本問は、「基本知識」の「サリドマイド」についての出題です。毎年出る論点であり、登録販売者として知っておくべき事項です。必ず押えておきましょう。
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本問の難易度は、「ふつう」です。
選択肢aの「サリドマイド訴訟は、サリドマイド製剤を妊娠している女性が使用したことにより、出生 児に四肢欠損、耳の障害等の先天異常(サリドマイド胎芽症)が発生したことに対する損害 賠償訴訟である。」ですが、正しい記述です。
サリドマイド訴訟の基本テキストですね。
精読しておきましょう。
よって、選択肢は、「正」となります。
選択肢bの「妊娠している女性が摂取した場合、サリドマイドは血液-胎盤関門を通過して胎児に移行 する」ですが、正しい記述です。
そのとおりの記述です。
ですから、選択肢aで見たように、「“出生 児”に四肢欠損、耳の障害等の先天異常(サリドマイド胎芽症)」が生じるわけですね。
よって、選択肢は、「正」となります。
選択肢cの「催眠鎮静成分として承認されたが、副作用として血管新生を促進する作用もあった。」ですが、誤った記述です。
間違っているのは、「血管新生を促進する」のところです。
正しくは、「血管新生を妨げる」です。
ですから、四肢欠損になっちゃうわけですね。
定番基本問題なんで、間違えちゃダメですね。
よって、選択肢は、「誤」となります。
選択肢dの「サリドマイドの催奇形性の原因となる作用は、その光学異性体のうち、一方の異性体のみ が有する作用であることから、もう一方の異性体を分離して製剤化した場合には、催奇形性 を避けることができる」ですが、誤った記述です。
間違っているのは、「もう一方の異性体を分離して製剤化した場合には、催奇形性 を避けることができる」のところです。
一方の異性体を分離して製剤化しても、催奇形性は、避けられないです。
手引きには…、
「血管新生を妨げる作用は、サリドマイドの光学異性体13のうち、一方の異性体( S体) のみが有する作用であり、もう一方の異性体( R体)にはなく、また、鎮静作用は R体のみ が有するとされている。サリドマイドが摂取されると、 R体とS体は体内で相互に転換する ため、 R体のサリドマイドを分離して製剤化しても催奇形性は避けられない。」
…とあります。
これも、ド定番論点ですね。
よって、選択肢は、「誤」となります。
「a」は「正」です。
「b」は「正」です。
「c」は「誤」です。
「d」は「誤」です。
「正しい組み合わせ」は、
正解:3
さて、最終解答でミスったのなら、必ず、「登録販売者の解答は2回念押し‐最終得点は2~3点上がる」に、目を通しておきましょう。選び方を変えるだけで、点が取れます。
弱点克服等には、以下のリンクで、科目別に演習してください。
使用教材の詳細は「教材レビュー」に述べていますが、読むのが面倒な人は…、
テキストは、初心者向けでオマケ付きの「 らくらく完全攻略!登録販売者試験合格テキスト&問題集 第4版 」で…、
過去問は、掲載問題数が一番多い「 超重要!登録販売者過去問題集 '25年版 (2025年版) 」を使えば支障ありません。
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