたことがあるので、意識して押えてください。
口内炎用薬は、あまり出ませんが念のため。
「口内炎」とは、口腔内に生じる炎症です。水泡や潰瘍ができて痛みます。
口内炎用薬は、口内炎や舌炎の緩和を目的とした、口腔内局所に適用される外用薬です。
当該「歯や口中に用いる薬」は、口中で使用されるため、口腔咽喉薬や含嗽薬と被っています。
んなもんで、外用の歯痛薬や歯槽膿漏薬、口内炎用薬を使用したときは、十分な間隔を置いて、口腔咽喉薬や含嗽薬を使用します。
効果が重複したり副作用が強く出たりするのを防ぐためです。
なお、口内炎ですが、普通は1~2週間で自然寛解しますが、長期間、症状が続くときは、腫瘍である可能性があります。
試験では、「口内炎や舌炎が長期間にわたって症状が長引いている場合には、口腔粘膜に生じた腫瘍である可能性もある」などと出ます。「○」です。
ところで、口内炎が再発を繰り返すときは、ベーチェット病が疑われます。
試験では、「口内炎や舌炎の再発を繰り返す場合には、ベーチェット病などの可能性も考えられるので、医療機関を受診するなどの対応が必要である」などと出題されます。「○」です。
また、口内炎は、何らかの病気で治療を受ける際に投与された薬剤の副作用も疑われます。
一度に複数個所に口内炎や舌炎が発生し、食事に著しい支障を来す場合は、医療機関を受診します。
「歯や口中に用いる薬」では、カミツレ、ラタニア、ミルラなどの生薬成分があります。
何気に、生薬の中では、出題率が高いので、優先して押えるといいでしょう。
選択肢の1つに、よくよく出ます!
参考:カミツレ
参考:ラタニア
参考:ミルラ
では、「医薬品」の第11節「歯や口中に用いる薬」の各成分へのリンクです。
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