第2種電気工事士の筆記で問われる、電線管線の種類及び記号は、全部で7つあります。本ページでは、「合成樹脂性可とう電線管(PF管とCD管)」と「硬質塩化ビニル電線管(VE管)」と「耐衝撃性硬質塩化ビニル電線管(HIVE管)」と「波付硬質合成樹脂管(地中電線用保護管)(FEP管)」の“こじつけ憶え方”を紹介します。
以下に述べるのは、憶えるためだけの“こじつけ”です。公言すると笑われるので、試験用と割り切ってご利用ください。
合成樹脂性可とう電線管の記号は、2つあって、「PF」と「CD」です。
PF管は…、
…といった感じです。
次に、CD管は…、
…といった形態をしています。
見ての通り、CD管はオレンジ色に着色されています。
amazon参考:未来工業 PF管
amazon参考:未来工業 CD管 コンクリート埋没専用
「PF管」と「CD管」の違いは、耐熱かそうでないか、です。
PF管は、耐熱性があります。
しかし、CD管は、そもそもがコンクリート埋没用なので、耐火性がありません。
PF管等の合成樹脂性可とう電線管は、どこでも、工事が可能ですが、CD管は、そうではありません。
参考:施工場所と工事種類(合成樹脂管工事、金属管工事、2種金属可とう電線管工事、ケーブル工事)の語呂合わせ
さて、憶えるために、どう“こじつけ”るかというと…、
「PF管」の「F」を「炎のFire」と“こじつけ”て、「PF管は、Fireの耐熱」と憶えます。
「CD管」は、コンクリートに埋め込んで使います。だから、耐熱でなくてもいいわけです。
CD管はコンクリート(concrete)が絡んでくるわけです。
・・・もうおわかりですね?
CD管のCと、コンクリート(Concrete)のCとを、“こじつけ”て憶えるという寸法です。
こんな次第で…、
PF管・・・FireのF・・・耐熱性
CD管・・・コンクリート埋設用・・・ConcreteのC
…ってな感じで、憶えるという次第です。
上記は、試験のために“こじつけ”ていることを忘れずに、頭に入れていってください。
正しくは、PF管は、Plastic flexible(プラスチックフレキシブル)であり、CD管は、Combined duct(コンバインドダクト)です。
PF管のFはfireではないですし、CD管のCはconcreteでもありません。
くれぐれも、公言せず、脳内だけの利用にとどめてください。
なお、当該PF管は、技能試験の問題で登場します。
参考:H26技能試験候補問題5
つまり、技能試験用の教材に当該PF管があるので、(これがPF管か~)と実物を“にぎにぎ”すれば、すぐに頭に残ります。
基本、筆記は通るので、筆記の勉強のときから技能試験の教材を購入し、実物を元に勉強するのが、百聞は一見に如かずで、一番合理的かと思います。
参考:技能試験の教材
amazon参考:未来工業 VE管
硬質塩化ビニル電線管の記号は、ご存知の通り「VE」です。
さて、どう、“こじつけ”ましょうか?
塩化ビニルの「塩化」を「Enka」と“こじつけ”、そして、ビニルの「Vinyl」の「V」の字を“こじつけ”られそうです。
で、塩化ビニルをひっくり返し、「ビニル塩化」と“こじつけ”て、「VE」と憶えれば、スッと頭に入るかと思います。
なお、先に言ったように、“こじつけ”て憶えているだけの、“便宜上の言い方”なので、ご注意ください。
「VE」の「E」は、塩化の「E」だぜなんていうと、心底バカにされるので、絶対に公言してはいけませんw
耐衝撃性硬質塩化ビニル電線管の記号は、ご存知の通り「HIVE」です。
さて、どう、“こじつけ”しましょうか?
当該電線管は、文字からすると、先の硬質塩化ビニル電線管(VE)に「耐衝撃性」が付加された電線管と読み取れます。
つまりは、先のVE管に比べると、グレードが“高い”わけです。
おや、なんだか“こじつけ”られそうです。
「グレードが高い→ハイグレード→High grade」ってな感じで、“こじつけ”ましょう。
「High」の「HI」と、VE管の「VE」とが合体して、ハイグレードなVE管てな寸法で「HIVE」と頭に入れれば、さっと入っていくかと思います。
波付硬質合成樹脂管(地中電線用保護管)の記号は、皆さんご存知のように、「FEP」です。
さて、どう、“こじつけ”て憶えましょうか?
アレコレ考えたのですが、いい“こじつけ”が浮かびませんでした。
ですから、当該波付硬質合成樹脂管(地中電線用保護管)は、「FEP」と、ブツブツ唱えて憶えるしかありません。
“消去法”で行くのもOKです。
これまでの電線管の記号をシッカリ頭に入れておけば、“消去法”で選択肢は潰せられます。
憶えるのに越したことはありませんが、憶えるのがメンドウなら、他の電線管の暗記に力を入れたらそれでいいです。
以上、「合成樹脂性可とう電線管:PFとCD」と「硬質塩化ビニル電線管:VE」と「耐衝撃性硬質塩化ビニル電線管:HIVE」と「波付硬質合成樹脂管(地中電線用保護管):FEP」の記号の憶え方メモでした。
なお、第2種電気工事士の試験勉強全般については、「第2種電気工事士の独学」を参考ください。
文系・ド素人でも大丈夫な独学向け教材については、「筆記試験の教材」を一読ください。
2015年9月10日 11:26 AM
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