独学でススメ-読むだけで独学合格できるかもしれない、適当なヒントとTips

第16問:線ぴ(線桶)の写真鑑別‐平成28年後期筆記‐第2種電気工事士の過去問解説

第16問は、「金属線ぴ(線桶)」の写真鑑別の問題です。

本試験やテキストでは、「線ぴ」と表記されていますが、試験勉強的には、「線桶」で考える方が賢明です。

「線桶」のほうが、なまじ平仮名の「線ぴ」より、100倍はイメージが湧くからです。

言うなれば、「線」を入れた「桶(棺桶のおけ)」なわけで、「線桶」なら、この中に電線を入れるのだな、と見当が付きます。

解説

本問のコツは、「身近の配線を観察する」です。

テキストの紙の上の勉強ではなく、実地に、周りの配線を目ざとく見ていくほうが、よほどに頭に残ります。

本問の選択肢に採用されている工事(配線)は、かなり目にするんで、見つけるたびに、これが「○○工事」なのだな、と憶えていきましょう。

さて、本問の答えですが、本問は、その特徴のある形と、大きさが画像に「25mm」とあることから、「イ」の「金属線桶(線ぴ)工事」とわかるはずです。

当該「金属線桶(線ぴ)」ですが、結構目にします。

個人的には、会議室や倉庫などで、よくよく目にします。とりわけ、照明用のスイッチで、よく目にしました。

皆さんも、職場等々で目ざとく探してみて、頭に入れていきましょう。

なお、「金属線桶(線ぴ)」には、「1種金属線ぴ」と「2種金属線ぴ」とがありますので、それぞれを、テキストで確認しておきましょう。

説明

他の選択肢ですが…、

「ロ」の「金属ダクト工事」の「金属ダクト」は、工場やビルなど、多数の配線のあるところでよく見かけます。

わたし個人で言えば、「古いビル」でよく見ました。なお、ビルの床をよく見れば、「フロアダクト」が埋まってそうなところを見つけられるはずです。

さて、「ロ」ですが、「金属ダクト」には、「円形の穴」があるので、「×」と相なります。

「ハ」の「金属可とう電線管工事」ですが、これは、即、「×」とできるはずです。

「金属可とう電線管」の「可とう」は、曲がるように蛇腹状になっています。写真のものは、どう見ても曲がりそうにありませんし、うねうねしていません。

「ニ」の「金属管」も、同様の趣旨で、即断に「×」とできるはずです。どうみても、金属管ではありません。

まとめ

本問は、「金属線ぴ(線桶)」の写真鑑別です。

よく目にする工事なので、身の回りの有無を調べて、頭に入れてください。

写真鑑別は、テキストより、実物が一番です。

なお、勉強方法等は「第2種電気工事士の独学」を…、

独学向け教材については、「筆記試験の教材」と「技能試験の教材」をばお目汚しください。

第17問:スイッチボックス‐平成28年後期筆記‐第2種電気工事士の過去問解説

第17問は、「スイッチボックス」の写真鑑別の問題です。

当該「スイッチボックス」は、頻出ではないので、戸惑う人もいるかもしれませんが、写真をよく読めば、何とか解答できるかと思います。

ま、本問は、「知ってさえいたら即答」なので、押さえておきましょう。

解説

言うまでもなく、当該写真は、「スイッチやコンセントを取り付けるときに使われる、合成樹脂性のスイッチボックス」です。

んなもんで、正解は、ストレートに「ニ」の、「住宅でスイッチやコンセントを取り付けるのに用いる」と相なります。

なお、本問は、技能の材料の「埋込連用取付枠」を触ったことがあった人なら、「スイッチボックス」を忘れていても、なんとなく分かったと思います。

説明

各選択肢ですが…、

「イ」の「フロアダクトが交差する場所に用いる」は、「ジャンクションボックス」です。

テキストの「ダクト工事」のところを読んでください。

「ロ」の「多数の遮断器を集合して設置」は、「分電盤」です。これは言うまでもありませんね。

「ハ」の「多数の金属管が集合する箇所」は、「アウトレットボックス」などです。

まとめ

本問は、知っていないと難ですが、知ってさえいれば、即答できる問題です。

まあ、なんとなく、その姿形から「スイッチ」や「コンセント」が浮かぶと思うので、文系ド素人なら、絶対に取りたいです。

なお、勉強方法等は「第2種電気工事士の独学」を…、

独学向け教材については、「筆記試験の教材」と「技能試験の教材」をばお目汚しください。

第18問:VVFストリッパ‐平成28年後期筆記‐第2種電気工事士の過去問解説

第18問は、「工具」の写真鑑別の問題で、ド定番・ド頻出の「VVFストリッパ」が問われています。

本問ほど、「カンタンに点が取れる問題」は他にないので、必ず点にします。

解説

本問は、「工具が手元にあれば、100%わかる」問題です。

下手にテキストの写真を見て憶えるより、実物で勉強する方が、圧倒的に点になります。

んなもんで、どのみち技能試験で使うのですから、筆記の段階で、定番の「HOZAN 電気工事士技能試験セット S18」を買いましょう、ってな次第です。

ちなみに、工具はほぼ毎年同じ物を使用するので、万が一、試験に落ちても、買い換える必要はありません。再利用可能です。

手元にVVFストリッパを用意して、ケーブルの外装や電線の絶縁を1回でも剥げば、本問は即答できます。

説明

VVFストリッパは、メーカーによって、姿形は異なりますが、機能は同じです。

下の画像の…、

…赤色の点線で囲んだギザギザ部分は、どのメーカーでも共通しています。

当該ギザギザ部分の小さいところは、電線の絶縁を剥ぐところです。

大きいギザギザは、ケーブルの外装を剥ぐところです。

なお、先のHOZANのVVFストリッパは…、

…となっています。

左の赤点線部分は、ケーブルの外装を…、

右の点線部分は、電線の絶縁を剥ぐところです。

左赤点線にいくつもギザギザがあるのは、ケーブルには、2心と3心とがあるので、その使い分けのためです。

文字で読むと面倒ですが、一度でも、実物で作業すれば、即分かりますし、「VVFストリッパ」がいかに偉大な工具か、わかるでしょう。

電工ナイフの10倍は能率的です。

補足

選択肢ですが…、

「イ」は、「VVRケーブル」のところが誤りです。

「VVR」の「R」は「ラウンド」の丸い(丸形)という意味で、丸いケーブルにVVFストリッパは使いません。

つーか、VVFストリッパのギザギザ部分に、「VVRケーブル」は入らないのです。技能のテキストを読めば、シックリ分かります。

「ハ」は、「CVケーブル」のところが誤りです。

「CVケーブル」は、おなじみ「架橋ポリエチレン絶縁ビニル外装ケーブル」のことで、VVFストリッパは使いません。VVFストリッパのギザギザ部分に、「CVケーブル」は入りません。

「ニ」は、「VVFコード」となっているところが誤りです。「コード」ではなく、「ケーブル」であります。一種の引っ掛けですな。

従って、答えは「ハ」の、「VVFケーブルの外装や絶縁被膜を剥ぐ」と相なります。

補足‐技能試験の実情

以下は混乱の元なので、読み飛ばしてもらっても結構です。

VVFストリッパは、先述した問題のように、「VVRケーブル」や「CVケーブル」には使いません。これらのケーブルは、「電工ナイフ」で処置します。

…しかし、です。

「VVRケーブル」や「CVケーブル」には、「VVFストリッパ」を、“ちょっとだけ”使うこともできるのです。

ぶっちゃけ言うと、両ケーブルを、テキストどおり電工ナイフで処理すると、時間がかかるのです。

んなもんで、VVFストリッパで、ぐにぐにと外装に切れ目を入れ、後はペンチで引き抜いて、残るバリや外装カスを電工ナイフで取る、ってな次第です。

丸々を「電工ナイフ」単体で作業するより、途中まで「VVFストリッパ」で作業する方が、楽で早い、です。

「電工ナイフ」では時間がかかるという人は、参考にしてみてください。

こんな次第で、正式には、「VVFストリッパ」は、先の2ケーブルに使いませんが、技能試験的には使ったほうが効率的、という次第です。

まとめ

本問は、繰り返すように、電気工具が手元にあれば、100%解答できる問題です。

テキストの紙の上の勉強には限界があります。とりわけ、こうした写真鑑別ではそれが顕著です。

どのみち工具は買うのですが、先に買って、楽して勉強してください。ホント、百聞は一見に如かず、です。

工具は、先に紹介した定番の「HOZAN 電気工事士技能試験セット S18」を使えば支障ありません。

なお、勉強方法等は「第2種電気工事士の独学」を…、

独学向け教材については、「筆記試験の教材」と「技能試験の教材」をばお目汚しください。