独学でススメ-読むだけで独学合格できるかもしれない、適当なヒントとTips

機械のテスト

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

もし、お使いのノートパソコンの電源が、5回に1回しか付かなければ、強烈なストレスを感じるかと思われます。
少しメールを確認したいだけなのに、ちょっとだけブログを読みたい、ワードの原稿を直したい、天気がどうなのか、ニュースの続報が知りたいだけなのに、パソコンの起動に何回も失敗すれば、本当に「脳の血管」が切れるような腹立たしさを憶えるのではないでしょうか。
そして、堪忍袋の緒が切れれば、ノートを手にして販売店のドアを蹴破り、売り場担当に人間に「こないな不良品、よう売りつけよったなあ!!」と投げつけるのではないでしょうか。
おそらく、わたくしなら、そうするかと思われます。
5回に1回しか動かないなど、全く機械として機能していないわけでございます。
機械といいますのは、何百回何千回と同じ動作をしても、同じ働きができるように期待されており、そして、そうなるように作られてございます。
1回できればいいじゃん、1回うまくいけばいいじゃん、という代物ではないのでございます。
特に、刃物や動力が付いている機械などは、それこそ、数万回の動作テストを行います。
もちろん、単一の動きを検査するのみならず、たとえば、機械が斜めになったところでもきちんと動作するか、濡れても動くか、子供が手を触れようとしたときにはどうなるか等々、様々な状況・場面を設定して、テストを繰り返すわけでございます。
わたくしたちの身の回りにある機械類は、膨大なテストを経たものでございます。
おそらくは、機械類の値段の1割から2割は、膨大な動作テストの費用にあたっているかと思うのでございます。
こうした機械テストとお勉強とは、合い通じるものがあるかと思われます。
わたくしたちは、試験勉強において、同じようなことを同じように繰り返さなければなりません。
いつ、いかなるときでも、そして、どのように問われても、そのことが頭に浮かぶレベルまでは到達しておかねばなりません。
それこそ、1回できたからいいじゃん、という世界ではないのでございます。何度も見返し読み直して、頭の中に蓄えてゆかねばならないのでございます。
そうしないと本試験で点数が取れないからでございますが、繰り返し学習は、単なる試験対策だけに限らない意味があるのでございます。
晴れて本試験に合格し資格を取れば、最早素人ではなくなって、準プロともいえる立場になるものでございます。
素人なら、失敗は構わないのでございます。3回に1回しかうまく行かなくてもいいのでございます。
しかし、準プロともなれば、失敗は恥ずべきものとなります。3回に2.7回はうまくやらねばならないわけでございます。
3回に1回しかおいしくない料理人の料理を誰が食べるでしょうか。それと同じ理屈かと思います。
繰り返すというのは、単調だしつまらないし、身も入らぬものでございます。
しかしそれは、機械のテストのように、準プロとしてきちんと動けるかどうかの確認作業でもあるのでございます。
繰り返しに飽きてきたら、この作業こそ、プロへの一里塚と思うようにしてくださればと存じます。
単に知っているだけなら素人でございます。しかし、いつでも知っているのがプロであり熟練者なのでございます。


繰り返さない

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