本問は、「基本知識」の「CJD訴訟」についての出題です。基本知識では、ほぼ毎回出題される内容なので、テキストの精読は必須です。選択肢dが新手の出題です。復習しておきましょう。選択肢を1つとして、落とさないようにしましょう。
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本問の難易度は、「ふつう」です。
選択肢aの「ヒト乾燥硬膜の原料が採取された段階でプリオンに汚染されている場合があり、プリ オン不活化のための十分な化学的処理が行われないまま製品として流通し、脳外科手術 で移植された患者にCJDが発生した。」ですが、正しい記述です。
そのとおりの記述です。
太文字部分がキーワードです。毎年のごとく出るので、ガチで押えておきましょう。
よって、選択肢は、「正」となります。
選択肢bの「CJDは、細菌でもウイルスでもないリン脂質の一種であるプリオンが原因とされた」ですが、誤った記述です。
間違っているのは、「リン脂質の一種」のところです。
プリオンは、タンパク質の一種です。
ここも、よく出ます。ガチで押えておきましょう。
よって、選択肢は、「誤」となります。
選択肢cの「CJDの症状としては、初期には腹部の膨満感から激しい腹痛を伴う下痢を生じ、次 第に下半身の痺れや脱力、歩行困難が現れる」ですが、誤った記述です。
選択肢の説明は、「スモン」のものです。
CJDは、「プリオンが脳の組織に感染し、次第に認知症 に類似した症状が現れ、死に至る重篤な神経難病」です。
テキストを精読しておきましょう。
よって、選択肢は、「誤」となります。
選択肢dの「CJD訴訟の和解の後に、生物由来製品による感染等被害救済制度の創設等がなされ た。」ですが、正しい記述です。
なんでこういう問題を作るかな???と、半ギレする問題です。
まずもって、CJD訴訟を契機に、「生物由来製品による感染等被害救済制度の創設」されています。
少し長いですが、手引きには…、
「本訴訟の和解に際して、国(厚生労働大臣)は、生物由来の医薬品等によるHIVやCJ Dの感染被害が多発したことにかんがみ、こうした医薬品等の安全性を確保するため必要な 規制の強化を行うとともに、」
「生物由来の医薬品等による被害の救済制度を早期に創設できる よう努めることを誓約し、2002年に行われた薬事法改正に伴い、」
「生物由来製品の安全対策強化、独立行政法人医薬品医療機器総合機構による生物由来製品による感染等被害救済制 度の創設等がなされた。」
…とあります。
よって、選択肢の後半部分は、正しいです。
問題は、選択肢前半の「CJD訴訟の和解の後に」のところです。
CJD訴訟の和解は、「2002年3月」です。
んで、「生物由来製品による感染等被害救済制 度の創設」ですが、これは、手引きには記述がなく、調べてみると、「平成14年12月」、つまり、「2002年12月」となっています。
よって、選択肢にあるように、「CJD訴訟の和解の後に」で正しいです。
よって、選択肢は、「正」となります。
まあ、本問の場合、他の選択肢の正誤から、最終解答を選べるので、ここまで追及する必要は「ない」です。
また、年号も、押さえなくていいです。
「a」は「正」です。
「b」は「誤」です。
「c」は「誤」です。
「d」は「正」です。
正しいものの組み合わせを探せば、
正解:3
さて、最終解答でミスったのなら、必ず、「登録販売者の解答は2回念押し‐最終得点は2~3点上がる」に、目を通しておきましょう。選び方を変えるだけで、点が取れます。
使用教材の詳細は「教材レビュー」に述べていますが、読むのが面倒な人は…、
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