難易度は「カンタン」。1点取れる問題。文系ド素人や独学者向け。本問のような「器具の写真鑑別」はド定番で、そのなかでも、本問の器具はド頻出である。姿形を見るのみならず、各器具の特徴を押さえること。平成28年の後期の筆記試験の第49問の過去問解説。攻略法あり。
第49問は「知識問題」なので、文系ド素人は確実に得点したい問題です。
この1問が取れれば、難解な電気理論を1問捨てることができます。
本問は、図記号の正確な知識があれば、それで正解できます。ほぼ毎回出るものばかりなので、きっちり傾向を押さえておきましょう。
繰り返しますが、本問のような「器具の写真鑑別」はド定番・ド頻出で、試験に出ないことがありません。
繰り返しますが、文系ド素人こそ、本問のような問題を、100%取らなくてはいけません。本問こそ、『捨て問』の源泉です。
器具の写真鑑別のコツは…、
「正確な図記号知識」です。
本問のポイントは、「S」がらみの記号が正確に判別できるかどうか、です。
「S」がらみの図記号には…、
「電流計付箱開閉器」と…、
「カバー付ナイフスイッチ」とがあります。
出題者は、意図的に受験生が混同しやすい図記号を問題に出す傾向があります。
その“手”に引っかからないように、桑名の焼きハマグリにしなくてはいけません。
本問の解説ですが、『消去法』でやっていきましょう。
本問の図記号は、「□に○S」です。
「ハ」は、すぐにわかるはずです。
お馴染みの「配線用遮断機」です。
「配線用遮断機」は「B」ですから、選択肢「ハ」は「×」と相なります。
なお、本問では出ていませんが、写真でよく似ているのが「漏電遮断機」です。
「漏電遮断機」には、“テスト用ボタン”があるのでそこで判別します。
反対にいうと、本問の「ハ」には、“テスト用ボタン”が“ない”ので、配線用遮断機と判断する、といった塩梅です。
本試験の写真は大きいものではなく、数センチくらいしかないので、こうした「言葉による判別」が確実です。
なお、当該「配線用遮断機」の目的は、「過電流が流れたときに電路を遮断する」機器です。
当該器具の機能も、試験に頻出ですので押さえておきます。
次に消すのは、「二」です。
「二」も、すぐわかるはずです。試験でお馴染みの「電磁開閉器」です。
本器具は「調整用のつまみ」の存在と、超時空要塞マクロスに出てきそうだくらいに頭に入れておきましょう。
まず、「ハ」と「二」を消します。
これで残る選択肢は2つ。ここまで来れたら、50%の確率で「1点」なわけです。言うなれば、この時点で「0.5点」獲得ってな塩梅です。(間違っているのは承知していますが心情的に。)
消去法で選択肢を絞れば、それだけ点数しやすくなるので、分からなくてもあきらめてはいけません。
繰り返しますが、2電工筆記は、消すことのできる選択肢をまず潰す、です、
残るのは、「イ」と「ロ」です。
ここからは「正確な知識がない限り、正解は選べません。
当該四角・丸に「S」は、「電流計付箱開閉器」です。
んなもんで、答えは「イ」と相なります。
残る「ロ」は、「カバー付ナイフスイッチ」です。
当該「カバー付ナイフスイッチ」の図記号は…、
…となっています。ややこしいですね。
当該「S」がらみの問題は、受験生の正解率が低いのでしょう。本試験でよくよく登場する問題です。
わたしも受験生当時は苦しめられました。
対応策は、ド暗記しかありません。憶え方を模索しましたが、まあどうにも…といった感じです。
四角にSが「カバー付ナイフスイッチ」
四角・丸にSが「電流計付箱開閉器」
通勤や通学時に、ブツブツ唱えておきましょう。
とはいえ、本問は、きちんと過去問を解いておけば取れる問題なので、確実に「1点」を確保しましょう。
なお、勉強方法等は「第2種電気工事士の独学」を…、
独学向け教材については、「筆記試験の教材」と「技能試験の教材」をばお目汚しください。
2017年4月3日 11:37 AM
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