危険物取扱者 乙種4類(乙4)の「性消(危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法)」のうち、「動植物油類」の一問一答。
「動植物油類」ですが、「酸化熱」による火災が、しばしば飲食店で起きるため、何気に丸々「1問」で、出題されることが多いです。
甲種でも出るので、油断せず、基本事項は、確実に押えておきましょう。
「解説」は、下の方にあります。
間違えた人は、復習用に「お気に入り」などに入れて、空き時間に再チェックです。
問1の『動植物油類は、(…略…)、引火点が250℃未満のものを言う。』ですが、「○」です。
動植物油類の定義は、選択肢のいうように、「引火点が250℃未満のもの」です。
散々見てきましたが、定義問題では、数字と語句とが狙われています。
「ひっかけ」で、「引火点が250℃“以下”」などが出るので、気をつけてください。
問2の『動植物油類のうち、イワシ油の引火点は、300℃程度である。』ですが、「×」です。
「300℃」のところが誤りです。
先に見たように、動植物油類の定義は、「引火点が250℃未満のもの」です。
よって、「イワシ油」の引火点は、最高でも「249℃くらい」となります。
問3の『動植物油類は、加熱しない限り、引火する危険性はない。』ですが、「○」です。
当該加熱しない限り引火する危険性はないですが、動植物油類のみならず、第3石油類と第4石油類に共通する性質です。
まとめてドンで憶えましょう。
問4の『動植物油類のうち、乾きやすい油(乾性油)は、空気に触れると酸化し、その際に酸化熱が発生し、この熱が蓄積され発火に到ることがある。』ですが、「○」です。
動植物油類の固有論点が、当該「乾性油」の「酸化熱」です。
選択肢のいうように、乾きやすい油は、酸化して、酸化の熱で発火に到ることがあり、要注意となっています。
飲食店では、天ぷらかす・フライかすなどは、そのままにしておくと、酸化熱で発火することがあるため、“水に浸して処分する店もあります。”
テキストには、そのほか、「ぼろ布に染み込んだ動植物油類には注意」などとあるはずなので、テキストをチェックしておいてください。
問5の『ヨウ素価の多いものほど自然発火の危険性があり、乾性油のアマニ油は、ヨウ素価が130以上ある。』ですが、「○」です。
動植物油類の固有論点が、当該ヨウ素価です。
選択肢のいうように、ヨウ素価の大きいものほど、乾きやすく、自然発火する危険が高まります。
んで、動植物油類のうち、ヨウ素価の高いのが「アマニ油」です。
動植物油類は、試験に問える論点があまりないので、選択肢の後半の「アマニ油は、ヨウ素価が130以上ある」も、出る可能性があります。
他の数字は憶える必要はないですが、「アマニ油・・・ヨウ素価130以上」は、押えておきましょう。
ちなみに、わたしが甲種を受験した際、当該アマニ油とヨウ素価が本試験に出ました。
以上、「動植物油類」の一問一答でした。
「性消」の一問一答は、以上です。お疲れ様でした。
「動植物油類」ですが、 試験の難化のため、“まさか”と思うような性質・特徴が出題されるようになっています。
危険物の“固有事項”は、キッチリ押えておきましょう。
なお、乙4の勉強方法等は、「乙4の独学」を、参考ください。
独学向け教材は、 「チャレンジライセンス 新訂版」と「乙種4類 危険物取扱者試験」が鉄板です。