毒物劇物取扱者(一般)関西広域連合(滋賀県・京都府・大阪府・兵庫県・和歌山県・徳島県)令和6年度(2024年度)試験 過去問+解説 インデックス

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

 毒物劇物取扱者(一般)の関西広域連合(滋賀県・京都府・大阪府・兵庫県・和歌山県・徳島県)令和6年度(2024年度)試験の過去問+解説。公式の過去問には解説がないので選択肢ごとに解説を付与します。本ページはガイダンスとインデックスのページです。

毒物劇物取扱者(一般)関西広域連合 令和6年度(2024年度)

  1. ガイダンス
  2. 一般:過去問
  3. 過去問ひとくち解説
  4. 合格率
  5. 【重要】合格基準と足切り点
  6. 難問リスト

ガイダンス

 関西広域連合の令和6年度試験ですが、まあまあの難易度です。

 文系には厳しい出題が厳然としてありますが、きちんと過去問演習をしていれば、合格点の6割を確保できる構成となっています。

 過去問とテキストに出てきた問題は、理屈がよくわからなくても、解けるようになっておきましょう。

法規

 満点取れないことはないのですが、「6問:販売業の登録」のように、ムムムとなる出題がありました。

 今後も、小難しいのが数問出る可能性があります。

 取れる問題は、絶対に取りましょう。

 文系の人は、法規で点が取れないと、落ちます。

基礎化学

 相変わらず文系には厳しいですが、それでも、取れる問題・選択肢が“意図的に出題されている”ように思われます。

 足切り点の5点の確保だけを考えましょう。

性質、貯蔵、識別、取扱

 定番的なものの出題が少なくなっています。文系には厳しい状況です。

 しかし、設問のうち、1~2つくらいは、文系でもきちんと勉強した人なら、解答できる選択肢があります。

 それらをきちんと判別すれば、正解できる可能性がかなり高くなります。

 できる選択肢は、きちんと取りましょう。さすれば、足切り点の5点は、何とか確保できるはずです。

 まあ、文系には絶対無理な問題もありますが、こういうのは、「捨て問」です。まあでも、3択が多いので、33%で正解はできます。

 これまた、足切り点の5点の確保だけを考えましょう。

一般:過去問

 「一般」の「過去問」は、以下の通りです。

 過去問の解説ですが、試験年度の改定には、即しています。

 しかし、最新の改定には対応していません。

 (アレ?!)となったら、改定されたものかもしれないので、テキストや手引きの最新記述に、従ってください。

一般:法規

 1問:法第1条

 2問:劇物の販売授与先

 3問:特定毒物の品目と用途

 4問:興奮、幻覚又は麻酔の作用

 5問:引火性、発火性又は爆発性

 6問:販売業の登録

 7問:販売業の登録事項

 8問:特定毒物研究者の許可

 9問:毒物劇物取扱責任者

 10問:製造業の変更届

 11問:容器被包表示事項

 12問:解毒剤の名称表示

 13問:譲受人からの書面記載事項

 14問:毒物劇物営業者以外の者への販売

 15問:毒物又は劇物の廃棄の方法

 16問:運搬

 17問:荷送人の通知義務

 18問:事故の際の措置規定

 19問:立ち入り検査

 20問:業務上取扱者の届出

一般:基礎化学

 21問:同素体

 22問:ナトリウムの電子配置

 23問:酸化と酸化数

 24問:質量パーセント濃度計算

 25問:中和計算

 26問:物質の三態

 27問:固体の構造

 28問:金属のイオン化傾向

 29問:化学平衡

 30問:酸性

 31問:典型元素の水素化合物

 32問:二酸化炭素

 33問:芳香族化合物

 34問:呈色反応

 35問:アミノ酸

一般:性質・貯蔵・取扱

 36問:劇物当て

 37問:毒物当て

 38問:毒物及び劇物の廃棄の方法1

 39問:毒物及び劇物の廃棄の方法2

 40問:運搬事故時における応急措置

 41問:物質とその用途

 42問:物質とその用途2

 43問:吸入した場合の毒性

 44問:中毒の対処に適切な解毒剤

 45問:貯蔵方法等

 46問:物質と性状

 47問:物質とその性状2

 48問:物質とその性状3

 49問:物質とその性状4

 50問:識別方法

過去問ひとくち解説

 「法規」は、「1~20問」の「20問」です。

 「法規」は、キチンと勉強すれば、余裕で合格点が取れます。

 「基礎化学」は、「21~35問」の「15問」です。

 「基礎化学」は、文系には厳しい問題が多く、取れる基礎・基本的なものを絶対に落とさないようにする必要があります。

 「性質・貯蔵・取扱」は、「36~50問」の「15問」です。

 当該科目は、難問も多いですが、それでも、取れる問題が多いです。

 キチンと勉強していれば、文系でも、ギリギリで合格点を確保できます。

 とにかく、文系にとっては、「法規」で、どれだけ点数を確保できるかで合否が決まるので、「法規」は、“満点”を目指してください。

 「基礎化学」「貯蔵等」は、ホント、足切り点+αの得点を目指してください。

 両科目は、勉強していても、文系にとっては、“眩暈”がするほど難しいです。

合格率

 令和6年度(2024年度)の関西広域連合(滋賀県・京都府・大阪府・兵庫県・和歌山県・徳島県)の毒物劇物取扱者試験は、全体の受験者数は「1,908人」で、合格者数が「649人」で、合格率は「34.0%」と、相なりました。

 ちなみに、前年度は、「2,090人」の「1,082人」の「51.8%」でした。

 数字的には、昨年度の『マイナス17.8ポイント』となりました。まあ、昨年の合格者が多すぎましたね。

 まあ、昨年の合格者が多すぎたのも、一昨年の試験が難し過ぎただけですけどね。

令和6年度詳細

 最も受験生の多い「一般」は、受験者数は「1,779人」で、合格者数が「633人」で、合格率は「35.6%」と、相なりました。

 んで、「農業用品目」は、受験者数は「118人」で、合格者数が「10人」で、合格率は「8.5%」です。

 最後に、「特定品目」は、受験者数は「11人」で、合格者数が「6人」で、合格率は「54.5%」です。

【重要】合格基準

 関西広域連合の毒物劇物取扱者試験の合格基準は、以下の通りです。

 『総出題数に対する正答率が60%以上、かつ、試験科目ごとの正答率がおのおの30%以上の正答率のときに合格とする。

 つまり、合格基準は「2つ」あって…、

 1:50問中30問以上の正解。

 2:「法規」は「6問以上の正解」。「基礎化学」と「性質・貯蔵・取扱」は「5問以上の正解(※)」。

 …の、「2つ」の条件を満たす必要がある、ってな次第です。

 過去問演習では、上記正解数を意識して、解答してください。

【絶対注意】科目別に注意!

 注意して欲しいのは、「2」の「試験科目ごとに設定された足切り点」の存在です。

 足切り点は、『科目別』に設けられており、1科目でも「3割」を取れてないと、落ちます。つまり…、

 「20問」出題の「法規」なら、「6問」を…、

 「15問」出題の「基礎化学」なら、「5問(※)」を…、

 同じく「15問」出題の「性質・貯蔵・取扱」なら、「5問(※)」を…、

 …取らないといけない勘定です。

 こんな次第で、毒物劇物試験では、「捨て科目」ができず、どの科目も、満遍なく勉強しておく必要があります。

 とりわけ、「文系」の人は、「毒物劇物取扱者の独学」でも述べていますが、苦手だろう「基礎化学」で、「5問取ること」を、“至上命題”としてください。

 「理系」の人は、ふつうに勉強していれば、「足切り点」を気にする必要は皆無です。

 (※)15問出題の3割正解は、「15*0.3」の「4.5問」ですが、これを満たそうとすれば、「5問」を正解しないといけなくなります。

難問リスト

 「難問」や「やや難」の問題をリストにしました。

 傾向把握や、チェックにどうぞ。

 なお、「基礎化学」の難易度は、「文系基準」なので、理系の人は、無視してください。

法規 難問

  • 6問・・・やや難

基礎化学 難問

一般の性質・貯蔵・取扱 難問

独学向け教材

 教材ですが、長くなったので、「教材レビュー」にまとめています。

 読むのがメンドウな人は、テキストには「 第3版 毒物劇物取扱者 合格教本 」を使用し…、

 んで、過去問兼問題集には…、

 北海道、東北地方、新潟県、長野県、富山県等の人は「 令和7年版 毒物劇物取扱者試験 問題集 北海道&東日本編 」を…、

 東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県、群馬県、栃木県、茨城県等の人は「 令和7年版 毒物劇物取扱者試験 問題集 関東編 」を…、

 関西広域連合(滋賀県・京都府・大阪府・兵庫県・和歌山県・徳島県)、奈良県、三重県、愛知県、静岡県、岐阜県等の方は、「 令和7年版 毒物劇物取扱者試験 問題集 関西&中部編 」を…、

 九州地方、中国地方、香川県等の方は、「 令和7年版 毒物劇物取扱者試験 問題集 九州&中国編 」を…、

 …使用します。

 理系の人は、教材はそう気にしなくていいですが、文系の人は、慎重に選びましょう。文系には、どうにもならない教材がそこそこあります。

こまごましたもの

 毒物劇物取扱者の独学については、「毒物劇物取扱者の独学」を参考にしてください。

 ブログ記事等は、「サイトマップ」に、挙げています。

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