午前第10問‐岩手県 令和5年度(2023年度)過去問と解説

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

 令和5年度(2023年度)岩手県 登録販売者試験の過去問と解説。本問は、「基本知識」の「小児等の医薬品使用」を問う問題です。基礎・基本的なものばかりなので、難しいところはありません。テキストと過去問を繰り返しておけば、まず、取れます。

午前第10問‐小児等の医薬品使用

 

 (クリックして拡大。)

難易度コメント+こたえ

 本問の難易度は、「ふつう」です。

 なお、本問の解答は、こちら(数字のみ)です。

選択肢a

 選択肢aの「小児は、肝臓や腎臓の機能が未発達であるため、医薬品の成分の代謝・排 泄が大人 よりも速い。」ですが、誤った記述です。

 間違っているのは、「速い」のところです。

 正しくは、「時間がかかる」です。

 手引きには…、

 「肝臓や腎臓の機能が未発達であるため、医薬品の成分の代謝・排泄に時 間がかかり、」

 「作用が強く出過ぎたり、副作用がより強く出ることがある」

 …とあります。

 テキストで確認しておきましょう。

 よって、選択肢は、「誤」となります。

選択肢b

 選択肢bの「小児は、血液脳関門が未発達であるため、吸収されて循環血液中に移行した医薬品 の成分が脳に達しやすく、中枢神経系に影響を与える医薬品で副作用を起こしやすい。」ですが、正しい記述です。

 そのとおりの記述です。

 テキストで確認しておきましょう。

 よって、選択肢は、「正」となります。

選択肢c

 選択肢cの「小児向けの用法用量が定められていない医薬品の場合、医薬品の販売に従事する専 門家は、保護者等に対して、成人用の医薬品の量を減らして小児へ与えるよう説明す ることが重要である。」ですが、誤った記述です。

 よく出る「誤った薬の常識」です。

 たとえば、「アスピリン」などは、「外国において、ライ症候群の発症との 関連性が示唆されているため」、「15歳未満の小児には使用しない」となっています。

 よって、アスピリン入りの薬などは、たとえ、大人の用量の半分にしても、不適切となります。

 参考:使用しない 小児

 また、手引きには…、

 「アスピリン、サザピリン、イブプロフェンについては、一般用医薬品では、小児に対してはいかなる場合も使用しないこととなっている

 …とあります。

 この点からも、「大人の用量の半分」が間違っていると言えます。

 よって、選択肢は、「誤」となります。

選択肢d

 選択肢dの「乳幼児は、医薬品が喉につかえると、大事に至らなくても 咳 き込んで吐き出し苦し むことになり、その体験から医薬品の服用に対する拒否意識を生じることがある。」ですが、正しい記述です。

 そのとおりの記述です。解説のしようがありません。

 テキストで確認しておきましょう。

 よって、選択肢は、「正」となります。

答え

 「a」は「誤」です。

 「b」は「正」です。

 「c」は「誤」です。

 「d」は「正」です。

 「正しい組み合わせ」は…、

 正解:3

 >>> 次の問題へ。

基本知識

 1問:医薬品の本質

 2問:医薬品のリスク評価

 3問:医薬品の品質

 4問:健康食品

 5問:アレルギー(過敏反応)

 6問:医薬品の副作用

 7問:医薬品の相互作用

 8問:一般用医薬品の不適正な使用と有害事象

 9問:医薬品とアルコールの相互作用

 10問:小児等の医薬品使用

 11問:妊婦等の医薬品の使用

 12問:医療機関で治療を受けている人

 13問:プラセボ効果

 14問:適切な医薬品選択と受診勧奨

 15問:一般用医薬品の役割

 16問:高齢者の医薬品の使用

 17問:サリドマイド製剤及びサリドマイド訴訟

 18問:スモン訴訟

 19問:HIV訴訟

 20問:CJD及びCJD訴訟

令和5年度 岩手県 科目別

 ・インデックス

 ・医薬品に共通する特性と基本的な知識(第1~第20問)

 ・主な医薬品とその作用(第21~第60問)

 ・人体の働きと医薬品(午後1~第20問)

 ・薬事に関する法規と制度(午後21~第40問)

 ・医薬品の適正使用と安全対策(午後41問~第60問)

独学向け教材

 使用教材の詳細は「教材レビュー」に述べていますが、読むのが面倒な人は…、

 テキストは、初心者向けでオマケ付きの「 らくらく完全攻略!登録販売者試験合格テキスト&問題集 第4版 」で…、

 過去問は、掲載問題数が一番多い「 超重要!登録販売者過去問題集 '24年版 (2024年版) 」を使えば支障ありません。

こまごましたもの

 登録販売者のこまごましたことは、ブログに投稿しています。

 興味のある方は、「登録販売者の投稿記事 」の「登録販売者:語呂合わせ」や「登録販売者:まとめ」、「登録販売者:憶え方」などをお目汚しください。

 そのほか、「登録販売者:医薬品」や「登録販売者:生薬」、「登録販売者:漢方処方製剤」で、ヒマな時間を潰してください。

みんなとシェアする