本問は、「人体」の「有効成分の吸収」についての問題です。難しいところはありません。テキストを精読し、過去問を解いていれば、穏当に取れます。
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本問の難易度は、「ふつう」です。
選択肢アの「徐放性製剤は、服用後の作用を持続させるため、有効成分がゆっくりと溶出するように作られて いる。」ですが、正しい記述です。
「徐放性製剤」の正しい記述です。
あまり出ない語句ですが、過去問に出たことは、甘く見てはいけないので、チェックしておきましょう。
よって、選択肢は、「正」となります。
選択肢イの「一般に消化管からの吸収は、濃度の低い方から高い方へ能動的に拡散していく現象である」ですが、誤った記述です。
「逆」の問題です。
正しくは、「濃度の高い方から低い方へ、“受動的に”拡散していく現象」です。
昔からよく問われる記述なので、ピンポイントで押えておきましょう。
よって、選択肢は、「誤」となります。
選択肢ウの「抗狭心症薬のニトログリセリン舌下錠は、有効成分が口腔粘膜から吸収され、肝臓を経由せずに 心臓に至るため、初めに肝臓で代謝されることなく全身に分布する」ですが、正しい記述です。
手引きには…、
「抗狭心症薬のニトログリセリン(舌下錠、スプレー)や禁煙補助薬のニコチン(咀嚼剤)のように、有効成分が口腔粘膜から吸収されて全身作用を現すものもある。」
「これらの部位を通っている静脈血は肝臓を経由せずに心臓に至るため、吸収されて循環 血液中に入った成分は、初めに肝臓で代謝を受けることなく全身に分布する」
…とあります。
テキストで確認しておきましょう。
よって、選択肢は、「正」となります。
なお、他県にて、抗狭心症薬のニトログリセリン(舌下錠、スプレー)と禁煙補助薬のニコチン(咀嚼剤)が正面から問われていました。
「肝臓で代謝を受けることなく全身に分布するものはどれか?」という出題があったのです。
過去問に出たことは、甘く見てはいけないので、チェックしておきましょう。
選択肢エの「眼の粘膜に適用する点眼薬は、眼以外の部位に到達して副作用を起こすことはない。」ですが、誤った記述です。
手引きには…、
「眼の粘膜に適用する点眼薬は、鼻涙管を通って鼻粘膜から吸収されることがある。」
「従って、眼以外の部位に到達して副作用を起こすことがあるため、場合によっては点眼する際 には目頭の鼻涙管の部分を押さえ、有効成分が鼻に流れるのを防ぐ必要がある」
…とあります。
よって、選択肢は、「誤」となります。
「ア」は「正」です。
「イ」は「誤」です。
「ウ」は「正」です。
「エ」は「誤」です。
「正しい組み合わせ」は…、
正解:2
さて、最終解答でミスったのなら、必ず、「登録販売者の解答は2回念押し‐最終得点は2~3点上がる」に、目を通しておきましょう。選び方を変えるだけで、点が取れます。
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