毒物劇物取扱者 関西広域連合 令和6年度(2024年度)過去問+解説 第31問‐典型元素の水素化合物

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

 本問は、「基礎化学」の「典型元素の水素化合物」についての問題です。「理科」の常識問題で、文系には、やや厳しい問題です。常識を働かせて、ギリギリまで選択肢を絞りましょう。また、過去問演習では、復習だけはしておきましょう。

第31問‐典型元素の水素化合物

 

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難易度コメント+こたえ

 本問の難易度は、「やや難」です。

 なお、本問の解答は、こちら(数字のみ)です。

選択肢a

 選択肢aの「沸点は、メタン < アンモニア < 水 < フッ化水素の順に高くなる。」ですが、誤った記述です。

 文系には厳しいですね。

 メタンの沸点は、-162℃です。

 アンモニアは、沸点-33℃です。

 水は、沸点100℃です。

 フッ化水素は、沸点20℃です。

 ですから、「メタン < アンモニア < フッ化水素 < 水の順に高くなる」と相なります。

 よって、選択肢は、「誤」となります。

選択肢b

 選択肢bの「アンモニアは、水酸化ナトリウム水溶液を付けたガラス棒を近づけ、白煙を 生じることで検出される。」ですが、誤った記述です。

 これは、文系でも取らないとダメですね。鑑別の問題でもあります。

 間違っているのは、「水酸化ナトリウム」のところです。

 正しくは、「濃塩酸」です。

 よって、選択肢は、「誤」となります。

 ちなみに、当該選択肢bを判別出来たら、あとは、50%の確率で点が取れます。

 bが誤と分かれば、答えの1,3,4が消去できるからです。

選択肢c

 選択肢cの「メタンは、天然ガスに多く含まれ、空気より軽く無臭の気体である。」ですが、正しい記述です。

 理系常識問題で、文系には厳しいかもですが、がんばりましょう。

 よって、選択肢は、「正」となります。

選択肢d

 選択肢dの「ハロゲン化水素の水溶液の酸性の強さは、フッ化水素 < 塩化水素 < 臭化水素 < ヨウ化水素の順になる。」ですが、正しい記述です。

 要は、一番強度が低いのが「フッ化水素(HF)」で、高いのが「ヨウ化水素(HI)」です。

 “こういうもの”として押えておきましょう。

 よって、選択肢は、「正」となります。

答え

 「a」は「誤」です。

 「b」は「誤」です。

 「c」は「正」です。

 「d」は「正」です。

 「正しいものの組み合わせ」は…、

 正解:5

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独学向け教材

 教材ですが、長くなったので、「教材レビュー」にまとめています。

 読むのがメンドウな人は、テキストには「 第3版 毒物劇物取扱者 合格教本 」を使用し…、

 んで、過去問兼問題集には…、

 北海道、東北地方、新潟県、長野県、富山県等の人は「 令和7年版 毒物劇物取扱者試験 問題集 北海道&東日本編 」を…、

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 九州地方、中国地方、香川県等の方は、「 令和7年版 毒物劇物取扱者試験 問題集 九州&中国編 」を…、

 …使用します。

 理系の人は、教材はそう気にしなくていいですが、文系の人は、慎重に選びましょう。文系には、どうにもならない教材がそこそこあります。

こまごましたもの

 毒物劇物取扱者の独学については、「毒物劇物取扱者の独学」を参考にしてください。

 ブログ記事等は、「サイトマップ」に、挙げています。

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