独学でススメ-読むだけで独学合格できるかもしれない、適当なヒントとTips

第30問:一般用電気工作物‐平成28年後期筆記‐第2種電気工事士の過去問解説

第30問は、文系ド素人の本領を発揮できる法令問題です。

「一般用電気工作物」の定義は、ほぼ毎回出るといっていいです。

本問は「知識問題」なので、テキストの表を憶えておけば1点です。必ず1点取りましょう。

解説

「一般用電気工作物」ですので、「高圧受電」は除外されます。

従って、選択肢「イ」と「ハ」は、“わざわざ、問題文に高圧受電とお書き遊ばれておられる”ので、消去します。

これで、「50%」の確率で正解できるようになりました。

後は、お馴染み「小出力発電」で、選択肢を判別するだけであります。

「ロ」の選択肢には、「出力15kWの非常用“内燃力発電設備”」とあります。

当該「内燃力発電設備」は、「出力が10kW未満が一般用電気工作物」です。

本選択肢は「出力15kW」なので、一般用電気工作物ではありません。

従って、「×」となります。

んなもんで、「イ」「ロ」「ハ」が「×」なので、答えは「二」と相なります。

説明

念のため、「ニ」も見てみましょう。

「二」ですが、選択肢には、「出力15kWの非常用“太陽電池発電設備”」とあります。

当該「太陽電池発電設備」は、「出力が50kW未満」のときに一般用電気工作物となるので、「○」といった次第です。

コツ

「一般用電気工作物」の「小出力発電設備」の憶え方は、ブログにまとめています。

小出力発電設備の憶え方のコツ」をばお目汚しください。

憶える負担がちょっとは減るかと思います。

まとめ

本問は、本試験ではド定番・ド頻出のテーマで、何度も何回も問われている論点です。

必ず、「小出力発電設備」の表は憶えておきましょう。

なお、「一般用電気工作物」は、低圧受電するものであり、当該「低圧」は「600V以下」を指すことも、ド頻出なので憶えましょう。

憶え方は「一般用電気工作物(600V)の憶え方のコツ」を参考にしてください。

なお、勉強方法等は「第2種電気工事士の独学」を…、

独学向け教材については、「筆記試験の教材」と「技能試験の教材」をばお目汚しください。

第31問:3路スイッチの心線数‐平成28年後期筆記‐第2種電気工事士の過去問解説

第31問は、「3路スイッチ」の「複線図」問題です。

「複線図」の苦手な人は、「捨て問」でもいいでしょう。

が、“絶妙に間違ったゴリ押し”も可能なので、取りたい人は取りましょう。

解説

本問のキーは、「3路スイッチ」であることがわかるかどうか、です。

つまり、先の画像の赤点線で囲んだ「ハ」と「●3」の図記号が何か、知っているか否かを問うている次第です。

当該「ハ」の配線が、「3路スイッチ」からのものであることがわかれば…、

3路なんだから、3本なんじゃねえの?)的な見当が付きます。

強引だし微妙に間違っていますが、答えは、「3本」で「イ」と相なります。

説明

基本的に、3路スイッチは、それぞれ、「1」と「1」、「3」と「3」とをつなぐのが定番です。

これで「2本」の電線が通ることになります。

そして、本問では、「電灯:ハ」に向かう「白線(接地側電線)」が、「1本」あります。

んなもんで、合計「3本」となる次第です。

ダメなら捨てる

個人的なことを言うと、文系ド素人は、複線図問題は「わからなくても仕方がない」ので、本問は「捨て問」にするか、先のように「細かいところはわからないけれども、3路なんで3本じゃない?」くらいの“強引な解答”でいいと思います。

テキストには、「3路スイッチ」の複線図の描き方が載っているでしょうが、たぶん、少しもしっくりこないはずです。

で、何回か挑戦してみて、ダメだったらダメでいいです。こういうとアレですが、「文系ド素人は、テキストという紙の上だけの勉強では無理」だからです。

何とかしたいのなら技能

当該3路スイッチの問題を何とかしたいのなら、技能の候補問題を“作る”ことに尽きます。

「3路スイッチ」は、技能のテキストを見ながら、複線図を描いて、実際に回路を組んで始めて、(あーこういうことなのね)と、「腑に落ちる」状態になります。

1回の組み上げは、10回のテキスト読解に勝ります。

かう言う私も、技能の勉強を始めて、わかったことが多々ありました。

反対に言うと、筆記のテキストだけで複線図がわかるなんて凄いなー、と思います。

こういう塩梅なので、本問を追求したいのなら、「技能」の「3路スイッチ」の候補問題に当たってみてください。

なお、技能の使用教材については、詳しくは「技能試験の教材」で述べていますが、読むのが面倒なら…、

工具は、定番メーカー:HOZANの「HOZAN 電気工事士技能試験セット S18」を…、

技能の材料には、候補問題の作り方を網羅したDVDの付く「準備万端(推奨・2回セット)」を使えば支障ありません。

まとめ

繰り返しますが、本問のような「複線図問題」は、できなくても構いません。

わたしは、受験生当時、「複線図」の問題は、基本的に『捨て問』にしていました。

個人的には、複線図は費用対効果が低いと思っているので、「やってみて」わからないなら、「捨てる」のが一手です。

ところで、本問は、「最少電線本数はいくつか?」という問題設定ですが、ここは深く考えなくていいです。

当該「最少電線本数」は、「世間一般的に、常識的に、合理的に施工するなら何本?」くらいの意味です。

反対に言えば、当該条件がないと、「わたしは、余るけど、10本使います!!」という輩が続出して、試験にならなくなってしまいます。問題文のこのところは、深く追求しなくていいです。

なお、勉強方法等は「第2種電気工事士の独学」を…、

独学向け教材については、「筆記試験の教材」と「技能試験の教材」をばお目汚しください。

第32問:引込開閉器省略‐平成28年後期筆記‐第2種電気工事士の過去問解説

第32問は、問題文でくたくた書かれていますが、実態は「知識問題」で、「配線設計・電気工事」の論点「引込開閉器省略」です。

憶えたら取れるので、文系ド素人は確実に得点したい問題です。

この1問が取れれば、難解な電気理論や配線図問題を1問捨てることができます。

コツ

当該「引込開閉器省略」で一番大事な数字は、『15m以下』です。

「15m以下の屋外配線なら、引込開閉器を付けなくてもよい(省略可能)」という次第です。(諸々の条件を満たしている必要があります。)

ぶっちゃけ、部品をつけなくていいわけですから、工事費なり施工費が節約になるわけです。

解説

本問の解説ですが、ぶっちゃけ、「引込開閉器が省略できる、配線の長さは、15m以下」を憶えるだけでいいでしょう。

2電工の筆記試験では、当該数字しか出ていません。

過去の試験問題では、おおむね…、

「引込開閉器が省略できる場合の、○○と××との間の電路の長さはどれか?」

…といった設問となっていて、先の数字『15m以下』がストレートに問われています。

当該論点は、テキストでは、くたくたと述べられていますが、この数字だけ憶えておけばいいでしょう。

解説

以下は、2電工のみの人は読まなくていいです。先述したように、「省略15メートル以下」だけ、憶えておけばいいです。

とはいえ、上級電気資格を受験予定なら、こまごましたところまで憶えておくべきです。

引込開閉器が省略できる諸条件とは…、

・使用電圧は300V以下。

・引込口に近い開閉できる場所に引込開閉器(開閉器と過電流遮断器)を設置。

・20A以下の配電用遮断機、あるいは、15A以下のヒューズで保護される電路から接続。

・屋外配線が15m以下。

…となっています。

先述したように、「15m以下省略可能」だけ憶えれば、2電工試験では事が足ります。

とはいえ、いつ試験が難化するかわからないので、余裕があれば、先の諸条件まで、押さえておきましょう。

蛇足ですが、「15メートル以下」なら省略可能なわけで、「15メートル」なら省略可能です。

逆を言えば、「15メートル超」だと、省略できません。

こういう数字の「閾値」も問われる可能性があるので、今一度、確認しておきましょう。

参考:以下・以上・未満・超える

まとめ

「引込開閉器省略」の論点では、おおむね先の「15m以下省略可能」が問われます。最低限度、この数字だけは憶えます。

本問は、文系ド素人でも解ける問題なので、絶対に点にしてください。

なお、勉強方法等は「第2種電気工事士の独学」を…、

独学向け教材については、「筆記試験の教材」と「技能試験の教材」をばお目汚しください。