文系のための第2種電気工事士-技能試験・本試験レポート

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

 第2種電気工事士の技能試験は、結構独特なものがあります。試験慣れしているわたしでも、少し戸惑いました。以下、技能試験の本試験をレポート形式で述べていきます。

1.独特の雰囲気としか言いようがない

 以前から、第2種電気工事士の技能試験は「独特」と聞いていたが、やはり、「独特」であるとしかいいようがない。

 一口で言えば、試験会場に満ち満ちている「落ちるわけには行かない」という、追い込まれ感である。

 まず、技能試験自体が独特である。

 試験に出る問題は、後述するが、あらかじめ全てが公開されている。それが、ほとんどそのままで出題されるのである。「同じ」といっていいくらい同じ問題が出る。ケーブルの寸法くらいではないだろうか、違うのは。

 試験問題が公開される試験は、そうそうない。当たり前だが、非公開が原則だ。

 それが、第2種電気工事士の技能試験では、全問ほぼ完全公開なのである。

 最初は、試験問題が分るなんて楽でいいジャン、と思ったのだが、逆に、だんだんと気持ちが追い詰められてくるのである。

 全部知ってるんだから、「落ちるわけには行かない」という気持ちになってくるのである。全部知ってて練習して落ちるのって、どういうバカなの?という気持ちになってくるのである。

 これが、独特の緊張感を生み、濃縮された緊張感が独特の雰囲気をかもして、試験会場を包むのであった。

 さらに、追い込まれ感に追い討ちをかけるのは、「試験開始前に、どの問題が出るか分る」である。

 普通は、「試験開始!」という試験官の声で、問題冊子を開くことになる。で、ようやく、何が問題かわかるのが通常の試験である。

 しかし、第2種電気工事士は違うのだ。

 試験開始前に、技能試験に使う材料がそろっているかどうかを、受験生が確かめるのである。

 数秒・数十秒の瞬間ではない。たっぷり、5分くらい、材料があるかどうか、手に持って調べることができるのである。

 候補問題はすべて公開されているから、当たり前のことだが、「使う材料によって、どの問題が出ているか逆算できる」のである。

 いいなーと思うでしょ。それが違うのですよ。先と一緒の心理状態になるのである。

 何が問題か分ってるんだから、「落ちるわけには行かない」という気持ちになってきて、次第に、何が問題なのか分っているのに落ちるのって、ホームラン級のバカなの?という気持ちになってくる。

 最終的には、ここまでお膳立てされていて「落ちる」ってどういうこと?になる、失敗できない緊張感が募るのであった。

 当時は、本当に、ヘンにヘンに緊張した。“試験慣れ”したわたしでも、過去に例のない緊張に襲われたのであった。

 当該独特の緊張感が、普段はしないようなミスを誘引するように思う。だから、ほぼ全問公開の試験であるのに、3割も落ちてしまうのだろう。

 技能試験、心してかかってほしい。

2.見直し時間を必ず見ておく。

 技能試験は40分であるが、全部が全部を作業に充ててはいけない。

 必ず、5分から10分は、見直す時間を確保しておかなくてはいけない。

 だから、実際の作業は、30分から35分で終わらせないといけない。

 正確に言えば、作業を30分から35分で終わらせるくらいに、上達しておかないといけないのだ、

 なぜ見直し時間を確保しないといけないのか?

 どこぞで、ミスをしているからである。

 技能試験は、1個でも『欠陥』があれば、不合格になる。1つのミスも許されないのだ。

 先も言ったように、試験会場は独特の雰囲気なので、無意識的なミスを犯しかねない。

 わたしの場合は、リングスリーブの結線ミスがあって、危うく落ちるところであった。

 見直し時間がなければ、『欠陥』を取られて、ストレートに不合格になっていただろう。

 見直し時間は命綱。必ず見直し時間を確保しよう。確保できるように作業しよう。確保できるように上達しておこう。

 逆を言うなら、見直し時間が確保できないようなら、かなり、不合格に近い背水の陣の受験であることを認識しておくべきだろう。

3.試験開始前にどの候補問題かわかる

 先述したように、技能試験の開始の前には、ちゃんと部品があるかどうかを確かめる時間がある。

 このため、候補問題のうち、どの問題なのか、その時点でわかるのだ。

 端子台があれば、端子台のある問題である。なければ、当たり前だが、端子台の問題ではない。

 部品にブレーカーがなければ、フレーカーの結線がある候補問題ではない。

 部品にパイロットランプがないとその問題ではないし、3路スイッチや4路スイッチがなければ、その問題ではない。

 試験開始前に、ある程度の作業手順を頭で練ることができるのが、第2種電気工事士独特の特徴である。

 だから、練習の時点で、どの問題が出てもできるようにしておかないと、当該圧倒的アドバンテージを捨てることになる。

 試験が始まってから考えるでは遅いのだ。

 全部の問題を、満遍なくできるようにしておく。

4.寸法はそれほど気にしなくてもいい。

 問題には、150ミリ等々のケーブルの長さが指定されている。

 わたしもそうであったので、一言だけ言及しておく。

 ケーブルの寸法は、そんなに『神経質』にならなくてもいい。

 わたしの技能試験の経験だが、わたしの作ったものだけ、他の人と比べると“長さの違うところ”があった。自分のだけ、非常に短いのである。

 テキストの手順通りに作ったのだけど、見ただけですぐ分る違いだった。非常に気になった。

 テキストによると、「寸法は、問題にて指定された長さの半分以下ならアウト」と記されていることは知ってはいたが、それでもやはり、自分のだけ短かったので、心配していたのだった。

 結果は杞憂に終わる。合格していた。

 切るときなど、長さにこだわる人もいるかもしれない。わたしも結構気になった。

 が、試験を受けて合格してみると、“かなりアバウトでいいんだな”と思った。

 わたしはこう考えている。

 第2種電気工事士の試験とは、ちゃんと設計図どおりに、しかも、安全基準を満たした施工ができるかどうかをチェックしている。

 電気という危険なものを扱うからこそ、安全が最重要課題である。だから、安全性に欠けた施工や、危険が生じる可能性のある『欠陥』は、即落ちなのである。

 対して、ケーブルの長さというのは、危険ではない。長さの長短で感電死しないからだ。

 だから、別段、ケーブルの寸法が、5センチからせいぜい10センチ違っていても、試験的にOKなのであろう。

 結論を言う。ケーブルの長さは「短くなければいい」だけである。切るときに、神経質に寸法を測る必要はない。

 自分の作ったものが、アレほど他の人のものと違っていても合格であったので、確信して言える。

5.時計は必ず持っていく。絶対に忘れない。

 携帯やスマホ全盛の時代のため、時計を忘れがちだ。

 しかし、絶対に時計忘れてはいけない。忘れると、落ちると考えていてもいい。

 試験会場に時計があればいいが、ないところは確実にある。大学等の公共機関は、時計がないことが多い。

 また、会場に時計があっても、見やすいところにあるとは限らない。真後ろだったらどうする?

 最近は不正行為に厳しいので、キョロキョロしていたら注意されかねない。

 時計を忘れてはいけないのは、時間がわからないと、テンポがつかめないからだ。

 技能試験は、あまりに急ぎ過ぎてもいけない。

 早くやろうとしたために焦ってしまい、要らざるケアレスミスを犯しかねないからだ。

 反対の、遅過ぎるのも全然ダメである。時間切れになって終わる。

 技能試験の当事、時間が来て試験が終了したとき、周りをざっと見回したが、できていない人が結構目立った。

 時間内に作れない人は、厳然として存在している。

 ラストの5分なり10分は見直す時間として逆算した時間を設定し、自分の作業が、早過ぎないか遅過ぎないかを、きっちり把握するためにも、絶対に時計を忘れてはいけない。

 蛇足だが、携帯電話やスマホは、不正予防のために、試験では絶対に使えないと決め付けておいてよい。

 だから、時計忘れが、致命的な不利益を生じさせるのだ。

第2種電気工事士のこまごましたもの

 第2種電気工事士に関するこまごましたことは、ブログにも投稿しています。興味のある方は、「第2種電気工事士:ブログ記事」をばご参考ください。

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