独学でススメ-読むだけで独学合格できるかもしれない、適当なヒントとTips

追い込む

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

本試験が近づきますと、「追い込みをかける」という言葉を耳にするものでございます。
独学でも「追い込み」は重要なお勉強でございます。
追い込みとは何か簡単に申しますと、単純にバリバリと猛勉強することです。
質・量ともに、従来の2倍から3倍以上のお勉強を致します。
例えば、これまでは過去問1年分に1日の勉強を充てていたのなら、追い込みとなれば倍の2年分・3年分の演習を1日で済ませる、というわけでございます。
試験とは水物でありまして、本当に本試験直前の追い込みで、合格者の席順はぐいんぐいんと入れ替わるものでございます。
直近の模試で合格判定がSだろうがAであろうが、追い込みにて一気に詰め寄られるとお考え下さればと存じます。
模試などは本当に氷山の一角でございます。模試と本試験の受験者数とを比べれば、模試の成績がいかに信憑性の無いものか、実感できるかと存じます。
模試で重要なのは、その成績や判定、偏差値ではなく、問題にございます。模試の問題こそ模試を受ける眼目であります。成績の良し悪しなど気にせず、またあてにはせず、復習に邁進くださればと存じます。
よく、実力十分・成績上位の人がひょっこりとおちる事がありますが、その原因の大半は、追い込み時にサボったからでございます。
やってきたことに自信を持つのは結構でございます。また、模試等で客観的なデータもあって、安心してしまう事もありましょう。
しかし、でございます。
世の中には、スロースターターの人が居られます。再受験組、再々受験組の方も居られます。現役の受験生の中にも飛び抜けてできる人が居られます。
本試験では、こうした人たちと、合格をめぐって丁々発止のバトルを繰り広げるわけでございます。
あなたが実力者なら、他の受験生も実力者。虎視眈々と隙を窺っているものでございます。
ですから、これまでに十分にやってきたからといって決して手を抜いてはいけないのでございます。
決して、でございます。手を抜けば、負けでございます。
追いかけてくる人と同等かそれ以上の勉強をしなければならないのでございます。
正直申しまして、「試験では諦めるな」と言う金言が通用するのは、合格レベルにある人が追い込みをさぼったり直前期での調整に失敗したりして、チャンスが舞い込むがためと考えております。
実力が完成している人、仕上がっている人でも追い込みはしなくてはなりません。追いつかれその席を奪われる可能性は大です。
まだ実力が付いていない人、完成していない人も、追い込みをしなくてはいけません。
うっかりしている間の抜けた実力者が必ず居ます。また、不幸にも体調を崩す実力者が必ず居ます。彼らの席を奪うためにも、追い込みをしなくてはならないのでございます。
本試験までは、どれほど実力を有していようとも、やらなくてはならないという事でございます。
本試験後はもうそのお勉強をすることはないのですから、追い込みに追い込んで猛勉強くださればと存じます。


勝つまでは油断はならぬ

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