独学でススメ-読むだけで独学合格できるかもしれない、適当なヒントとTips

第26問:ネオン式検電器‐平成28年後期筆記‐第2種電気工事士の過去問解説

第26問は、シンプルな「知識問題」です。

文系ド素人でも余裕で取れるので、しっかり点にしましょう。

解説

解説するまでもありませんが、「ネオン式検電器」は、「電路の充電の有無を確認する」器具です。

んなもんで、「充電」との文言のある「ニ」を選ぶ、といった次第です。

説明

本文のテーマの「ネオン式検電器」は、測定器の論点で、何気に狙われるものとなっています。

その理由は、多くの測定器は、名前自体が、機能を説明しているからです。

たとえば、「絶縁抵抗計」は、その名の通り、「絶縁抵抗」を測定する計器です。

「接地抵抗計」も、そのまんま「接地抵抗」を測定する計器です。

これでは、問題になりません。

これに対して、「ネオン式検電器」は、名前だけ見ても、用途が分かりません!!

そう、「ネオン式検電器」のキーワードである「充電」が、どこにもないからです。

言うなれば、「ネオン式検電器は試験向け」という塩梅で、んなもんで、よく問われる、といった次第です。

「ネオン式検電器」は、他の論点でほとんどでないので、手薄になりがちです。しっかり憶えておきましょう。

おさらい用に

復習用に、本問の選択肢を見ていきます。

「イ」の「ネオン放電灯の照度を測定する」ですが、おおむね「照度計」だと見当が付きます。

「ロ」の「ネオン管灯回路の導通を調べる」ですが、導通試験は、おおむね「回路計(テスタ)」だと踏めます。

「ハ」の「電流の漏れ電流を測定する」は、「クランプ形電流計」だとわかります。

これらの測定器も頻出なので、併せて憶えておきましょう。

まとめ

本問は、絶対に取らないといけない問題です。

電気理論や電気工事、複線図では、難問がひしめき合って、芋洗い状態です。

こういう取れる問題を確保することで、先の難問の失点に備える次第です。

反対に言えば、本問を1問取れば、難問を1問捨ることができる、という塩梅です。

電気の公式や理屈を勉強したくない人こそ、こういう問題を取りに行かねばなりません。

なお、勉強方法等は「第2種電気工事士の独学」を…、

独学向け教材については、「筆記試験の教材」と「技能試験の教材」をばお目汚しください。

第27問:力率‐平成28年後期筆記‐第2種電気工事士の過去問解説

第27問は、問題文に「力率」とあるので、文系ド素人なら、気が遠くなりそうです。

しかし、ぜんぜん、得点できる問題です。

「公式」を憶えておけば「1点」ですので、文系向けの問題といえます。

ぜひ、貴重な1点を確保しましょう。

また、本問は、常識的に考えれば答えが導けるので、あきらめないようにしましょう。

解説

本問では、「公式」を憶えていないと、手も足も出ませんが、知っていたら「即解」です。

その公式は、お馴染みの「有効電力P」の公式で…、

P=VI cosθ

…です。

この公式をひっくり返せば…、

力率(cosθ)=P/VI

…と相なります。

ここまで来たら選択肢を吟味するだけであります。

「V」は、電圧なので、「電圧計」が要ります。

「I」は、電流なので、「電流計」が要ります。

「P」は、有効“電力”なので、「電力計」が要ります。

従って、「ハ」が正解となります。

説明

本問は、「周波数計って使うか?」と、軽い疑問が湧けば、正解にたどり着けます。

正解の「ハ」以外には、「周波数計」が含まれていますが、当該機器は「周波数」を測定するものです。

常識的に、「なんで、力率を求めるのに、周波数が必要なんだろう?」と思い到れば、選択肢を判別できます。無線従事者じゃないんですから。

で、「イ」「ロ」「ニ」が消去できて、答えが「ハ」と相なる寸法です。

まとめ

本問は、ぜひとも取りたい問題です。

電気理論の問題には、本問以上に難しい問題はざらです。

本問のように、「有効電力P」の公式が頭に入っていたら解けるシンプルな出題の方が少数です。

こういう取れる問題は、落とさないようにしましょう。

なお、勉強方法等は「第2種電気工事士の独学」を…、

独学向け教材については、「筆記試験の教材」と「技能試験の教材」をばお目汚しください。

第28問:第2種電気工事士の可否‐平成28年後期筆記‐第2種電気工事士の過去問解説

第28問は、文系ド素人の本領を発揮できる法令問題です。

本問の「第2種電気工事士で、できる?できない?」の論点は、「引っ掛け」と「迷彩」が多いので、過去問を繰り返して、出題者の手口に慣れておきましょう。

絶対に、1点取りたい問題です。

解説

「第2種電気工事士で、できる?できない?」で必要なことは「落ち着く」です。

また、この種の問題に遭遇したときは、「どこに引っ掛けが?」と、常の倍は注意深くなって、問題文を読まなくてはいけません。

まず「イ」ですが、これは典型的な引っ掛け問題です。

選択肢の初っ端に「自家用電気工作物」うんぬんとあるので、(第2種電気工事士は、一般用電気工作物しかできないから、これだ!!)と、飛び付きたくなります。

しかし、選択肢を最後まで読むと、「…の地中電線用の管を設置する作業」とあります。

「管を置くだけ」なので、第2種電気工事士でもできますし、もっと言うと、第2種電気工事士でなくてもできます。

設問は「第2種電気工事士でも、従事できないものはどれ?」なので、「イ」は消去される、という次第です。

すぐ消せる「ハ」

次に、すぐ消去できそうな「ハ」を見ていきます。

「ハ」は「一般用電気工作物の接地作業」ですが、この作業は、「第2種電気工事士」の最も代表的な作業であります。

反対に言うと、この仕事をするために、第2種電気工事士がいるといって過言ではありません。

んなもんで、「ハ」は、第2種電気工事士でも従事できると相なって、消去できます。

ド引っ掛けの「ニ」

選択肢「ニ」の「一般用電気工作物のネオン工事の作業」ですが、これは、ド定番のド引っ掛け選択肢です。

わたしも受験生当時は引っかかりました。

自家用電気工作物のネオン工事」は、第2種電気工事士ではできません。

反対に、「一般用電気工作物のネオン工事」なら、第2種電気工事士で可能です。

どうしても「ネオン工事」に注意が向いてしまいますが、当該選択肢の勘所は、ド定番論点の「2電工は一般用→○、自家用→×」なだけであります。

ついつい引っかかるので、注意してください。

自家用電気工作物

「イ」「ハ」「ニ」の選択肢が消去できましたから、答えは「ロ」と相なります。

選択肢「ロ」は、「自家用電気工作物の低圧部分の電線相互接続する」となっていますが、低圧部分だろうと、大元は高圧受電の「自家用電気工作物」なので、第2種電気工事士では無理、という寸法です。

「低圧」という文言が、出題者の「迷彩」なので、引っかからないようにしましょう。

まとめ

本問は、本試験ではド定番・ド頻出のテーマで、何度も何回も問われている論点です。

「引っ掛け」や「迷彩」が施されており、ついウッカリ、失点してしまいます。

しかし、「慎重に解けば取れる問題」なので、必ず「1点」としましょう。

なお、勉強方法等は「第2種電気工事士の独学」を…、

独学向け教材については、「筆記試験の教材」と「技能試験の教材」をばお目汚しください。