本問は、「一般」試験の「性質・貯蔵・取扱方法」の「識別方法」についての問題です。文系の人には厳しい選択肢もありますが、よく出るものの知識があれば、最終解答は導けます。ギリギリまで、選択肢を絞りましょう。
(クリックして拡大。)
本問の難易度は、「ふつう」です。
選択肢Aの「カリウム・・・ 白金線につけて溶融炎で熱し、炎の色を見ると、 黄色になる。それをコバルトの色ガラスを通して みれば吸収されて、この炎の色は見えなくなる。」ですが、誤った記述です。
選択肢の鑑別は、水酸化ナトリウムです。黄色の炎色反応で判別可能です。
んで、カリウムの炎色反応は、「赤紫色」です。
よって、選択肢は、「誤」となります。
選択肢Bの「クロム酸ナトリウム・・・水溶液に硝酸バリウム又は塩化バリウムを加え ると黄色の沈殿を生じる。」ですが、正しい記述です。
文系には厳しいです。“こういうもの”として押えておきましょう。
よって、選択肢は、「正」となります。
選択肢Cの「硝酸銀・・・ 水溶液に塩酸を加えると、赤色の沈殿物を生じ る。その液に硫酸と銅屑を加えて熱すると赤褐色 の蒸気を発生する。」ですが、誤った記述です。
間違っているのは、「赤色の沈殿物を生じ る。」のところです。
正しくは、「白色の沈殿物(塩化銀)を生じ る。」です。
そこそこ出るものなので、何とか解答できるかと思います。
よって、選択肢は、「誤」となります。
選択肢Dの「沃化水素・・・ 水溶液に硝酸銀溶液を加えると、淡黄色の沈殿を 生じ、この沈殿は、アンモニア水に難溶で、硝酸 には不溶である。」ですが、正しい記述です。
沃化水素の正しい記述です。
これも、文系には厳しいです。過去問に出たことは、甘く見てはいけないのでチェックしておきましょう。
よって、選択肢は、「正」となります。
「A」は「誤」です。
「B」は「正」です。
「C」は「誤」です。
「D」は「正」です。
よって…、
正解:4
当該年度の過去問は、以上です。お疲れ様でした!
教材ですが、長くなったので、「教材レビュー」にまとめています。
読むのがメンドウな人は、テキストには「 第3版 毒物劇物取扱者 合格教本 」を使用し…、
んで、過去問兼問題集には…、
北海道、東北地方、新潟県、長野県、富山県等の人は「 令和7年版 毒物劇物取扱者試験 問題集 北海道&東日本編 」を…、
東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県、群馬県、栃木県、茨城県等の人は「 令和7年版 毒物劇物取扱者試験 問題集 関東編 」を…、
関西広域連合(滋賀県・京都府・大阪府・兵庫県・和歌山県・徳島県)、奈良県、三重県、愛知県、静岡県、岐阜県等の方は、「 令和7年版 毒物劇物取扱者試験 問題集 関西&中部編 」を…、
九州地方、中国地方、香川県等の方は、「 令和7年版 毒物劇物取扱者試験 問題集 九州&中国編 」を…、
…使用します。
理系の人は、教材はそう気にしなくていいですが、文系の人は、慎重に選びましょう。文系には、どうにもならない教材がそこそこあります。
毒物劇物取扱者の独学については、「毒物劇物取扱者の独学」を参考にしてください。
ブログ記事等は、「サイトマップ」に、挙げています。
★みんなとシェアする