宅建を20代・30代・40代・50代女性に推薦する5つの理由

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

 女性に宅建を推薦するのは、必置資格なので求人が多く、基本は事務職で、知識・教養として有用で、長寿命であり、かつ、市販の教材が充実していて、独学合格が可能だからです。宅建は、数ある資格の中で、最も損のない資格です。

頼れるのは必置資格ゆえ‐多求人

 宅建の価値は、「必置資格」であることに極まります。

 「必置資格であるか、そうでないか」の『違い』は、ハロワの求人数に如実に現れます。

 必置資格の宅建の求人数は、平均で「1,200件」あります。

 対して、たとえば、「販売士1級」や「1級FP技能士」といった、設置義務のない名称だけの資格は、それぞれ「0件」と「3~4件」であり、女性に人気と言われている「野菜ソムリエ」等も、ハロワの求人は少数(ほぼゼロ)で、著名な「秘書検定」ですら、求人は「10~20人台」です。

 宅建の求人が多さは一目瞭然で、いかに必置資格に需要があるか自得してしまいます。

 宅建が高需要な理由をもう少し詳しく述べると、不動産業を営む会社は、法律上、宅建士を設置する義務があるのです。

 反対に言うと、宅建士を設置しないと(できなくなると)、不動産会社は営業ができなくなります。たとえば、宅建士が、弁当に当たって入院して、法定充足数を下回ると、会社なり営業所は休業しないと罰せられるのです。

 また、不動産契約の締結に際しては、宅建士による説明義務と書面交付義務が法で定められているので、経営上、有資格者の確保はとても大事で、応じて、求人もあるといった次第です。

 まあ、一口で言うと、宅建士がいないと営業できないので、必要とされる、てな次第です。

 ところで、宅建の利点として、地域差が少ない点が挙げられます。資格には相応の地域差があって、たとえば、ボイラー資格の需要は、南国では少なく北国で多いのですが、この点、宅建は全国満遍なく求人があります。

 土地や建物のないところは『ない』わけで、都会から田舎まで、不動産会社(不動産業務のある会社)はあります。ですから、応じて、求人もあるといった次第です。

 急な引越や転勤があっても、宅建があれば、日本どこでも、仕事にあぶれることはない、という次第です。

 こうした理由から、宅建は、取っておいて損はない、という次第です。

 参考:必置資格とは?

 参考:秘書技能資格のハローワーク求人数

独学合格可能‐市販の教材が充実

 宅建は年間20万人近く受けるマンモス資格で、各出版社・専門学校がこぞって教材を販売しています。

 言うなれば、「業界に競争がある」といった次第で、独学でも十分に合格できる良質の教材が豊富です。

 そして、宅建は、法律の初学者が多数受験することから、入門者向け・法律初学者向けの教材がたくさん出されています。

 法律的素養が全くゼロの方でも、日本語さえ読めれば、試験勉強を消化できて晴れて独学合格まで漕ぎ着けられます。

 まじめにこつこつやれば、高い学費を払って通学せずとも合格できるのが、宅建のいいところです。

 なお、独学向け教材については、「宅建教材レビュー」をお目汚しください。

 読むのがメンドクサイ人は、値は張りますが、最も初心者向けの「出る順宅建テキスト&ウォーク問セット」を使えば、挫折少なく勉強できます。本当に基礎・基本からなので、法学部卒や法律既学習の方は使わないでください。

基本は事務職。

 求人票を見てもらえばわかる思いますが、宅建士の業務は、「法律業務」ではなくて、基本、『事務』です。

 不動産業には、細かい仕事があり、書類管理や書類作成、資料の作成・整理、データ入力からFAXの送受信、電話対応、鍵の管理、WEBの更新やデジカメの写真データの調整等々、「宅建業務」以上に、事務的な仕事の方が多いのです。

 小さいところなら、経理までやらされるでしょう。

 ですから、事務職の経験がある人が、宅建を持っていると、業界への就職や転職は、確実に有利となるという手合いです。

 求人票に「宅建事務」とあれば、ほぼ事務仕事です。

法律の入門用。

 宅建の人気が高いのは、宅建の試験科目にも、一因があります。

 宅建の試験勉強は、法律の勉強、とりわけ、「民法」の入門に最適で、下手な法律初心者本を読むよりも、宅建の試験勉強の方がはるかに身に付くのです。

 民法は、多数の資格試験や公務員試験の試験科目として採択されているので、ステップアップや力試し的にも適している、という塩梅です。

 また、宅建の試験科目には、「民法」に加えて、「宅地建物取引業法」という契約法の見本のような試験科目もあり、試験勉強を通じて、法律の素養がかなり磨かれることになります。

 こんな次第で、宅建の試験勉強を通じて、有用な知識が得られる、という塩梅です。

 法律の知識は、ないよりかはある方が絶対に有利で、今後の人生の様々な局面で、致命的なリスクを減らせられます。

 宅建に受かれば、3流私大の法学部卒くらいにはなります。非法学部卒の人に、宅建の取得を勧めたいです。

 今後ずっと使える(関わってくる)知識を、20代の今に仕込んでおいて、全く損はありません。頭1つ2つ高いところから、物事が見えるはずです。

長寿命。

 宅建は、独学取得できる資格の中でも、寿命の長い資格です。

 今後、宅地建物取引制度が『なくなる』ことは考えられず、資格の価値は今後も維持される公算が大です。

 1つ持っておけば、ずっと効果が続く、という塩梅で、当該宅建は、20代女性のみならず、30代・40代・50代の女性にも勧められる、数少ない資格です。

 贅沢はできませんが、宅建1つあれば、食いっぱぐれることはないでしょう。

 また、週2~3のパート求人もあるので、その時の生活動行に応じて、仕事量を調整できるのもいいところです。

まとめ

 こんな次第で、取って「損」にはならないのが「宅建」といった次第です。

 宅建についてのアレコレは、「資格ガイド」を一読ください。

 なお、勉強方法等は「宅建の独学」を、使用教材は「宅建教材レビュー」を参考ください。

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