第52問‐山梨県 令和5年度（2023年度）過去問と解説
まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。
本問は、「人体」の「医薬品の代謝、排泄」についての問題です。基礎・基本ばかりなので、難しくはありません。
第52問‐医薬品の代謝、排泄
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難易度コメント＋こたえ
本問の難易度は、「ふつう」です。
選択肢a
選択肢aの「肝初回通過効果とは、全身循環に移行する有効成分の量が、消化管で吸収された 量よりも、肝臓で代謝を受けた分だけ少なくなることをいう。」ですが、正しい記述です。
「肝初回通過効果」の正しい記述です。
過去問に出たことは、甘く見てはいけないので、復習だけはしておきましょう。
よって、選択肢は、「正」となります。
選択肢b
選択肢bの「血液中で血漿タンパク質と結合して複合体を形成している有効成分は、トランスポーターによって輸送されるため、血中濃度が徐々に上昇する。」ですが、誤った記述です。
全然違いますね。
間違っているのは、「トランスポーターによって輸送されるため、血中濃度が徐々に上昇する」のところです。
正しくは、「トランスポーターによって輸送されることもない。したがって、代謝や分布が制限されるため、血中濃度の低下は徐々に起こる」となっています。
テキストを精読しておきましょう。
よって、選択肢は、「誤」となります。
選択肢c
選択肢cの「腎機能が低下した人では、正常な人に比べて有効成分の尿中への排泄が早まるため、医薬品の効き目が十分に現れず、副作用も生じにくい。」ですが、誤った記述です。
これまた、ぜんぜん違います。
正しくは、「正常の人よりも有効成分の尿中への排泄が遅れ、血中濃度が下がりにくい。そのため、医薬品の効き目が過剰に現れたり、副作用を生じやすくなったりする。」です。
テキストで確認しておきましょう。
よって、選択肢は、「誤」となります。
選択肢d
選択肢dの「有効成分は未変化体のままで、あるいは代謝物として、腎臓から尿中へ、肝臓か ら胆汁中へ、又は肺から呼気中へと排出されるが、汗中には排出されることはない。」ですが、誤った記述です。
間違っているのは、「汗中には排出されることはない」のところです。
手引きには…、
「体外への排出経路としては、その他に汗中や母乳中などがあるが、 体内からの消失経路としての意義は小さい」
…とあります。
薬の有効成分の消失経路としては些少かもしれませんが、汗を通じて排出されることもあります。
よって、選択肢は、「誤」となります。
答え
「a」は「正」です。
「b」は「誤」です。
「c」は「誤」です。
「d」は「誤」です。
「正しい組み合わせ」は、
正解：1
さて、最終解答でミスったのなら、必ず、「登録販売者の解答は２回念押し‐最終得点は２～３点上がる」に、目を通しておきましょう。選び方を変えるだけで、点が取れます。
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弱点克服等には、以下のリンクで、科目別に演習してください。
独学向け教材
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