本問は、「一般」試験の「性質・貯蔵・取扱方法」の「運搬事故時における応急措置」についての問題です。テキストに載ってない人もおられるかと思います。文系の人は、「捨て問」です。過去問に出たことは、甘く見てはいけないので、問いと答えは押えておきましょう。
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本問の難易度は、「難」です。
選択肢1の「砒素・・・飛散したものは空容器にできるだけ回収する。砂利な どに付着している場合は、砂利などを回収し、そのあ とに水酸化ナトリウム、炭酸ナトリウム (ソーダ灰)等 の水溶液を散布してアルカリ性(pH11以上)とし、 さらに酸化剤(次亜塩素酸ナトリウム、さらし粉等)の 水溶液で酸化処理を行い、多量の水を用いて洗い流す。」ですが、誤った記述です。
砒素ですが、「飛散した場所の周辺にはロープを張るなどして人の立入りを禁止する。作業の際に は必 ず保護具を着用し、風下で作業をしない。 飛散したものは空容器にできるだけ回収し、そのあとを硫酸第二鉄等の水溶液を散 布 し、消石灰、ソーダ灰等の水溶液を用いて処理した後、多量の水を用いて洗い流 す。こ の場合、濃厚な廃液が河川等に排出されないよう注意する。」となっています。
選択肢の記述は、「無機シアン化合物たる毒物を含有する液体状の物」の物かと思われます。
よって、選択肢は、「誤」となります。
選択肢2の「ブロムメチル・・・多量の場合、漏えいした液は、土砂等でその流れを止 め、液が広がらないようにして蒸発させる。」ですが、正しい記述です。
“こういうもの”として押えておきましょう。
よって、選択肢は、「正」となります。
選択肢3の「キシレン・・・ 多量の場合、漏えいした液は、土砂等でその流れを止 め、安全な場所に導き、液の表面を泡でおおい、でき るだけ空容器に回収する。」ですが、正しい記述です。
これも、“こういうもの”として押えておきましょう。
よって、選択肢は、「正」となります。
「1」は「誤」です。
「2」は「正」です。
「3」は「正」です。
よって…、
正解:3
教材ですが、長くなったので、「教材レビュー」にまとめています。
読むのがメンドウな人は、テキストには「 第3版 毒物劇物取扱者 合格教本 」を使用し…、
んで、過去問兼問題集には…、
北海道、東北地方、新潟県、長野県、富山県等の人は「 令和7年版 毒物劇物取扱者試験 問題集 北海道&東日本編 」を…、
東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県、群馬県、栃木県、茨城県等の人は「 令和7年版 毒物劇物取扱者試験 問題集 関東編 」を…、
関西広域連合(滋賀県・京都府・大阪府・兵庫県・和歌山県・徳島県)、奈良県、三重県、愛知県、静岡県、岐阜県等の方は、「 令和7年版 毒物劇物取扱者試験 問題集 関西&中部編 」を…、
九州地方、中国地方、香川県等の方は、「 令和7年版 毒物劇物取扱者試験 問題集 九州&中国編 」を…、
…使用します。
理系の人は、教材はそう気にしなくていいですが、文系の人は、慎重に選びましょう。文系には、どうにもならない教材がそこそこあります。
毒物劇物取扱者の独学については、「毒物劇物取扱者の独学」を参考にしてください。
ブログ記事等は、「サイトマップ」に、挙げています。
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