本問は、「基本知識」の「サリドマイド製剤及びサリドマイド訴訟」についての出題です。基礎知識では、ほぼ毎回出題される内容なので、テキストの精読は必須です。選択肢を1つとして、落とさないようにしましょう。
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本問の難易度は、「ふつう」です。
「サリドマイド訴訟」の問題です。
「薬害」については、細かいところまで問われています。
「サリドマイド・サリドマイド訴訟のポイントまとめ+憶え方」などを参考に、対策を練っておきましょう。
選択肢アの「解熱鎮痛剤として販売されたサリドマイド製剤を授乳婦が使用したことにより、授乳を 受けた子に耳の障害等の異常が発生した。」ですが、誤った記述です。
間違っているのは、「解熱鎮痛剤」のところです。
正しくは、「催眠鎮静剤」です。
何の薬に入っていたかは、ド定番論点なので、遺漏なく押えておきましょう。
よって、選択肢は、「誤」となります。
選択肢イの「サリドマイド製剤は1957年に西ドイツ(当時)で販売が開始され、日本でも195 8年1月から販売された。西ドイツではいち早く副作用により製品が回収されたが 、日本 では西ドイツ企業から警告が発せられていたにもかかわらず、販売停止及び回収措置が遅 れたため、対応の遅さが問題視された。」ですが、正しい記述です。
サリドマイド訴訟の争点に、行政の対応の遅さがあります。
よって、選択肢は、「正」となります。
なお、年号・年月日は、問われたことがないので、1957年等の数字は、神経質になる必要はありません。
選択肢ウの「サリドマイド製剤の副作用は、サリドマイドの光学異性体のうち一方の異性体のみが有 する作用のため、もう一方を分離して製剤化すれば副作用を避けられる」ですが、誤った記述です。
手引きには…、
「サリドマイドが摂取されると、 R体とS体は体内で相互に転換す るため、 R体のサリドマイドを分離して製剤化しても催奇形性は避けられない」
…とあります。
このあたりも、ビシバシ出ます。テキストを精読しておきましょう。
よって、選択肢は、「誤」となります。
選択肢エの「サリドマイドによる薬害事件は、世界的にも問題となったため、世界保健機関(WHO) 加盟国を中心に市販後の副作用情報の収集の重要性が改めて認識された」ですが、正しい記述です。
そのとおりの記述です。
また、手引きには、「各国における副作用情報の収集体制の整備が図られることとなった」とあります。
制度創設は、ガチ出るので、「サリドマイド訴訟・・・副作用情報の収集体制の整備」は、必ず押えておきましょう。
よって、選択肢は、「正」となります。
「ア」は「誤」です。
「イ」は「正」です。
「ウ」は「誤」です。
「エ」は「正」です。
「正しい組み合わせ」は…、
正解:3
さて、最終解答でミスったのなら、必ず、「登録販売者の解答は2回念押し‐最終得点は2~3点上がる」に、目を通しておきましょう。選び方を変えるだけで、点が取れます。
使用教材の詳細は「教材レビュー」に述べていますが、読むのが面倒な人は…、
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