令和5年度(2023年度)山形県 登録販売者試験の過去問と解説。本問は、「基本知識」の「小児等の医薬品使用」を問う問題です。基礎・基本的なものばかりなので、難しいところはありません。テキストと過去問を繰り返しておけば、まず、取れます。
(クリックして拡大。)
本問の難易度は、「ふつう」です。
選択肢aの「小児は、肝臓や腎臓の機能が未発達であるため、医薬品の成分の代謝・排 泄が大人 よりも速い。」ですが、誤った記述です。
間違っているのは、「速い」のところです。
正しくは、「時間がかかる」です。
手引きには…、
「肝臓や腎臓の機能が未発達であるため、医薬品の成分の代謝・排泄に時 間がかかり、」
「作用が強く出過ぎたり、副作用がより強く出ることがある」
…とあります。
テキストで確認しておきましょう。
よって、選択肢は、「誤」となります。
選択肢bの「小児は、血液脳関門が未発達であるため、吸収されて循環血液中に移行した医薬品 の成分が脳に達しやすく、中枢神経系に影響を与える医薬品で副作用を起こしやすい。」ですが、正しい記述です。
そのとおりの記述です。
テキストで確認しておきましょう。
よって、選択肢は、「正」となります。
選択肢cの「小児向けの用法用量が定められていない医薬品の場合、医薬品の販売に従事する専 門家は、保護者等に対して、成人用の医薬品の量を減らして小児へ与えるよう説明す ることが重要である。」ですが、誤った記述です。
よく出る「誤った薬の常識」です。
たとえば、「アスピリン」などは、「外国において、ライ症候群の発症との 関連性が示唆されているため」、「15歳未満の小児には使用しない」となっています。
よって、アスピリン入りの薬などは、たとえ、大人の用量の半分にしても、不適切となります。
参考:使用しない 小児
また、手引きには…、
「アスピリン、サザピリン、イブプロフェンについては、一般用医薬品では、小児に対してはいかなる場合も使用しないこととなっている」
…とあります。
この点からも、「大人の用量の半分」が間違っていると言えます。
よって、選択肢は、「誤」となります。
選択肢dの「乳幼児は、医薬品が喉につかえると、大事に至らなくても 咳 き込んで吐き出し苦し むことになり、その体験から医薬品の服用に対する拒否意識を生じることがある。」ですが、正しい記述です。
そのとおりの記述です。解説のしようがありません。
テキストで確認しておきましょう。
よって、選択肢は、「正」となります。
「a」は「誤」です。
「b」は「正」です。
「c」は「誤」です。
「d」は「正」です。
「正しい組み合わせ」は…、
正解:3
使用教材の詳細は「教材レビュー」に述べていますが、読むのが面倒な人は…、
テキストは、初心者向けでオマケ付きの「 らくらく完全攻略!登録販売者試験合格テキスト&問題集 第4版 」で…、
過去問は、掲載問題数が一番多い「 超重要!登録販売者過去問題集 '24年版 (2024年版) 」を使えば支障ありません。
登録販売者のこまごましたことは、ブログに投稿しています。
興味のある方は、「登録販売者の投稿記事 」の「登録販売者:語呂合わせ」や「登録販売者:まとめ」、「登録販売者:憶え方」などをお目汚しください。
そのほか、「登録販売者:医薬品」や「登録販売者:生薬」、「登録販売者:漢方処方製剤」で、ヒマな時間を潰してください。
★みんなとシェアする