独学でススメ-読むだけで独学合格できるかもしれない、適当なヒントとTips

第19問:金属可とう電線管工事‐平成28年後期筆記‐第2種電気工事士の過去問解説

第19問は、「電気工事」の「金属可とう電線管工事」がテーマの問題です。

「電気工事」の単元は、細かい数字を多数憶えなくてはならないため、費用対効果は悪いです。

んなもんで、面倒な人は「捨て問」にしてもいいですが、文系ド素人なら、おさえておくべきです。

「電気工事」を1つおさえれば、電気理論の難問を1つ、捨てることができるからです。

まあでも、他に勉強すべき論点は多々あるので、電気工事系は、「後回し」でもいいです。

解説

要点をかいつまんでいうと…、

「金属可とう電線管工事」では、「300V以下はD種接地工事をしなくてはならないが、管の長さが4メートル以下なら、D種接地工事を省略できる」のです。

んなもんで、「管の長さが6メートルであるので、D種接地工事を省略した」と表記された選択肢の「ロ」が「×」となります。

D種接地工事を省略してよい管の長さは「4メートル」までだからで、当該設問のように、「6メートル」ある場合は、接地工事をしなければならない(省略してはいけない)、という寸法です。

ま、本問は、「金属可とう電線管工事‐D種接地工事の省略‐4メートル以下」さえ頭に入っていれば解ける、暗記と記憶の問題ってな次第です。

説明

「イ」は、「金属可とう電線管工事」では、「ボックスコネクタ」を使うので「○」です。

「ハ」は、「管の内側の曲げ半径を、管の内径の6倍以上とした」も「○」です。この規定(6倍以上という数字)もよく出ます。

「ニ」も、「○」です。「コンビネーションカップリング」は、違う種類の電線管を接続するための材料です。

選択肢では、「金属可とう電線管」と「鋼製電線管」との接続うんぬんとあるので、まさに、「コンビネーションカップリング」の出番と相なります。

まとめ

本問は、「金属可とう電線管工事」の基礎・基本的なことがらが問われた問題で、しっかり憶えこんだ人なら、確実に1点が取れたはずです。

ただ、先述したように、「電気工事」は、他の論点と比べると、多くの数字・規制を憶えないといけないため、費用対効果は悪いです。

まず、「少ない勉強で1点が取れる」ところを済ませてください。最低限度の点数を確保するためです。

そして、その後で、「電気工事」の「ちょっと勉強しないといけないが、勉強すれば、まず1点取れる」ところに着手します。

点数をさらに積み増す感じで、「電気工事」に取り組んでください。

なお、勉強方法等は「第2種電気工事士の独学」を…、

独学向け教材については、「筆記試験の教材」と「技能試験の教材」をばお目汚しください。

第20問:過電流遮断器の極‐平成28年後期筆記‐第2種電気工事士の過去問解説

第20問は、「過電流遮断器の極」がテーマの問題です。

「過電流遮断器」は、おなじみの「配線用遮断器」と「ヒューズ」を指し、本試験では、前者の「配線用遮断器」がよく出ます。

当該論点は、一見すると小難しそうですが、内実はカンタンです。

しかも、です。

当該「過電流遮断器の極」は、「配線図」でも出題されるので「1つの勉強で、2問取れる」おいしい論点となっています。

現に、当該平成28年度下期筆記の「第37問」に出ています。

こんな次第で、食わず嫌いをしないで、本論点を消化しましょう。

解説

要点をかいつまんでいうと…、

「単相3線式100V/200V」の「200V回路」に使う配線用遮断器は、「2極2素子(2P2E)」を使わねばなりません。これは『義務』です。

そして…、

「単相3線式100V/200V」の「100V回路」に使う配線用遮断器は、「2極1素子(2P1E)」でもよい、です。これは『任意』です。

まあ、「200Vなら2極2素子(2P2E)」で、「100Vなら2極1素子(2P1E)」と、ざっくり憶えればいいです。

説明

さて、選択肢ですが…、

「イ」は、先に述べたように、「100V回路」に使う配線用遮断器は、「2極1素子(2P1E)」でもよいので、「○」と相なります。

「ロ」ですが、これまた、「100V回路」に使う配線用遮断器は、「2極2素子(2P2E)」でもよいので、「○」と相なります。

念のために言っておきますが、引っかからないでください。

「100V回路」に使う配線用遮断器は、「2極1素子(2P1E)」でなくてはならないわけではなく、「2極2素子(2P2E)」でも「2極1素子(2P1E)」でも、どっちを使ってもよい、という塩梅です。

「ハ」は、別段悪くないので、「○」です。

「ニ」ですが、先に述べたように、「単相3線式100V/200V」の「200V回路」に使う配線用遮断器は、「2極2素子(2P2E)」を使わねばなりません

選択肢のルームエアコンは「単相200V」なのに「2極1素子」の配線用遮断器を取り付けているので、「×」と相なります。

なお、「2P2E」の「P」は、「pole:ポール(極)」の「P」で…、

「E」は、「element:エレメント(素子)」の「E」となっています。

まとめ

本問のメインテーマの「配線用遮断器の極」は、写真鑑別で出ることもあります。

写真の中から「2P2E」の文字の入った配線用遮断器を選ぶことになるので、しっかり見ておきましょう。

本問は、文系ド素人でも取れるので、しっかり点にしてください。

間違えた人は、最低でも3回は解き直しましょう。

なお、勉強方法等は「第2種電気工事士の独学」を…、

独学向け教材については、「筆記試験の教材」と「技能試験の教材」をばお目汚しください。

第21問:電磁的不平衡‐平成28年後期筆記‐第2種電気工事士の過去問解説

第21問は、「わからないなら、わからないで構わない」問題です。

本問は、一度でも技能の勉強をして、候補問題を作っていると、何とか解ける問題です。

(アレ、なんでこんなヘンな入れ方してんの?)という違和感で正解が導けるのですが、技能の勉強に着手していないと、どうにも分からないかと思います。

本問1問ができなくても、他の問題でぜんぜんカバーできます。

できなくても「捨て問」でOKです。

以下は、参考までに、読んでいってください。

解説

本問の「電磁的不平衡を生じないようにする」とは、「1回路の電線ぜんぶを同じ金属管内に収める」という意味です。

…こう考えるといいかもしれません。

「なんでこんな“余分なこと”してんの?」

…と。

これで結構解けます。

また、「負荷」のほうから、配線を追っていくと、「何でこんな変なことしてるの?」と、違和感を抱けるはずです。

イの説明

選択肢の「イ」ですが、よくよく図を見れば、「これ、意味あるの?」的な要素を発見すると思います。

上の画像の赤丸のところです。この金属管は要らないでしょ、という次第で、上側の2本入りの電線管でまとめたらいいじゃん、ってな塩梅です。

金属管もタダではありませんし、工賃もサービスなわけではありません。

んなもんで、「イ」は「×」となります。

ロの説明

選択肢の「ロ」ですが、よくよく図を見れば、違和感があるはずです。

負荷からの配線を、わざわざ、別々の金属管に収めています。

なんでこう、すっきりしない結線をするのか?という塩梅です。んなもんで「×」です。

ニの説明

選択肢の「ニ」も、余分なことがいっぱいです。

おんなじ負荷に結線しているんだから、1つの金属管にまとめればいいじゃん、という次第です。んなもんで、「×」です。

金属管もただではありません。

まとめ

解答は上記のように「消去法」で導くことができます。

答えは「ハ」ですが、一番“すっきり”しています。

まあ、本問は間違えても、分からなくても仕方がない問題です。

できなくても、気持ちを切り替えて、他の問題に当たっていってください。

なお、勉強方法等は「第2種電気工事士の独学」を…、

独学向け教材については、「筆記試験の教材」と「技能試験の教材」をばお目汚しください。