独学でススメ-読むだけで独学合格できるかもしれない、適当なヒントとTips

消さないこと

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

お勉強では、むやみやたらに消さないことが大事でございます。
お勉強では何かを書くことが多いかと存じます。特に独学では、テキストの書き込みは多岐に渡ります。
ですから、何かを間違って書くということも、日常茶飯事なことでありましょう。
そのとき、「あ、間違った!」といって消しゴミで消したり、修正テープで直したりしてはいないでしょうか。
もちろんのこと、漢字や数字の間違えのであれば、そうやって消して直すのも結構でございます。
しかしながら、それ以外の間違いについては、二重線を用いて消していくのがよいのでございます。
二重線での訂正は、あとあとになって実によいお勉強の指針となるからでございます。
テキストや問題集、ノートをきれいに使いたいという気持ちはわかります。
とはいえ、お勉強というのは、誰かに提出するような資料を作成するものではございません。
単に問題が解けるようになって、過去問がそこそこ理解できるようになるのが、お勉強の主たる目標でございます。
二重線で消すことによって、自分が何をどのように間違えたかが明らかになります。
実は、正しいことで塗りつぶされたものというのは、意外に記憶に残らないものでございます。
自分がどのように考えていたか、どう判断していたかを、間違ってはいても残しておくことで、正しい解が蓄積されていくものでございます。
自分の考えたことは、できるだけ消さないようにしてくださればと存じます。
完全に消してしまうと、自分がどう考えたのかが残りません。
あとあとになって見直したときに、己の思考を辿ることは意外な勉強効果があり、正しい解とともにすんなりと記憶に蓄積されていきます。
消さないことは、点数アップにも貢献するのでございます。
正しさのみを追求すれば、合格するものではありません。
自分の思考の記録は、多少、気恥ずかしいものでございます。人に見せられぬものかもしれません。
とはいえ、お勉強というのは、個人的なことですので、耐えられる恥ずかしさでございます。
しっかり自分の基軸を記録していってほしく思います。
なお、間違ったらペンでぐしゃぐしゃと塗りつぶす人がおられるかと思いますが、できるだけこのような「ぐしゃ消し」をなさらないようご助言いたします。
というのも、ペンでぐしゃぐしゃと消すと、自分の考えたことまでが潰される感じがして、もったいないからでございます。
先だっていいましたように、単純な字の間違いなどであれば結構ですが、考えたことすべてを抹消するのはもったいないことでございます。
二重線消しに切り替えても、何の支障もございません。
細かいことではありますが、お勉強の一助にしてほしく存じます。
消し方ひとつにも、意味があるのでございます。


逆にいえば

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