独学でススメ-読むだけで独学合格できるかもしれない、適当なヒントとTips

酸化プロピレン‐乙4性消ざっくりノート

酸化プロピレンですが、特殊引火物のなかでは、“あまり問われない”のが実情です。

ガソリンなどのド定番危険物が不安なら、酸化プロピレンは後回しにしてください。

また、時間がない人は、「Sランク」の「重合」だけ、押さえておきましょう。

最近の傾向‐Sランク

昨今の本試験で、特に問われている“トレンド論点”は、「重合」です。

酸化プロピレンは、「重合」して発熱し、火災・爆発の原因となります。

最近の試験では、当該「重合」が本当によく問われるようになっています。

酸化プロピレンが本試験に登場するとしたら、「重合」の線が一番強いので、とりあえず「重合」という言葉だけは覚えておきましょう。

また、本試験では、「重合」する危険物を選択肢から選ばせることがあるので、「重合・保管・炎の色の横断まとめ」のほうも読んでいてください。

ド定番‐Aランク

酸化プロピレンの定番論点は、「水溶性液体用泡消火器(耐アルコール泡消火器)」です。

本試験では、「水溶性液体用泡消火器を用いる危険物はどれか?」的な問題で、ほぼ酸化プロピレンが出てくるはずです。しっかり憶えておきましょう。

なお、憶え方は、「語呂で一発暗記!水溶性液体用泡消火器の語呂」を参考にしてみてください。

押さえ・確認‐Bランク

酸化プロピレンは、水に溶け、また、有機溶剤系にも溶けます。

この2つは重要論点なので、「水溶性危険物は語呂+ぐりぐりで憶える」と「有機溶剤に溶ける危険物の横断まとめ」で復習してみてください。

また、酸化プロピレンは、「不活性ガス」を注入して保管します。

同じ特殊引火物の「アセトアルデヒド」にも同規定があるので、一緒に憶えると合理的です。

まとめ

本試験では、酸化プロピレンが単独で問われることは、あまりないのが現状です。

泡消火器の問題や、バラエティ系・横断系の問題で、選択肢の1~2つ、顔を出すのが定番となっています。

しかし、先に見たように、最近の試験では、「重合」や「不活性ガス」など、昔は出なかった論点が問われるようになっています。

そもそも、「特殊引火物」の危険物が、満遍なく問われるようになっています。

上記のポイント群を押さえて、酸化プロピレンがメインで問われても、解けるようになっておきましょう。

なお、勉強方法等は、「乙種4類の独学」を…、

独学向け教材については、「乙4のテキスト・問題集」をば、お目汚しください。

また、危険物取扱者について、適当かつ曖昧なことを、たとえば、「乙4合格後に取る資格」などを、ブログにまとめています。「危険物取扱者:ブログ記事」をばお目汚しください。

アセトアルデヒド‐乙4性消ざっくりノート

「アセトアルデヒド」は、そんなに姿を現さない、レア危険物でした。

しかし、ご存知のように、最近の乙4は難化が進んでおり、あまり問われなかった「アセトアルデヒド」も、突っ込んだ出題がされるようになりました。

直近の傾向は、「特殊引火物」がオールラウンドに問われている、です。

「アセトアルデヒド」も、“問われてもいい”ように、出題者の手練手管に負けない勉強をしてください。

最近の傾向‐Sランク

昨今の本試験で、特に問われている“トレンド論点”は、「熱・光で分解、メタンと一酸化炭素が発生」と「空気接触または加圧で爆発性・過酸化物が生成」となっています。

アセトアルデヒドは、このような『取り扱い』に絡む選択肢が見られるようになっています。

危険物取扱者試験は、“実務試験”です。

実際問題、アセトアルデヒドの実物を“いつ、どこで取り扱うか、まったく見当が付きませんが”、取り扱いをしっかり押さえておきましょう。

なお、同じ特殊引火物の「ジエチルエーテル」も、空気・日光で「爆発性のある過酸化物」が生成します。

『特殊引火物のアセトアルデヒドとジエチルエーテルは、爆発性のある過酸化物が生成』といった感じに、いっしょに憶えればそつがありません。

なお、「熱・光で分解、メタンと一酸化炭素が発生」ですが、いうまでもなく、メタンと一酸化炭素は「可燃物」なので危険、といった次第です。

ド定番‐Aランク

憶えておくべきド定番の論点は、「4つ」あります。

容器規制

まずもって、「容器規制」です。

アセトアルデヒドの容器やタンクは「鋼製」とします。銅・銅合金・銀と接触すると、爆発性のある化合物を生じるおそれがあるからです。

当該「容器規制」は、先のジエチルエーテルにもあるので、併せて憶えておくとよいでしょう。(ジエチルエーテルは金属性かガラス製の容器で、プラスチック系容器がダメです。)

不活性ガス

そして、アセトアルデヒドは「不活性ガス」を注入して保管します。

アセトアルデヒドは揮発性が高いうえ、「空気接触」で爆発性過酸化物が生じるなどへの措置です。

なお、「不活性ガス」注入は、同じ特殊引火物の「酸化プロピレン」にも同規定があるので、一緒に憶えてしまいます。(テキストで確認しておきましょう。)

燃焼範囲

最後に、アセトアルデヒドの燃焼範囲は、乙4危険物中でトップです。

憶えなくてもいいですが、「4.0~60.0」となっています。

ガソリンのそれが「1.4~7.6」なので、超絶な燃焼範囲と言えます。

本試験では、たとえば、「アセトアルデヒドの燃焼範囲は、ガソリンより広い」などと出題されます。

もちろん、「○」です。

そもそも、「特殊」の名に恥じず、特殊引火物自体、燃焼範囲が広いです。

その特殊引火物のなかでも、アセトアルデヒドの燃焼範囲は1番という次第です。

「燃焼範囲の広い順」を問われてもおかしくないので、憶えておきましょう。

沸点

アセトアルデヒドの「沸点」は、「21℃」で、乙4危険物のなかで、最も低いです。

「最も○○」といった特徴系は、狙われやすいので、押えておきましょう。

憶え方としては、「仏のような兄さんのアセ」です。

詳細は…、

仏・・・“沸”点の沸

兄さん・・・“にい”さん・・・“2・1”さん

アセ・・・“アセ”トアルデヒド

…です。

くだらないですね。

押さえ・確認‐Bランク

アセトアルデヒドは、「水」に溶けます。

語呂あります。「水溶性危険物は語呂+ぐりぐりで憶える」を参考までに。

アセトアルデヒドは、「有機溶剤系」に溶けます。不安な人は、「有機溶剤に溶ける危険物の横断まとめ」を参考にしてください。

アセトアルデヒドは、「水溶性液体用泡消火器(耐アルコール泡消火器)」が有効です。「語呂で一発暗記!水溶性液体用泡消火器の語呂」を参考をば。

また、アセトアルデヒドは「性消」なのに「物化」っぽい問題が出ます。

エタノール→“酸化”→アセトアルデヒド→“酸化”→酢酸

この化学変化の順番は、きっちり憶えておきます。

試験では、「酢酸が酸化して、アセトアルデヒドができる」などと出題されています。

酸化の順番(?)は、「エタノール→アセトアルデヒド→酢酸」です。

えー汗、酸っぱい

…などとくだらない語呂で憶えるといいでしょう。

「えー」は、「いい」の方言的表現で、言うまでもなく「エタノール」で…、

「汗」は、「アセトアルデヒド」の「アセ」で…、

「酸っぱい」は、「酢酸」の「酸」となっています。

時折、当該酸化について問われるので、押えておいて損はありません。

ところで、試験には出ないでしょうが、アセトアルデヒドは、おなじみ「二日酔い」の原因と言われています。

お酒のアルコール(エタノール)は、肝臓でが分解されて、アセトアルデヒドが生じます。

まとめ

アセトアルデヒドの傾向は、小難しい選択肢が多用されますが、解答に決定的な選択肢は「カンタン」なケースが多いです。

たとえば、「誤りを選べ」の問題で、「アセトアルデヒドは、水・アルコールに溶けない」などという、明らかに「×」の選択肢が紛れ込んでいる、ってな次第です。

先に述べた、基本的な性質をがっちり押さえておけば、まあ「1点」です。

なお、「特殊引火物の定義」を憶えておくと、“何かと”問題が解きやすくなるので、「特殊引火物の分類の数字暗記(語呂つき)」も、併せて読んでおいてください。「ハット西」なんていう、くだらない語呂があります。

なお、勉強方法等は、「乙種4類の独学」を…、

独学向け教材については、「乙4のテキスト・問題集」をば、お目汚しください。

また、危険物取扱者について、適当かつ曖昧なことを、たとえば、「乙4合格後に取る資格」などを、ブログにまとめています。「危険物取扱者:ブログ記事」をばお目汚しください。

二硫化炭素‐乙4性消ざっくりノート

特殊引火物の「二硫化炭素」は、これまた、頻出論点です。

ジエチルエーテルと並んで、いの一に憶えないといけない危険物です。

細かい数字や性質がほぼ出るので、最優先して勉強しましょう。

あまり出ない第3や第4石油類、動植物油類に一生懸命になる前に、ド頻出の「二硫化炭素」です。

最近の傾向‐Sランク

昨今の本試験で、特に問われている“トレンド論点”は、「発火点が90度」で、一番憶えておくべき論点です。

二硫化炭素は、後述するように、とても特徴のある危険物で、“出題者が実に問題にしやすい危険物=こんなに簡単に問題が作れちゃって、しかも、受験生を落とせちゃうなんて、二硫化炭素って便利だ的な危険物”となっています。

先の「発火点90度」は、その際たるもので、まず、“引火点”や“沸点”といった、紛らわしいものと並行して出題することで、知識問題兼ひっかけ問題を、いくらでも繰り出すことができます。

そして、「発火点90度」は、乙4危険物の中で「最も低い」ので、問題が作りやすいのです。

たとえば、「ガソリンの発火点は、二硫化炭素より低い」といった風に、「危険物名+二硫化炭素+発火点」で、いくらでも受験生を惑わせられる問題が作れてしまいます。

応用的な問題も可能で、たとえば、「灯油の発火点は40度である」といった風に問題が作れます。(解説すると、二硫化炭素の発火点は、乙4の中で最も低い90度である→反対にいうと、乙4危険物で最も低い発火点は90度→発火点が40度という危険物はない→×)

また、いうまでもなく、「発火点90度」は、保管方法が悪いと自然発火するわけですから、実務上でも取り扱いが危険なため、実務の観点からも出題する、といった寸法です。

二硫化炭素がテーマの問題はもとより、他の危険物の問題でも、選択肢の1つとして、頻繁に「発火点90度」は顔を見せる、ド頻出論点となっています。

二硫化炭素の勉強では、「発火点」という文言と、「90度」という数字を、ガチで暗記しておきます。兎にも角にも、「発火点90度」だけは丸暗記です。

ド定番‐Aランク

「比重」と「水に溶けない」と「保管」と「有毒」が、二硫化炭素でド定番論点です。

これら4点は、バラバラで憶えるのではなく、“4すくみ”的に、それぞれを関連付けて憶えます。

二硫化炭素の比重は1以上で、水に沈む。

二硫化炭素は、水に溶けない。

二硫化炭素は有毒で、蒸気が特に有毒。

二硫化炭素は、水を張って保存(水中保存・水没貯蔵)。

言うなれば、二硫化炭素は蒸気が有毒だ→水に沈むし水に溶けない→したらば、水中に保管すれば、二硫化炭素は沈んで蒸気が出なくていいじゃん的な次第です。

1つ憶えたら、4つも憶えられるので、ぜひとも、上記のような“4すくみ”で憶えましょう。

最後に、「燃焼範囲」が出ます。

「二硫化炭素」の「燃焼範囲」は、乙4危険物の中でも、トップクラスの広さです。

本試験では、「軽油の燃焼範囲は、二硫化炭素より広い。」などと、しれっと出題されます。

特殊引火物の燃焼範囲は、乙4の中でも、“ケタ違い”に広いです。

いうまでもなく、二硫化炭素も“広い”です。

具体的な数字は憶えなくてもいいですが、選択肢に惑わされないよう、「二硫化炭素の燃焼範囲は広い。特殊引火物も広い。」と憶えます。

押さえ・確認‐Bランク

二硫化炭素は、先述したように「水に溶けない」危険物ですが、「有機溶剤系には溶ける」危険物です。

「有機溶剤に溶ける」は、「有機溶剤に溶ける危険物の横断まとめ」にまとめているので、ご一読をば。

次に、二硫化炭素は、燃えると有毒な「二酸化硫黄(SO2亜硫酸ガス)」が発生します。

当該有毒系は、「乙4危険物の有毒・有害(腐食・凍傷・やけど)の横断まとめ」にまとめています。

そして、「青い炎」で燃えます。炎色反応も最近では出ているので、押さえておいて損はありません。

注意は「色」と「臭い」

さて、二硫化炭素で要注意なのは、「色」と「臭い」です。ま、以下は、ざっと読むに留めておいてください。

ふつう、危険物の色や臭いは「1つ」なのですが、二硫化炭素は、「2通り」あるので注意が必要です。

二硫化炭素は、“純粋なものは無色透明で無臭”です。

ただし、“通常は、淡黄色で不快臭”があります。

二硫化炭素は、有機溶剤として用いられるので、一般的には、何かしらが溶け込んでいるケースが多いです。

このため、出題者のミスなのか、意図的なものなのか、判別に迷う選択肢が散見されています。

たとえば、「二硫化炭素は、無色で無臭の危険物である」とかです。

先も言ったように、「純粋」なものなら「○」ですが、「通常・一般的」には、不快臭で淡黄色なので「×」となります。

要は、正解でもあるし、間違いでもあるわけです。非常に判断に迷います。

ですから、試験対策的には、二硫化炭素の「色」「におい」の問題に遭遇したら、丁寧に問題を読んでください。

明らかな間違い、たとえば、褐色であるとか卵の腐った臭いがするとかなら、即断で「×」ですが、先に述べたように、どうにも判別に迷うものなら、とりあえず『保留』しておいて、他の選択肢に活路を見出しましょう。

おおむね、他の選択肢がオーソドックスなもので、そこで、正誤が出せるようになっています。

まとめ

二硫化炭素は、乙4危険物のなかでも、特徴がたくさんあるため、頻出危険物となっています。

何かしらの形で、試験には登場します。本試験で見ないことはないので、しっかり勉強しておきましょう。

なお、「特殊引火物の定義」を憶えておくと、“何かと”問題が解きやすくなるので、「特殊引火物の分類の数字暗記(語呂つき)」も、併せて読んでおいてください。「ハット西」なんていう、くだらない語呂があります。

なお、勉強方法等は、「乙種4類の独学」を…、

独学向け教材については、「乙4のテキスト・問題集」をば、お目汚しください。

また、危険物取扱者について、適当かつ曖昧なことを、たとえば、「乙4合格後に取る資格」などを、ブログにまとめています。「危険物取扱者:ブログ記事」をばお目汚しください。