2電工の技能試験の受験生が、最初に読むと有益なページ。第2種電気工事士の技能試験のポイントは、まず、採点基準を理解すること。欠陥1つで不合格となるのが技能試験である。受かるためには、“注意するところ”と“神経を使うところ”を見据える必要がある。
第2種電気工事士の技能試験は、ガチの『減点方式』であることを、いの一番に、頭に入れてください。
技能は、「欠陥」がたった1つでもあると、不合格です。
候補問題がそこそこ組めていたら合格なのではありません。
美しく回路を作ったら合格なのではありません。
見た目がひどい出来上がりでも、「欠陥」がないなら、合格です。
素人丸出しのあたふた回路でも、「欠陥」がないなら、合格なのです。
反対に、どれほど上手く・プロ風にできていても、「欠陥」が1つあれば、そこで落ちます。
ここを取り違えてはいけません。
全工程の99%ができていても、「欠陥」が1つあればダメなのです。
技能の合格率は70%台。高合格率であります。
しかし、「1つでも間違えると不合格」となる採点基準のために、全く油断のできない、精神的に厳しい試験となっています。
技能は、7割合格とはいえ、わたしには、神経を使いに使った、しんどい試験でした。手が震えました。
技能試験の試験勉強を始めたら、まず、テキストの最初の方にある「欠陥」の章を、『3回』は目を通しましょう。
テキストのページには…、
「未完成」
「回路間違い」
「器具配置違い」
「使用電線違い」
「電線の心線・被覆の著しい損傷」
「電線の色違い」
「寸法違い」
「連用枠の取り付け違い」
「極性違い」
「接続間違い」
「ねじの締め忘れ」
「被覆の噛み」
「被覆の剥き過ぎ」
「心線のはみ出し・抜け落ち」
「コネクタの施工不良」
「破損(欠け)」
…などなど、個々の「欠陥」の指摘と説明とがあるはずです。
このページに、「合格」の情報が詰まっています。
技能試験とは、これら「欠陥」をしないだけ、です。
繰り返しますが、「欠陥」を犯さないことが、技能合格の最大のポイントです。
最初のうちは、候補問題を組むことに集中しているため、どこが「欠陥」なのか、意識が希薄です。
そのため、候補問題を最後まで組めただけで、そこそこ満足しがちです。
しかし、一口で言うと、『それではダメ』です。
わたしたちが神経の大半を割かねばならないのは、「欠陥」の有無です。
各候補問題に設定されている「欠陥」をパスしてこそ、“実のある”試験勉強になるのであって、「作れたからよし」では、まるでダメなのです。
回路がそこそこ組めたことに満足してはいけませんし、やった感に浸ってもいけません。
「欠陥」の有無を確かめ、それが「ゼロ」で始めて満足していいのです。
2電工の技能試験は、「欠陥」が1つでもあれば不合格となる、ガチの「減点方式」です。
受験生が注意すべきは、「欠陥」の有無です。ここが『合否の境目』です。
日々の練習では、候補問題ごとに設定されている「欠陥」を意識して臨んでください。
回路の出来不出来以上に、「欠陥」を犯していないかどうかを、“答え合わせ”してください。
なお、回路の仕上がりなんてものは、全候補問題を1~2周繰り返せば、劇的に上達するので、気にする必要はありません。最初は皆へたくそです。
そして、最後ですが、「欠陥」を極端に恐れる必要はありません。
先述したように、技能試験の合格率は約70%ですから、7割の人は「欠陥」をしていない塩梅で、7割も防げるなら、これをお読みの皆さんも、確率的に「欠陥」の発生を防げます。
何回も練習して、はやる心を抑え、慎重に作業に臨めば、「欠陥」を犯しません。
ホント、技能は、「欠陥」をしないだけです。
逆に言うなら、「欠陥」以外のことは、てきとーにやってもよい、という塩梅です。
全部が全部の作業に神経を張り詰めると、逆に、ケアレスミスを犯しかねません。
独学では、先生や講師がいないので、1つ1つのミスが気になるかもしれません。
しかし、細かいミスは、それが「欠陥」に該当しないなら、笑って済ませばいいのです。
技能試験の教材については「第2種電気工事士・技能試験のテキスト・教材・工具」に述べているのですが、文系ド素人にとって、あると便利なものも、紹介しています。
たとえば…、
「ホーザン 合格クリップ」や、
「ホーザン 合格ゲージ P-925」や、
「ホーザン 合格配線チェッカー Z-22」です。
絶対に必要かというとそうではありませんが、「手助け」にはなるので、万全を尽くしたい方は参考にしてみてください。
2016年6月15日 11:33 AM
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