令和4年度(2022年度)岩手県 登録販売者試験の過去問と解説。本問は、「医薬品」の「禁煙補助剤」についての問題です。基礎・基本的なものばかりなので、難しいところはありません。テキストと過去問を繰り返しておけば、まず、取れます。
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本問の難易度は、「ふつう」です。
選択肢aの「咀嚼剤を噛む際は、なるべく多くの唾液が分泌されるように 噛む必要がある。」ですが、誤った記述です。
間違っているのは、「なるべく多くの唾液が分泌されるように 噛む必要がある」のところです。
正しくは、「菓子のガムのように噛むと唾液が多く分泌され、ニコチンが唾液とともに飲み込まれてしまい、口腔粘膜からの吸収が十分なされず、また、吐きけや腹痛等の副作用が現れやすくなるため、ゆっくりと断続的に噛むこととされている」です。
「使用上の注意」は、頻出論点なので、必ず、テキストを精読しておきましょう。
よって、選択肢は、「誤」となります。
また、「1日2個まで。大量服用はダメ」も、押えておきましょう。
選択肢bの「口腔内が酸性になるとニコチンの吸収が増加するため、口腔内を酸性にする食品を摂取した後しばらくは 咀嚼剤の使用を避けることとされている。」ですが、誤った記述です。
間違っているのは、「ニコチンの吸収が増加するため」のところです。
正しくは、「ニコチンの吸収が低下するため」です。
よって、選択肢は、「誤」となります。
なお、選択肢後半の「口腔内を酸性にする食品を摂取した後しばらくは 咀嚼剤の使用を避けることとされている」のところは、正しいです。
使用上の注意なので、押えておきましょう。
選択肢cの「禁煙に伴うイライラ感、集中困難、落ち着かないなどのニコチン離脱症状は、通常、 禁煙開始から1~2週間の間に起きることが多い。」ですが、正しい記述です。
そのとおりの記述です。テキストで確認しておきましょう。
まあ、禁煙をした人なら、わかるかと思います。
数字は、常に狙われています。「医薬品の数字10」を一読をば。
よって、選択肢は、「正」となります。
選択肢dの「アドレナリン作動成分が配合された医薬品(鎮咳去痰薬、鼻炎用薬、痔疾用薬等)との併用により、その作用を減弱させるおそれがある。」ですが、誤った記述です。
間違っているのは、「減弱させるおそれがある」のところです。
正しくは、「増強させるおそれがある」です。
手引きには…、
「ニコチンは交感神経系を興奮させる作用を示し、アドレナリン作動成分が配合された医薬品(鎮咳去痰薬、鼻炎用薬、痔疾用薬等)との併用により、その作用を増強させるおそれがある。」
…とあります。
よって、選択肢は、「誤」となります。
「禁煙補助剤」の問題ですが、禁忌が“突っ込んで”問われることがあります。
ざっと挙げていくと…、
・顎の関節に障害がある人では、使用を避ける必要がある。
・口内炎や喉の痛み・腫れの症状がある場合には、口内・喉の刺激感等の症状が現れやすくなる。
・脳梗塞・脳出血等の急性期脳血管障害、重い心臓病等の基礎疾患がある人(3ヶ月以内の心筋梗塞発作がある人、重い狭心症や不整脈と診断された人)では、循環器系に重大な悪影響を及ぼすおそれがあるため、使用を避ける必要がある。
・うつ病と診断されたことのある人では、禁煙時の離脱症状により、うつ症状を悪化させることがあるため、使用を避ける必要がある。
・妊婦又は妊娠していると思われる女性、母乳を与える女性では、摂取されたニコチンにより胎児又は乳児に影響が生じるおそれがあるため、使用を避ける必要がある。
・非喫煙者では、一般にニコチンに対する耐性がないため、吐きけ、めまい、腹痛などの症状が現れやすく、誤って使用することのないよう注意する必要がある
・心臓疾患(心筋梗塞、狭心症、不整脈)、脳血管障害(脳梗塞、脳出血時等)、バージャー病(末梢血管障害)、高血圧、甲状腺機能障害、褐色細胞腫、糖尿病(インスリン製剤を使用している人)、咽頭炎、食道炎、胃・十二指腸潰瘍、肝臓病又は腎臓病の診断を受けた人では、医師又は薬剤師に相談するなどの対応が必要。
…となっています。
他県では、心臓疾患ウンヌン以下のところが問われていました。
常識的に判断できる禁忌もありますが、太文字の「病名・症状名」のところは、判断が困難です。
ガチ暗記は無用ですが、何回か目を通して、禁煙補助剤がダメなものを、認識はできるようになっておきましょう。
「a」は「誤」です。
「b」は「誤」です。
「c」は「正」です。
「d」は「誤」です。
「正しい組み合わせ」は、
誤解:3
さて、最終解答でミスったのなら、必ず、「登録販売者の解答は2回念押し‐最終得点は2~3点上がる」に、目を通しておきましょう。選び方を変えるだけで、点が取れます。
使用教材の詳細は「教材レビュー」に述べていますが、読むのが面倒な人は…、
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