令和5年度(2023年度)試験対応済み。第2種電気工事士の技能試験の勉強方法。技能試験を独学で合格するには「教材」を独学向けの物を選ぶ必要がある。「欠陥1つ」で不合格となる技能の合格基準を解説。文系ド素人が苦手とする複線図の勉強方法のほか、「お手本のとおりにやる」や「常に時間を計測」といった注意事項も。そのほか、技能試験の勉強メモ・ノートや候補問題の独学ポイント、持ち込める物等を解説した本試験の直前対策を説述。
文系ド素人が技能を突破するには、独学に向いた間違いのない教材が必要になります。
テキストは、絵入り・写真入りの「 2024年版 ぜんぶ絵で見て覚える第2種電気工事士 技能試験すい~っと合格: 入門講習DVD付 」を使ってください。「実力の伸び」が違います。まずは、ここです。
当該テキストは、ほとんどの作業に、お手本の写真が添えて解説しており、また、作業上の注意事項もふんだんに述べられているので、当該テキストの記述に従って消化していけば、間違いありません。
文系ド素人のわたしも、当該テキストで、合格できました。
んで、工具と素材は、電気工事で定番メーカーの 「ホーザン(HOZAN) 基本工具 DK-28 」と 「ホーザン(HOZAN) DK-52 2回セット」でいいです。
技能試験に必要なものは、上述のものですべて揃います。文系ド素人が工具等を1つ1つ買っていくのは困難で、セットを買うのが一番ラクで早くて安上りです。
参考:技能試験の教材
なお、技能の教材は、筆記の合格発表後は、品薄や品切れになることが多いので、早めに買っておきましょう。
筆記の自己採点で合格基準点が取れていたら、まず、受かっています。
合否の発表を待つことなく、速攻で買うことを勧めます。業者に足元を見られないためです。
技能試験は、「欠陥1つあれば、不合格」となるシビアな試験です。
毎年、なぜ落ちたのかわからないと言う方を散見しますが、それは、「欠陥」の見落としです。
たとえば、ねじなし管に使う「ロックナット」の向きとかです。
技能の勉強では、ついつい、手を動かすことばかりに頭が行きがちですが、どこで欠陥が取られるか、“欠陥箇所”を常に意識して、臨んでください。
本当に、取り違えないでください。
組めば終わりではなく、欠陥「ゼロ」こそが最終目標です。
文系ド素人の人で、筆記の複線図を「捨て問」にした人は、一抹の不安を抱いているように思います。
しかし、結論から言うと、「大丈夫」の一言です。
毎年、第2種電気工事士は、5~6万人も合格しているので、とどのつまり、万単位の人間が複線図を正しく書けているわけです。
皆さんも、ちゃんと練習すれば、穏当に、書けるようになります。
とはいえ、それでも、ムムムとなる方も、おられるかと思います。
そこで、文系ド素人向けの書き方を、「令和5年度(2023年度)第2種電気工事士の技能試験・候補問題の複線図 NO.1~NO.13 インデックス」に、挙げています。参考にしてください。
複線図は、基本的に「暗記」です。
書き方の手順を、“機械的に”憶えるだけで、「NO頭脳」の作業です。
「難しい」と感じるのは、単に、書き方が頭に入っていないだけです。
考えることはほとんどないです。お手本の書き方を、そっくりそのまま、頭の中にコピーしてください。
複線図の書き方は、テキストによっていろいろあるでしょうが、最後は皆同じなので、書き方の差を考慮する必要は皆無です。
お使いのテキストの書き方に、従ってください。それで問題ありません。
ちなみに、わたしは、「デンコ→テンコ→残り」といった感じで書いていきました。
「デンコ」は「接地側(白):電灯・コンセント」を、「テンコ」は「非接地側(黒):点滅器・コンセント」ってな寸法です。
複線図のキモですが、複線図を100%理解する必要はありません。
6~7割くらい理解できたら、即、候補問題の作成に進んでください。
(一応、お手本通りに書けることは書けるが、こんなんでいいのかいな?)くらいに、不安がある状態で、OKです。
というのも、複線図の理解は、実際の候補問題を組んでみないと、シックリ来ないからです。
候補問題を組んでみれば、(あー、複線図のこれは、こういう意味だったのか)と、腑に落ちるものがたくさんあります。
複線図のマスターは、机上の勉強だけでは無理があります。
完全な理解を求めて、延々と複線図を練習するのは、やめてください。時間の無駄です。
候補問題の1から13までの複線図を、「2回」通して書いたなら、次の段階に進んでよい十分な練習量です。
技能試験では、自己流は、大厳禁です。
すべての作業を、テキストのお手本に従って、行ってください。
お手本に追加するのも、お手本を省略するのも、やめておく方が無難です。
お手本が、一番、効率的です。
お手本のとおりにやれば、「欠陥」を取られることはありません。
すべての作業・施工を、お手本のとおりにやれば、最短距離で合格です。
“個性”は、技能に無用です。“自分のやり方”なんて、犬も食いません。
電気工事の経験者でもない文系ド素人は、テキストのお手本のとおりに、やりましょう。己を知ってください。
大概のテキストには、個々の作業ごとに「目標時間」設定されていると思います。
各作業の練習では、必ず、時間を計測してください。
そして、その「目標時間」内に、作業を終えられるまで、繰り返し練習してください。
なぜ、「目標時間」を守らないといけないかというと、その時間内にできないと、「未完成」で落ちるからです。
技能の本試験は、「40分」です。
当該40分という時間は、すべての作業・施工を、設定された「目標時間」内に作業できて、“ようやく”間に合うというのが、実感とするところです。
よって、練習のときに「目標時間」内にできない場合、本試験では、まずもって時間が足りなくなり、「未完成」で落ちることになります。
本試験が終わった時に、周りを見渡してください。「未完成」のまま試験が終わり、呆然としている人を見かけるはずです。
技能は、時間との戦いです。
スマホのストップウォッチ機能でもいいし、100均でストップウオッチを買ってくるのもいいです。
練習の際は、必ず時間を計り、個々の作業に、どのくらい時間がかかっているかを把握しましょう。
そして、「目標時間」で完了できるように、余分な動作や余計な動作を洗い出して、“繰り返し”練習してください。
そして、1回目〇〇分、2回目××分といった感じで、時間をメモしておきましょう。上達の目安となります。
なお、当然ですが、候補問題の組み立てでも、時間内に完成できるよう、時間を計り、かかった時間をメモしていってください。
技能の試験勉強の大半は、候補問題を作ることであって、テキストの読み込みやDVDの鑑賞ではありません。
候補問題の作成は、テキストの内容を完全理解しないとできないわけではないです。
絵や写真を見てイメージがつかめたら、びしばしと技能試験用の教材を手にして、もりもりと作っていきましょう。
技能の勉強は、8割が手を動かす作業で、残りの2割がテキスト・DVDを見たり読んだり、といった感じです。
技能試験の勉強は、「練習」に尽きます。
技能試験は、技術能力の考査なので、手を動かさない限り、絶対に上達しません。
逆を言えば、文系・ド素人でも、練習さえすれば、本当にメキメキと上達していきます。
ホント、わたし自身もそうでしたが、候補問題の1回目は本当に手を焼いたのに、2回目以降は、ガッシガシ作業ができていました。
本試験では、練習の『数』だけが物を言います。作業主体で技能の勉強を進めてください。
作業の途中でこれどうやるんだっけ???)となったり、常にとちったりするところがあるなら、腰を据えて、テキスト・DVDに当たってください。
文系ド素人の「わたし」が、受験生当時に、技能試験の試験勉強で気づいたことを、メモ・ノート風にまとめました。
一部被るものもありますが、それだけ重要なことなので、参考になれば幸甚です。
「技能試験・練習編」には…、
「複線図はアウトラインを掴んだら、断固、実地に練習すべし。」
「各候補問題の固有部分を練習する。」
「パイロットランプ対策-常時点灯・同時点灯・異時点灯」
「輪作り。」
「必ず時間を計る。」
…といった雑文があります。
「技能試験・練習ミス編」には…、
「一番最初に電源線を作る。」
「ランプレセクタブルの受止め金口への結線時は、必ず指差し確認する。」
「寸法取りは、切る前に必ず指差し確認。」
「渡り線を使うところは最後に作る。」
「VVFストリッパの癖をつかむ。」
…といった雑文があります。
技能の試験勉強の「序盤」「中盤」「終盤」で読んでおくとよいものを、以下にまとめています。
このページを「お気に入り」に入れておいて、時期が来たら、目を通してください。
独学だと、見落としがちになることをまとめているので、参考になれば幸甚です。
技能試験は、前もって、本試験問題(通称:候補問題)が、全部で「13問」、公開されます。
公式の文言では、“必ずこの通りになるわけではない”とありますが、例年、ほとんど同じです。
で、独学者向けに、各候補問題のポイントや注意点、作成要領を、まとめました。
「文系・素人だと、ここがヤバイ」ところを述べているので、練習の参考になるかと思います。
んで、インデックスページは、「令和5年度(2023年度)第2種電気工事士の技能試験・候補問題の難易度の整理・まとめ」となっています。
以下、各候補問題へのページです。
本試験に持ち込める物は、「持ち込める物・不可の物」にまとめています。
そして、わたしが本試験で体験したことを…、
…に、挙げています。
練習に飽きたときなどに、ざっと目を通しておいてください。
実際の本試験がどういうものか、参考になると思います。
そして、以下は、直近試験の合格者からのメールで、教えてもらったことです。
技能試験の本試験ですが、自分の練習環境とは、物理的に異なる点に、注意してください。
まず、椅子が備え付けで、固定されているところがあります。
体格の大きい人・恰幅のある人(要は、太っている人)は、かなり狭い思いをして、作業する可能性が高いです。
次に、机の大きさ(奥行・幅)が、自分ちのより、格段に狭いことがあります。
よって、工具や器具、ケーブルの取り扱いに、支障が出ることがあります。
椅子や付けなどは、事前の対策が取れません。
技能の本試験を受けるにあたっては、いつも通りの作業環境でないことを、頭の片隅に置いて臨んでください。
なお、勉強方法等は「第2種電気工事士の独学」を…、
独学向け教材については、「筆記試験の教材」と「技能試験の教材」をばお目汚しください。
第2種電気工事士に関するこまごましたことは、ブログにも投稿しています。興味のある方は、「第2種電気工事士:ブログ記事」をばご参考ください。
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