登録販売者の試験科目「主な医薬品とその作用(通称:医薬品)」の「婦人薬」の総論的なことや、○×問題、頻出事項のまとめ。
第6節「婦人薬」は、本試験で「1~2問」出るか出ないかの出題率です。
なんだ1問前後か、と思った方は、誤った認識です。
テキストの婦人薬のページ数は、おおよそ6ページ前後です。
当該「6ページ」で「1~2問」出るのですから、「費用対効果」の高いところと言えます。
かぜ薬などと比べると、格段に点が取りやすいので、シッカリやっておきましょう。
「婦人薬」ですが、カタカナ成分が、「エストラジオール・エチニルエストラジオール」くらいしかないです。
そのためか、漢方処方製剤と生薬の出題が“かなり”多いです。
漢方処方製剤は、「福岡県 R2 第82問」や「大阪府 H30 第44問」といった出題例があります。
生薬は、「東京都 H29 第83問」や「福岡県 H29 第82問」といった出題です。
両論点とも、苦手な人が多いと思いますが、当該「婦人薬」に出てくる漢方処方製剤と生薬は、優先して押さえておきましょう。1点にとても近いです。
そのほか、同趣旨なのですが、カタカナ成分が少ないために、婦人薬の対象とする病気(月経前症候群とか)や使用上の注意などもよくよく問われます。
テキストを精読しておきましょう。
「婦人薬」の漢方処方製剤は…、
・温経湯
・温清飲
・五積散
・四物湯
…です。
全部を憶えるのは大変です。
まずは、虚実(体力規定)を押さえ、次いで、や構成生薬、まれ重篤副作用を押さえていきましょう。
「婦人薬」の生薬は…、
・サフラン
・コウブシ
・トウキ
・ジオウ
・ボタンピ
・カンゾウ
・オウレン
・ダイオウ
・モクツウ
…です。
生薬は数が多いですが、まだ、解きやすいです。
少しずつでいいので、見ていってください。
婦人薬の頻出論点に、「女性ホルモンの変化に関連する病気」があります。試験のポイントだけを抜粋すると…、
「月経前諸侯群」とは、「月経の約10~3日前に現れ、月経の開始とともに消失する腹部膨満感や腹痛等の身体症状や、感情の不安定等の精神症状」を指しています。
「血の道症」は、「発症する年齢は、更年期に限らない」です。臓器・組織の形態的異常はありません。
「更年期障害」は、先の血の道症の症状に加え、冷え症やのぼせ、立ちくらみなどの症状が起きます。
これらの病気は、細かいところまで出るので、テキストを精読しておきます。
特に、数時には、注意してください。月経前諸侯群の数字「約10~3日前」は、要チェックです。
「婦人薬」は、本試験では、「ひっかけ」が多いです。
たとえば、「月経前諸侯群とは、月経の約10~3日前に現れ、月経の“終了”とともに消失する…」といった感じで出るときがあります。
言うまでもなく、「×」です。正しくは、「開始とともに消失」です。
んで、もう1つ、グヌヌとなった「ひっかけ」を挙げると…、
「月経前諸侯群は、月経の約10~3日“後”に現れる」
…といった感じです。
「×」です。言うまでもなく「後」のところが間違いです。正しくは、「前」ですね。
このあたり、イヤラシイ出題が予想されるので、意識して押えておきましょう。
医師の治療を受けているときは、使用前に、医師等と相談します。
婦人薬は、他の婦人薬や婦人薬系の生薬と併用すると、生薬成分や作用が重複して、効き目が強すぎたり、副作用の可能性が高くなったりします。
んなもんで、たとえば、「更年期障害の薬と、痔の薬とは、影響し合わない」などは、誤った認識です。
本試験では…、
「内服で用いられる婦人薬には、複数の生薬成分が配合されている場合が多いが、比較的作用が穏やかであり、他の生薬成分を含有する医薬品(鎮静薬、胃腸薬、内用痔疾用薬等)が併用された場合でも副作用が起こることはない」
…などと出題されます。
言うまでもなく、「×」です。併用する場合は、「相談」です。
婦人薬を使用して、1ヶ月経過しても症状の改善が見られないときは、医療機関で受診します。
増幅する月経痛、大量の出血が伴う月経痛の場合は、子宮内膜症などの病気の疑いがあります。
月経以外の不規則な出血がある場合は、速やかに、専門医の治療を受けるべきです。
不定愁訴とされる症例の背景に、うつ病や心疾患などがある場合は、そちらの治療を優先します。
これらは、すべて出ます。押えておきましょう。
「婦人薬」のポイントは、以上です。
「婦人薬」のカタカナ成分には、「エストラジオール・エチニルエストラジオール」があります。
使用教材の詳細は「教材レビュー」に述べていますが、読むのが面倒な人は…、
テキストは、初心者向けでオマケ付きの「 らくらく完全攻略!登録販売者試験合格テキスト&問題集 第4版 」で…、
過去問は、掲載問題数が一番多い「 超重要!登録販売者過去問題集 '23年版 (2023年版) 」を使えば支障ありません。
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