登録販売者山梨県過去問＋解説令和6年度（2024年度）第52問

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

　本問は、「人体」の「脳及び神経系」についての問題です。基礎・基本ばかりなので、難しくはありません。

山梨県第52問‐脳及び神経系

　（クリックして拡大。）

難易度コメント＋こたえ

　本問の難易度は、「ふつう」です。

　なお、本問の解答は、こちら（数字のみ）です。

選択肢a

　選択肢aの「延髄は、自律神経系やホルモン分泌等の調節機能を担っている。」ですが、誤った記述です。

　間違っているのは、「延髄」のところです。

　正しくは、「視床下部」です。

　選択肢の言うような機能を担うのは、「視床下部」です。

　よって、選択肢は、「誤」となります。

　なお、選択肢にある「延髄」ですが、手引きには…、

　「延髄には、心拍数を調節する心臓中枢、呼吸を調節する呼吸中枢等がある。」

　「延髄は多くの生体の機能を制御する部位であるが、複雑な機能の場合はさらに上位の脳の働きによって制御されている。」となっています。

　整理しておきましょう。

選択肢b

　選択肢bの「脊髄は、脳と末梢の間で刺激を伝えるほか、末梢からの刺激の一部に対して脳を介さずに刺激を返す場合がある。」ですが、正しい記述です。

　いわゆる「脊髄反射」ですね。テキストで確認しておきましょう。

　よって、選択肢は、「正」となります。

選択肢c

　選択肢cの「末梢神経系は、その機能に着目して、随意運動、知覚等を担う自律神経系と、消化管の運動や血液の循環等のように生命や身体機能の維持のため無意識に働いている機能を担う体性神経系に分類される。」ですが、誤った記述です。

　登録販売者試験によくある「語句の入れ替え」問題です。

　自律神経系と体性神経系が入れ替わってます。

　正しくは、「末梢神経系は、その機能に着目して、随意運動、知覚等を担う“体性神経系”と、消化管の運動や血液の循環等のように生命や身体機能の維持のため無意識に働いている機能を担う“自律神経系”に分類される」です。

　よって、選択肢は、「誤」となります。

選択肢d

　選択肢dの「エクリン腺を支配する交感神経線維の末端ではノルアドレナリンが神経伝達物質として放出されるが、アポクリン腺を支配する交感神経線維の末端ではアセチルコリンが神経伝達物質として放出される。」ですが、誤った記述です。

　これまた、「語句の入れ替え」問題です。ノルアドレナリンとアセチルコリンが入れ替ってます。

　正しくは、「エクリン腺を支配する交感神経線維の末端では“アセチルコリン”が神経伝達物質として放出されるが、アポクリン腺を支配する交感神経線維の末端では“ノルアドレナリン”が神経伝達物質として放出される」です。

　このあたり、ヤヤコシイのか受験生が苦手としています。だからこそ出題者は出してくるので、意識して見ておいてください。

　よって、選択肢は、「誤」となります。

　参考：ノルアドレナリン・アセチルコリン（自律神経系）

答え

　「a」は「誤」です。

　「b」は「正」です。

　「c」は「誤」です。

　「d」は「誤」です。

　「正しい組み合わせ」は、

　正解：5

　さて、最終解答でミスったのなら、必ず、「登録販売者の解答は２回念押し‐最終得点は２～３点上がる」に、目を通しておきましょう。選び方を変えるだけで、点が取れます。

　>>> 次の問題へ。

人体

令和6年度山梨県科目別

　・インデックス

　・薬事に関する法規と制度（第1～第20問）

　・医薬品に共通する特性と基本的な知識（第21～第40問）

　・人体の働きと医薬品（第41～第60問）

　・主な医薬品とその作用（第61～第100問）

　・医薬品の適正使用と安全対策（第101問～第120問）

独学向け教材

　使用教材の詳細は「教材レビュー」に述べていますが、読むのが面倒な人は…、

　テキストは、初心者向けでオマケ付きの「らくらく完全攻略!登録販売者試験合格テキスト&問題集第4版」で…、

　過去問は、掲載問題数が一番多い「超重要!登録販売者過去問題集 '24年版 (2024年版) 」を使えば支障ありません。

こまごましたもの

　登録販売者のこまごましたことは、ブログに投稿しています。

　興味のある方は、「登録販売者の投稿記事」の「登録販売者：語呂合わせ」や「登録販売者：まとめ」、「登録販売者：憶え方」などをお目汚しください。

　そのほか、「登録販売者：医薬品」や「登録販売者：生薬」、「登録販売者：漢方処方製剤」で、ヒマな時間を潰してください。

★みんなとシェアする

人体

令和6年度山梨県

科目別リンク

├インデックス
├薬事に関する法規と制度
├基本的な知識
├人体の働きと医薬品
├主な医薬品とその作用
└医薬品の適正使用と安全対策