本問は、「人体」の「全身的に現れる副作用」についての問題です。どれも代表的な論点なので、きちんと勉強していれば、100%、取れる問題です。取らないといけません。
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本問の難易度は、「ふつう」です。
選択肢アの「ショック(アナフィラキシー)は、生体異物に対する即時型のアレルギー反応の一種であり、一 旦発症すると病態は急速に悪化することが多く、適切な対応が遅れるとチアノーゼや呼吸困難等を 生じ、死に至ることがある。」ですが、正しい記述です。
「ショック(アナフィラキシー)」の正しい記述です。
選択肢の太文字部分がキーワードです。テキストを精読しておきましょう。
よって、選択肢は、「正」となります。
選択肢イの「医薬品の副作用による肝機能障害は、軽度の場合であっても、全身の 倦怠感、黄疸のほか、発熱の自覚症状があるため早期に判明することが多い」ですが、誤った記述です。
間違っているのは、「早期に判明することが多い」のところです。
軽度の肝機能障害の場合、自覚症状が乏しいです。
手引きには…、
「健康診断等の血液検査(肝機能検査値の悪化)で 初めて判明することが多い」
…などとあります。
よって、選択肢は、「誤」となります。
選択肢ウの「医薬品の副作用による偽アルドステロン症は、低身長、低体重など体表面積が小さい者や高齢者 で生じやすく、原因医薬品の服用初期のみに発症する。」ですが、誤った記述です。
間違っているのは、「原因医薬品の服用初期のみに発症する」のところです。
正しくは、「原因医薬品の長期服用後に初 めて発症する場合もある」です。
よって、選択肢は、「誤」となります。
まあ、本問の場合、「のみ」という強い語句があるので、この点からも、おかしいなーと判断できるかと思います。
「「すべて」と「のみ」と「必ず」のある選択肢に注意する‐登録販売者」も、参考にしてください。
なお、選択肢前半部分の「偽アルドステロン症は、低身長、低体重など体表面積が小さい者や高齢者 で生じやすい」は、正しいです。
ここも、よく問われるので、押えておきましょう。
選択肢エの「ステロイド性抗炎症薬や抗癌薬は、易感染性をもたらすことが知られており、初期においてはか ぜ等の症状と見分けることは難しい。医薬品を一定期間使用した後に症状が出現したのであれば、 副作用の可能性を考慮し、その医薬品の使用を中止し、血液検査ができる医師の診断を受ける必要 がある。」ですが、正しい記述です。
「5)病気等に対する抵抗力の低下等」からの出題です。
手引きを抜粋すると…、
「医薬品の使用が原因で血液中の白血球(好中球)が減少し、細菌やウイルスの感染に対する抵抗力が弱くなって、突然の高熱、悪寒、喉の痛み、口内炎、倦怠感等の症状を呈することがある。」
「進行すると重症の細菌感染を繰り返し、致命的となることもある。」
「ステロイド性抗炎症薬や抗癌薬などが、そのような易感染性をもたらすことが知られている。」
「初期においては、かぜ等の症状と見分けることが難しいため、原因医薬品の使用を漫然と継続して悪化させる場合がある。」
「医薬品を一定回数又は一定期間使用した後に症状が出現したのであれば、医薬品の副作用の可能性を 考慮して、その医薬品の使用を中止して、血液検査ができる医師の診断を受ける必要がある。」
…となっています。
ガチ暗記は無用ですが、なかなかに重要な内容なので、テキストを精読しておきましょう。
よって、選択肢は、「正」となります。
「ア」は「正」です。
「イ」は「誤」です。
「ウ」は「誤」です。
「エ」は「正」です。
「正しい組み合わせ」は、
正解:2
さて、最終解答でミスったのなら、必ず、「登録販売者の解答は2回念押し‐最終得点は2~3点上がる」に、目を通しておきましょう。選び方を変えるだけで、点が取れます。
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