2電工の技能試験の受験生が中盤に読むと有益なページ。第2種電気工事士の技能試験の候補問題には、当該候補問題だけの固有部分がある。防護管の取り付けやボックスコネクタのロックナット取り付けなどであるが、試験勉強の中盤あたりに、当該固有部分だけを練習しておく。
技能で行う作業・施工には、候補問題で「共通するもの」と、共通しない「固有のもの」があります。
前者の「共通するもの」とは、たとえば、ケーブルの採寸、ランプレセクタプルやコンセント、リングスリーブの接続や圧着などです。
これら「共通するもの」は、ある候補問題で練習すれば、当該練習がそっくりそのまま、他の候補問題の練習にもなるという次第で、自然と練習量が確保できているのです。
ですから、候補問題を作っていれば、「共通するもの」は、ドンドコと上達していくので、神経質になる必要はありません。
対して、文系ド素人が用心しないといけないのは、候補問題で共通しない、後者の「固有のもの」の方です。
試験勉強の中盤あたりから、以下の「固有のもの」を徹底練習しておきましょう。
当該「固有のもの」ですが、そのすべてを徹底練習する必要はないです。
「固有のもの」には、たとえば、3路スイッチ・4路スイッチや確認表示灯、端子台などの作業が該当します。
しかし、これらは、似ているというか、要領的に同じことが多いです。
たとえば、端子台の作業は、言ってしまえば、被膜を剝いてねじ締めするだけであり、ほとんど“同じ”作業です。
よって、「固有のもの」であっても、先の「共通するもの」と同様に、候補問題を作っていくうちに、ドンドコ上達するのです。
こういうものは、そう神経質になる必要はないのです。
しかし、「固有のもの」の中には、1~2つの候補問題にしか出てこないものもあるのです。
これらを本当に注意しないといけないのです。
「固有のもの」のうち、最も注意すべきが…、
①ボンド線の取り付け
②ボックスコネクタのロックナットの取り付け
③露出形コンセント
…です。
これらの作業は、特定の候補問題にしか出ないため、練習の絶対数が絶対的に不足するのです。
文系ド素人だと、練習不足から「欠陥」を犯しかねません。
よって、別枠で時間を設けて、個別的に練習をしておく必要があります。
①のボンド線は、金属管とアウトレットボックスを接続する際に、『出題の可能性がある作業』です。
2022年度の候補問題では、「第11問:ねじなし管」です。
当該ボンド線の装着は、昨今では『省略』が主流ですが、突然、試験の傾向が変わって、出題される可能性は、厳然としてあります。
公式が公表している「欠陥基準」では、毎年のごとく、当該ボンド線の記載があります。
当該ボンド線の取り付けは、「アウトレットボックス+金属管」の候補問題にしか出ないために、練習量が絶対的に不足し、本当に手薄になります。
出題者からすれば、当該ボンド線作業は、「当該作業を課すだけで、難易度を引き上げられる、便利な調整項目」なので、試験的に、無視できません。
試験勉強の中盤あたりに、2~3回は、当該ボンド線の作業を、個別的に練習しておきましょう。慣れていない作業のため、かなり手間取るはずです。
わたしのケースですが、当該ボンド線の作業を苦手にしてました。
本試験では、いの一番に当該ボンド線作業の有無を確かめ、“なかった”ので、難関1つクリア!!と、安堵した思い出があります。
当該「ボンド線」は、おおむね『省略』でしょうが、いつ試験に出てもいいよう、保険の意味で、練習だけはしておきましょう。
当該②ボックスコネクタのロックナットの取り付けは、「ねじなし管」を使う候補問題でしか顔を出しません。
2022年度の候補問題では、「第11問:ねじなし管」だけです。
このため、練習量が不足して、ついついうっかり、ロックナットの“取り付けそのもの”を忘れてしまいます。
本試験は、本当に独特の空間なので、ケアレスミスの発生率は、“超絶に高い”と思っていてください。
練習中は、明白に「ボックスコネクタのロックナットの取り付けは、欠陥!!!」と意識して作業に臨みます。
試験勉強の中盤以降に、2~3回、ボックスコネクタにロックナットの取り付けて、「ここが欠陥だ!」という風に、記憶に刻み付けておきましょう。
なお、ロックナットの「向き」も注意してください。
ロックナットには「向き」が設定されており、少し窪みのある方が金属壁側になっていないと、「欠陥」を取られて、即落ちします。
③露出形コンセントですが、これは、おおむね「3路スイッチ」の候補問題で登場します。
2022年度の候補問題では、「第6問:3路スイッチ」です。
写真だと…、
…のところです。
当該露出形コンセントは、先述したように3路スイッチの問題しか出ないため、練習量が圧倒的に不足しています。
そして、露出形コンセントの作業は、他に似たものがないため、これ1個のためだけに、独自の練習をする必要があります。
採寸の仕方や作業の仕方を、意識して押えてください。
また、当該露出形コンセントのところは、そこそこ「欠陥」が取られるので、本当に要注意です。
「不合格となる危ないところ」だと、意識して作業に臨んでください。
まとめです。
①ボンド線の取り付け
②ボックスコネクタのロックナットの取り付け
③露出形コンセント
上記3つの作業は、他の候補問題に共通しない「固有のもの」です。
練習量が圧倒的に不足するところなので、意識的に時間を設けて、練習してください。
試験勉強の中盤以降、最低でも「3回」は、組んでおきましょう。
技能試験の教材については「第2種電気工事士・技能試験のテキスト・教材・工具」に述べているのですが、文系ド素人にとって、あると便利なものを紹介しています。
たとえば…、
「ホーザン 合格クリップ」や、
「ホーザン 合格ゲージ P-925」や、
「ホーザン 合格配線チェッカー Z-22」です。
絶対に必要かというとそうではありませんが、「手助け」にはなるので、万全を尽くしたい方は参考にしてみてください。
2016年6月16日 10:14 AM
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