登録販売者:婦人薬 適用対象となる体質・症状

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

 登録販売者の試験科目「主な医薬品とその作用(通称:医薬品)」の第6節「婦人薬」の「適用対象となる体質・症状」を述べたページ。手引きの該当記述を挙げるほか、優先順位やポイントなどをコメント方式で説述する。独学者向けの内容。

インデックス

  1. 手引き抜粋‐適用対象となる体質・症状
  2. コメント・ポイント
  3. 成分以外へのリンク
  4. カタカナ成分へのリンク

手引き抜粋‐適用対象となる体質・症状

 「婦人薬」の「適用対象となる体質・症状」は、以下のように…、

 「女性の月経は、子宮の内壁を覆っている膜(子宮内膜)が剥がれ落ち、血液(経血)と共に排出される生理現象で、」

 「一生のうち妊娠可能な期間に、妊娠期間中などを除き、ほぼ毎月、周期的に起こる。」

 「月経周期は、個人差があり、約21日~40日と幅がある。」

 「種々のホルモンの複雑な相互作用によって調節されており、視床下部や下垂体で産生されるホルモンと、卵巣で産生される女性ホルモンが月経周期に関与する。」

 「加齢とともに卵巣からの女性ホルモンの分泌が減少していき、やがて月経が停止して、妊娠可能な期間が終了することを閉経という。」

 「閉経の前後には、更年期(閉経周辺期)と呼ばれる移行的な時期があり、体内の女性ホルモンの量が大きく変動することがある。」

 「そのため更年期においては、月経周期が不規則になるほか、不定愁訴※1)として血の道症(臓器・組織の形態的異常がなく、抑うつや寝つきが悪くなる、神経質、集中力の低下等の精神神経症状が現れる病態)の症状に加え、」

 「冷え症、腰痛、頭痛、頭重、ほてり、のぼせ、立ちくらみ等の症状が起こることがあり、こうした症候群を更年期障害という。」

 「血の道症は、月経、妊娠、分娩、産褥(分娩後、母体が通常の身体状態に回復するまでの期間)、更年期等の生理現象や、流産、人工妊娠中絶、避妊手術などを原因とする異常生理によって起こるとされ、範囲が更年期障害よりも広く、年齢的に必ずしも更年期に限らない。」

 「特に、月経の約10~3日前に現れ、月経開始と共に消失する腹部膨満感、頭痛、乳房痛などの身体症状や感情の不安定、抑うつなどの精神症状を主体とするものを、月経前症候群という。」

 「婦人薬は、月経及び月経周期に伴って起こる症状を中心として、女性に現れる特有な諸症状(血行不順、自律神経系の働きの乱れ、生理機能障害等の全身的な不快症状)の緩和と、保健を主たる目的とする医薬品であり、」

 「その効能・効果として、血の道症、更年期障害、月経異常及びそれらに随伴する冷え症、月経痛、腰痛、頭痛、のぼせ、肩こり、めまい、動悸、息切れ、手足のしびれ、こしけ(おりもの)、血色不良、便秘、むくみ等に用いられる。」

 …となっています。

注記‐(※1)

 「不定愁訴」への「注記」は…、

 「体のどの部位が悪いのかはっきりしない訴えで、全身の倦怠感や疲労感、微熱感などを特徴とする。更年期障害のほか、自律神経失調症等の心身症の症状として現れることが多い」

 …です。

 一読しておきましょう。

コメント・ポイント

 まずもって注目すべきなのが、数字です。

 月経周期の「約21日~40日」と、月経前症候群の「月経の約10~3日前」がありますが、押えておきましょう。

 択一式はもちろんのこと、「福岡県 H30 第81問」のように、「穴埋め」問題で出題される可能性もあります。

 数字が出たら、チェックしていってください。

 さて、当該「適用対象となる体質・症状」ですが、全体的によく出題されるところです。

 出題例としては、「鳥取県 R4 第83問」です。

 押さえるべきは、症状です。

 血の道症、更年期障害、月経前症候群は、頻出です。細かいところや「ひっかけ」まで、出ています。

 たとえば…、

 「血の道症(臓器・組織の“形態的異常があり”、抑うつ等の精神神経症状が現れる病態」とか…、

 「血の道症は、範囲が更年期障害より“狭く”、年齢的に“更年期に限る”」とか…、

 「月経前症候群とは、月経の約“10~3日後”前に現れる」とか…、

 「月経の約10~3日前に現れ、月経開始と共に消失する腹部膨満感、頭痛、乳房痛などの身体症状や感情の不安定、抑うつなどの精神症状を主体とするものを、“血の道症”という。」などなどです。

 ぜんぶ、「×」です。

 本試験は年々難化しており、「青森県 R5 第43問」のように、突拍子のない出題があります。

 何度も精読をして、個々の症状を整理して憶えてください。

 とりわけ、男性の方は、全く縁のない話のため、理解に乏しいケースが多々あります。わたしもそうでした。

 効能効果など、一字一句を暗記する必要はありません。

 このページを「お気に入り」に入れておいて、シッカリ読み込んでおきましょう。

 「適用対象となる体質・症状」は、以上で終わります。

成分以外へのリンク

適用対象となる体質・症状

代表的な配合成分、主な副作用

相互作用

受診勧奨等

カタカナ成分へのリンク

婦人薬カタカナ成分

 エストラジオール等

独学向け教材

 使用教材の詳細は「教材レビュー」に述べていますが、読むのが面倒な人は…、

 テキストは、初心者向けでオマケ付きの「 らくらく完全攻略!登録販売者試験合格テキスト&問題集 第4版 」で…、

 過去問は、掲載問題数が一番多い「 超重要!登録販売者過去問題集 '24年版 (2024年版) 」を使えば支障ありません。

こまごましたもの

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