第63問‐沖縄県 令和4年度(2022年度)過去問と解説

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

 本問は、「医薬品」の「解熱鎮痛薬の働き」についての問題です。昨今の試験で、全国的に問われるようになっているのが「プロスタグランジン」の性質・特徴です。今後も、出題が続きそうなので、テキストを精読しておきましょう。

第63問‐解熱鎮痛薬の働き

 

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難易度コメント+こたえ

 本問の難易度は、「ふつう」です。

 なお、本問の解答は、こちら(数字のみ)です。

選択肢ア

 選択肢アの「プロスタグランジンは、病気や外傷があるときに活発に産生されるようになり、体の各部位で発 生した痛みが脳へ伝わる際に、そのシグナルを増幅することで痛みの感覚を強める。」ですが、正しい記述です。

 そのとおりの記述です。

 当該「プロスタグランジン」ですが、他県では、当該語句が1問丸ごとで問われたことがあるので、テキストを精読しておきましょう。

 よって、選択肢は、「正」となります。

選択肢イ

 選択肢イの「解熱鎮痛成分によりプロスタグランジンの産生が抑制されると、肝臓での炎症を起こしやすくな る可能性がある。」ですが、正しい記述です。

 そのとおりの記述です。

 解熱鎮痛成分の副作用に、「肝機能障害」があります。

 手引きの注記には…、

 「肝機能障害を生じることがある主な成分:アスピリン、アスピリンアルミニウム、アセトアミノフェン、イブプロフェン

 …とあります。

 肝機能障害と言えば、漢方処方製剤な論点なのですが、当該肝機能障害は、解熱鎮痛成分の副作用でもあります。

 近年、他県で出題実績が“そこそこある”ので、押えておきましょう。

 よって、選択肢は、「正」となります。

選択肢ウ

 選択肢ウの「プロスタグランジンは、脳の下部にある体温を調節する部位(温熱中枢)に作用して、体温を通 常より低く維持するように調節する。」ですが、誤った記述です。

 間違っているのは、「低く維持する」のところです。

 正しくは、「高く維持する」です。

 体温を高めることで、熱(体温)の放射量を増やし、よって、“解熱”を図るわけですね。

 テキストを精読しておきましょう。

 よって、選択肢は、「誤」となります。

選択肢エ

 選択肢エの「プロスタグランジンの作用が解熱鎮痛成分によって妨げられると、胃酸分泌が増加するとともに 胃壁の血流量が低下して、胃粘膜障害を起こしやすくなる。」ですが、正しい記述です。

 そのとおりの記述です。

 手引きには…、

 「プロスタグランジンには胃酸分泌調節作用や胃腸粘膜保護作用もあるが、」

 「これらの作用が解熱鎮痛成分によって妨げられると、胃酸分泌が増加するとともに胃壁の血流量が低下して、 胃粘膜障害を起こしやすくなる。」

 「そうした胃への悪影響を軽減するため、なるべく空腹時を避けて服用することとなっている場合が多い。」

 「胃・十二指腸潰瘍があると、その症状を悪化させるおそれがある」

 …とあります。

 ですから、アスピリンにアルミニウムを加えて、胃の痛みを減らすようになっているわけです。

 テキストで確認しておきましょう。

 よって、選択肢は、「正」となります。

答え

 「ア」は「正」です。

 「イ」は「正」です。

 「ウ」は「誤」です。

 「エ」は「正」です。

 「正しい組み合わせ」は、

 正解:1

 さて、最終解答でミスったのなら、必ず、「登録販売者の解答は2回念押し‐最終得点は2~3点上がる」に、目を通しておきましょう。選び方を変えるだけで、点が取れます。

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医薬品

 61問:かぜ薬

 62問:漢方処方製剤(かぜ)

 63問:解熱鎮痛薬の働き

 64問:解熱鎮痛薬の成分

 65問:ピリン系解熱鎮痛成分

 66問:眠気を促す薬

 67問:生薬(眠気を促す薬)

 68問:眠気を防ぐ薬

 69問:鎮暈薬

 70問:漢方処方製剤(小児鎮静薬)

 71問:鎮咳去痰薬

 72問:胃に作用する薬

 73問:整腸薬・瀉下薬

 74問:胃腸鎮痛鎮痙薬

 75問:駆虫薬

 76問:強心薬

 77問:高コレステロール改善薬

 78問:貧血用薬

 79問:痔疾用薬

 80問:外用痔疾用薬

 81問:婦人薬

 82問:漢方処方製剤

 83問:内服アレルギー用薬

 84問:プソイドエフェドリン塩酸塩

 85問:鼻に用いる薬の配合成分

 86問:鼻に用いる薬

 87問:眼科用薬

 88問:点眼薬

 89問:眼科用薬

 90問:殺菌消毒成分

 91問:ステロイド性抗炎症成分

 92問:皮膚に用いる薬の配合成分

 93問:歯痛・歯槽膿漏薬

 94問:歯や口の中に用いる薬

 95問:禁煙補助剤(咀嚼剤)

 96問:滋養強壮保健薬

 97問:漢方処方製剤 総論

 98問:生薬成分

 99問:殺虫剤・忌避剤

 100問:妊娠検査薬

令和4年度 沖縄県 科目別

 ・令和4年度 沖縄県 インデックス

 ・医薬品に共通する特性と基本的な知識(第1~第20問)

 ・人体の働きと医薬品(第21~第40問)

 ・医薬品の適正使用と安全対策(第41~第60問)

 ・主な医薬品とその作用(第61~第100問)

 ・薬事に関する法規と制度(第101問~第120問)

独学向け教材

 使用教材の詳細は「教材レビュー」に述べていますが、読むのが面倒な人は…、

 テキストは、初心者向けでオマケ付きの「 らくらく完全攻略!登録販売者試験合格テキスト&問題集 第4版 」で…、

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