独学でススメ-読むだけで独学合格できるかもしれない、適当なヒントとTips

第50問:コンセント写真鑑別‐平成28年後期筆記‐第2種電気工事士の過去問解説

第50問は少々難ですが、“解ける”ので、文系ド素人は確実に得点したい問題です。

本問の「難」なところは、「コンセント当て」と「個数当て」と、1つの問題で実質2問分の問いがあるところです。

コンセントの形と記号が分かっても、「配線図」でのコンセントの見落としがあると失点してしまうという、配偶者並みに手をジュウジュウと焼く問題です。

筆記の「配線図」の問題では、当該「コンセントの写真鑑別」がド定番・ド頻出で、出ないことがありません。

ほぼ毎回出るので、きっちり傾向を押さえておきましょう。

コツ

この種の“1粒で2度おいしい”問題は、出題者のお気に入りの問題形式となっています。

対応策は、「問題を解く前に、前もって、コンセントに丸で囲んでおく」です。

大半の人は、問題を解く前に、ざっと「配線図」に目を通すはずですが、その際、「コンセント」を見つけるたびに、当該コンセントをぐるっと鉛筆で丸をします。

丸をする理由は、「どこにコンセントがあるか」を把握するためです。

本問では、「このコンセントは、全部で何個使ってる?」の問いが含まれているので、場所の把握は最重要の作業なのであります。

何かしらの印をつけていないと、問題を解くときに、再度どこにコンセントがあるかを探さなくてはならず、手間も時間もかかります。ほいで、解答後に、コンセントの見落としがあるかも?!と、疑心暗鬼にもなります。

こういう無駄な作業こそ、まさに失点の温床です。前もって、資料を読む段階から、「丸」をしておくだけで、格段に問題が解きやすくなります。

解説

本問の解説ですが…、

イは、「接地端子付の1口コンセント」です。記号は「ET」です。

ロは、ド定番の「接地極付・接地端子付の1口コンセント」です。記号は「EET」です。

ハは、「接地極付の2口コンセント」です。記号は「2E」です。

二は、「抜け止め型で接地端子付で防雨型の1口コンセント」です。記号は「LK ET WP」です。

また、上記イ~二のコンセントは「単相100V用15A」です。

選択肢の判別

まず、「イのET」から潰していきましょう。

配線図の丸したコンセントを追って行っても、どこにも、「ET」の記号がありません。

んなもんで、まず「イ」に「×」します。

潰しやすいところから消去するのが、2電工筆記のコツであります。

次に、「ロのEET」です。

洗面台に1個あります。

この時点で、(お、ロじゃないの?)と思いますが、選択肢は「1個」との表記があります。

“見落としがないか”、目を皿にして資料に当たりますが、やはり、洗面台にしか見受けられません。

正解候補の筆頭です。

次に、「ハの2E」です。

コンセントの丸を追うと、洗面所に1個あるのを確認できます。

しかし、設問には「2個」の表記があります。

“見落としがないか”、資料に当たりますが、1個しかありません。んで、「×」と相なるわけです。

最後の「ロのLK ET WP」です。

こういうのが出題者の愛するひっかけ選択肢です。

上記の画像のように、資料の中央あたりに、「2 LK WP」のコンセントがあります。

これは「抜け止め形」で「WPの防雨形」ですが、「2口」です。

しかも、「ET」がないので、接地端子のないものです。

おそらく、あまり勉強していない受験生は、ふらふらと、「ロ」を選ぶはずです。

しかし、選択肢の画像は、“どうみても1口”です。んなもんで、「ロ」は「×」とする寸法です。

おまけ‐憶え方

「ET」は、「接地端子付」ですが、これは「アース端子」的に、無理から読み替えると、頭に残ります。

Earth」と「Tansi」で、「ET」という塩梅です。

なお、「E」は「接地極付」の記号ですが、これも漢字で覚えるより「Earth:アース」と英語で把握した方が効率がよいかと思います。

また、先の選択肢「二」は、「抜け止め型で接地端子付で防雨型の1口コンセント」の「LK ET WP」の「WP」ですが、これも「防雨形」より「WP=water proof=ウォータープルーフ」で憶えた方が早いでしょう。

ま、proofは難しいのでパスですが、「W」が「水」的に頭に残せばいいです。ちなみに「proof」は「証拠能力」という意味もある英単語です。

まとめ

コツは、先に述べたように、コンセントの場所に丸をすることです。

全問を解いた後の見直し時でも、丸があるだけで、検証が実にしやすくなります。

第50問は、きちんと過去問を解いておけば取れる問題なので、確実に「1点」を確保しましょう。

なお、勉強方法等は「第2種電気工事士の独学」を…、

独学向け教材については、「筆記試験の教材」と「技能試験の教材」をばお目汚しください。

1-プロパノール、2-プロパノール‐乙4性消ざっくりノート

これまで、「1-プロパノール」と「2-プロパノール」は、試験に出ませんでした。

しかしながら、近年の本試験では、時折、出題されるようになっています。

とはいえ、不安になることはありません。

試験に出るところは「アルコール類」の共通事項がほとんどで、「1-プロパノール」と「2-プロパノール」それ自体に突っ込んだ出題は「ない」からです。

つまり、「アルコール類」の定番事項を、正確に覚えておけば、点が取れるという塩梅です。

試験の傾向はざっとこんな感じなので、当該2つの危険物は、基本的なことだけ押さえて、深追いを避けるのが賢明です。

最近の傾向‐Sランク

昨今の本試験で、特に問われている“トレンド論点”は、ぶっちゃけ、「試験に登場」です。

わたしが受験した当時は、当該「1-プロパノール」と「2-プロパノール」なんて、姿形も出てこなかったので、全くのノーマークでした。こんな危険物あったの?的な感じです。

しかし、先述したように、難化傾向を受けて、試験に顔を出すようになっています。

まずは、試験に出ても戸惑わないように、名前を頭に入れることが大事で、まずは、「1-プロパノール」と「2-プロパノール」は、「アルコール類」と、頭に入れることからはじめましょう。

本試験にて、(1-プロパノール???、なんだそりゃ???)と、無駄に動揺しないようにしてください。

ド定番‐Aランク

「1-プロパノール」と「2-プロパノール」は、先輩のエタノールやメタノールと、特徴が共通しており、そこが頻出論点となっています。

箇条書きしていくので、ざっくり押さえておきましょう。

・無色透明です。

水に溶けます。

有機溶剤に溶けます。

・炎は青白いため、見えにくい。

・水溶性液体用泡消火器を使用。

…といった塩梅です。

めんどくさかったら、ド定番の「水に溶ける」「有機溶剤に溶ける」だけ、憶えておけばいいでしょう。

泡消火器の問題で出る可能性が大ですが、それでも、「1-プロパノール」と「2-プロパノール」はアルコール類→耐アルコール泡消火器(水溶性液体用泡消火器の別名)、と連想できるので、問題はないかと思われます。

補足‐別名について

「1-プロパノール」は、別名:n-プロピルアルコールです。

「2-プロパノール」は、別名:イソプロピルアルコールです。

これらの別名は、別に憶えなくていいです。

というのも、本試験では、おおむね正式名称(?)の、「1-プロパノール」と「2-プロパノール」でしか登場していないからです。

同じアルコール類の「メタノール」や「エタノール」も、それぞれ別名がありますが、本試験では、「メタノール」や「エタノール」という文言で登場しています。

本試験にて、「1-プロパノール」と「2-プロパノール」の別名は何か?なんていう問題は考えられないので、無理して、別名まで憶えなくていいでしょう。

まとめ

「1-プロパノール」と「2-プロパノール」は、本試験では、コンビ問題やトリオ問題として出題される傾向が「大」です。

たとえば、「エタノール、メタノール、2-プロパノールと共通するものはどれか?」的な問題です。

当該コンビ問題・トリオ問題ですが、おおむね、同時に問われるメタノール・エタノールといった、ド定番危険物の基礎・基本ができていれば解ける問題がほとんどです。

出題者は、目くらまし的に、「1-プロパノール」と「2-プロパノール」を繰り出している公算が大です。

馴染みのない「1-プロパノール」と「2-プロパノール」に囚われないようにしてください。

万が一、単独の問題が出たり、難問に遭遇したりしたら、南無三とつぶやいて「捨て問」にしましょう。たぶん、誰も解けないです。

なお、勉強方法等は、「乙種4類の独学」を…、

独学向け教材については、「乙4のテキスト・問題集」をば、お目汚しください。

また、危険物取扱者について、適当かつ曖昧なことを、たとえば、「乙4合格後に取る資格」などを、ブログにまとめています。「危険物取扱者:ブログ記事」をばお目汚しください。

メタノール‐乙4性消ざっくりノート

「メタノール」は、乙4危険物で頻出論点です。

固有の数字・特徴が満遍なく出題されるほか、「エタノール」や他の危険物と比較する横断問題が出ます。

ごぞんじのように、本試験は年々難化しており、当該「エタノール」の問題でも、難問奇問の類が登場しています。

しかし、問題を解くキモの部分は、基礎・基本的なことなので、ド定番事項をしっかり押さえましょう。

蛇足ですが、「メタノール」は、別名「メチルアルコール」で、「毒性」があり、誤って飲用すると失明することがあるので、「目が散る=目散る」アルコールと言われています。

最近の傾向‐Sランク

昨今の本試験で、特に問われている“トレンド論点”は、「沸点」と「有毒」です。

メタノールの沸点は「64度」です。

数字はガチ暗記しなくてもいいですが、メタノールの沸点は、「60度くらい」で、「水より早く沸く」くらいに、把握しておきます。

本試験では、「メタノールの沸点は約65度である」とか、「メタノールの沸点は100度である」といった風な問題が出ています。

先に述べたように、メタノールの沸点は「64度」なので、それぞれ「○」、そして、「×」です。

沸点が問われる危険物は、ごく限られています。チェックだけはしておきましょう。

次に見ておくべきは、おなじみの「有毒」です。

メタノールは「有毒」で、誤って呑むと、失明または死亡することがあります。

当該有毒は、本当によくでます。

とりわけ、お友達のエタノールと絡めて出題される傾向があり、たとえば、「“エ”タノールは有毒である」ってな感じで問われる、という塩梅です。

有毒なのは「メタノール」なので「×」です。

メタノール→メチルアルコール→目が散るアルコール」という感じで“こじつけて”、区別して憶えてください。

ド定番‐Aランク

メタノールのド定番は、昔も今も「引火点」です。

メタノールの引火点は「11度」と、とても低く危ない数字となっています。

憶え方ですが、「エタノール」と一緒に憶えます。

語呂は、「Meに、いい遺産」です。

「Me」は、順番を示しており…、

M・・・metano-ru・・・メタノールのM

e・・・etano-ru・・・エタノールのe

…が該当します。

次に、「いい遺産」ですが…、

いい・・・いち・いち・・・11(メタノールの引火点)

遺産・・・いさん・・・いち・さん・・・13(エタノールの引火点)

…ってな次第です。

個人的には、悪くないと思うので、ぜひ、「Meに、いい遺産」で、メタノールとエタノールの引火点を憶えてください。

本試験

本試験では、「メタノールの引火点は、20度以下である」といった問題が出ています。

「○」です。

また、少し捻りが加えられて…、

「20度の液温のメタノールに、炎を近づけると燃える」

…といった出題例もあります。

「○」です。

メタノールの引火点は、「11℃」なので、20℃のメタノールは、引火します。

試験に出る引火点は、キッチリ、憶えきりましょう。

溶ける・溶けない

そして、次のド定番事項ですが、「メタノールは、水・有機溶剤に溶ける」です。

メタノールが問題の主テーマの場合、例外なく、「水に溶ける」とか「有機溶剤に溶ける」云々の選択肢があるはずです。

ストレートに問うてくるので、「水、有機溶剤に溶ける」と、しっかり頭に叩き込んでください。

ちなみに、アルコール類(お友達のエタノール、1-プロパノール、2-プロパノール)も同様なので、「アルコール類は、すべて水・有機溶剤に溶ける」と憶えましょう。

なお、出題例では、「水と任意の割合で溶ける」という、捻った文言のときもあるので、惑わされないようにしてください。「よく溶ける」の言い換えです。

また、メタノールは、「水溶性泡消火器」の論点でド頻出ですので、併せて憶えておきましょう。

参考:水溶性危険物は語呂+ぐりぐりで憶える

参考:有機溶剤に溶ける危険物の横断まとめ

参考:語呂で一発暗記!水溶性液体用泡消火器の語呂

押さえ・確認‐Bランク

メタノールで押さえておくべきことは、結構たくさんあって、まずは「燃焼範囲」と「発火点」です。

メタノールの「燃焼範囲」は、「6.7~37vol%」となっています。

本試験では、「メタノールの燃焼範囲は、ガソリンより広い」などと出題されています。

「○」です。

ガソリンは「1.4~7.6vol%」なので、その通りと相なります。

次に、「発火点」です。

具体的な数字をガチ暗記する必要はありません。メタノールの発火点は「464度」と、かなり高いと頭に入っておけば事が足ります。

発火点が問われるのは、おおむね「二硫化炭素の90度」くらいなのですが、なぜか、メタノールでの出題例があるんで、押さえておくといいでしょう。

本試験では、「メタノールの発火点は、350度である」などと出ています。

「×」です。

補足

メタノールは、細々としたことが問われるので、箇条書きしていきます。なお、以下の性質は、お友達の「エタノール」と共通しています。

・炎は見えにくい。青白い炎。

・刺激臭あり。(特有の臭いがある。いわゆる、アルコール臭。)

・揮発性

・三酸化クロム(無水クロム酸)と接触すると、激しく反応して発火。

・ナトリウムと反応させると水素が発生する。

最近の試験は難化しているので、これらも押さえておくと、本試験では鉄壁であります。

まとめ

メタノールは、比較問題も多いです。お友達のエタノールや、ガソリン、二硫化炭素などとトリオを組んだ、横断的な問題が出ています。

また、『迷彩問題』も多いのが特徴です。見たこともない難・選択肢を多用して、目くらましをかけてくる、という塩梅です。

しかし、そういった問題ほど、基礎・基本的なことが頭に入っていれば、解けるようになっています。

落ち着いて問題を読んで、しっかり得点にしてください。

なお、ごく稀に「???」な難問奇問珍問が出ることがあるので、そのときは、潔く捨て問にしましょう。誰も解けないはずです。

なお、勉強方法等は、「乙種4類の独学」を…、

独学向け教材については、「乙4のテキスト・問題集」をば、お目汚しください。

また、危険物取扱者について、適当かつ曖昧なことを、たとえば、「乙4合格後に取る資格」などを、ブログにまとめています。「危険物取扱者:ブログ記事」をばお目汚しください。