消防設備士 乙種の公式過去問の、第6問目の解説。本問は「法令-共通」の問題で、定期点検とその報告を問う問題です。ド定番・ド頻出の論点なので、絶対に取らなくてはいけません。また、どの選択肢も、基礎・基本事項なので、100%判別できるようになっておきます。
(クリックして拡大。)
本問のレベルは「ふつう」です。
よく問われるド定番論点なので、しっかり復習しておきましょう。
合格する受験生なら、ほぼ取るはずです。
本問の答えは、「こちら(番号のみ)」です。
「消防用設備の定期点検」の総合問題です。
しっかり整理して憶えましょう。特に、「防火対象物の定期点検」と混同しないでください。
選択肢1の「消防設備士は、定期点検の結果について、消防長または消防署長に報告云々」ですが、一種のひっかけです。
底の浅い受験生なら、ころっとひっかかったはずです。
きちんと整理して憶えましょう。
点検は、消防設備士が行ないます。
しかし、定期点検の報告は、「防火対象物の関係者(所有者、建物管理者等)」が行ないます。
つまり、消防設備士は報告はしない、消防設備士は報告までしなくてよい、といった次第です。
本選択肢は、油断していると、間違うので、しっかり目を見開いて解いてください。
本選択肢は「×」で、従って、本問の正解となります。
選択肢2の「消防用設備の定期点検には、機器点検と総合点検がある云々」ですが、そのとおりの記述です。
従って、本選択肢は「○」となります。
基本中の基本です。
なお、「機器点検」は、6ヶ月に1回、外観や機能の点検を行なうものです。
一方の、「総合点検」は、1年に1回、総合的な機能の点検を行ないます。
選択肢3の「点検対象となる消防用設備は、消火設備、警報設備、避難設備、消防用水、消火活動上必要な施設云々」ですが、そのとおりの記述です。
反対に考えて見ます。たとえば、警報設備なら点検しなくていい、合理的な理由があるでしょうか?やっぱしたほうがいいですよね。
従って、本選択肢は「○」となります。
選択肢4の「特定防火対象物で延べ面積1000㎡以上のものは、消防設備士か消防設備点検資格者に点検をさせる云々」ですが、そのとおりの記述です。
従って、本選択肢は「○」となります。
なお、その他の防火対象物では、「延べ面積1000㎡以上で、消防長等の指定」がある場合も、消防設備士か消防設備点検資格者による点検義務が生じます。
また、「特定1階段等防火対象物」も同じで、消防設備士か消防設備点検資格者による点検義務が生じます。(注意:特定1階段だと面積規制がないです。)
なお、「消防設備点検資格者」になるには、31,800円(消費税込)の講習を受ける必要があります。
主に、「日本消防設備安全センター」で開講されています。
報告・届出をまとめておきます。
消防用設備を“設置”したら、「防火対象物の関係者」が、「消防長か消防署長」に、「工事完了後4日以内」に届け出ます。
消防用設備の“工事”をすることになったら、「甲種消防設備士」が、「消防長か消防署長」に、「工事着工の10日前まで」に届け出ます。
消防用設備等の“定期点検”をしたら、「防火対象物の関係者」が、「消防長か消防署長」に、「特定防火対象物なら1年に1回、その他は3年に1回」、報告する義務があります。
カギカッコ内の語句・数字は、ガチ暗記です。お気に入りにでも入れておいて、通勤・通学時に消化してしまいましょう。
本問は、「誤っているものはどれか?」です。
従って、選択肢1が正解となります。
答え:1
公式のPDF過去問は、ノートPCやスマホで見ることはできます。
しかし、本格的な“問題演習”となると、「タブレット」での閲覧が最も勝手がよく、ストレスが少ないです。
スマホだと画面が小さくて問題文が読み難く、PCだとキーボード等が邪魔で、問題を解くのに集中できない、といった塩梅です。
当方は、PDF形式の過去問は、12インチのタブレット(thinkpad helix2)で閲覧しています。
PCと違って周辺がごちゃごちゃしないので、普通に「紙」の過去問を解くような感じに、問題演習ができる、といった次第です。
こんな次第で、PDFタイプの過去問演習でイライラしている方は、「タブレット」の利用を勧めます。
なお、手許に「タブレット」がない人は、最もコスパの高い、アマゾンの「Fire HD」を推薦します。
アンドロイド製のタブレットと性能が遜色ないくせに、値段は数割安いので、コストパフォーマンスが秀逸です。もちろん、PDFの閲覧もできます。
とりわけ、スマホしか持ってない方に勧めます。小さい画面での問題演習は、倍疲れて倍時間がかかります。
受験が終わっても、アレコレ使えますし、安価なサブ機としても使えます。これを機に「Fire HD」を買っても、損はないです。
インチ数は8インチから10インチくらいが適当です。
戸惑うかもしれませんが、消防設備士の甲種4類・乙種4類とも、同じ教材を使います。
教材のよい点・わるい点等の詳細は「教材レビュー」に述べていますが、読むのがメンドクサイ人は、定番の下記教材を使えば間違いありません。
一口で言うと、テキストは定番の「わかりやすい! 第4類消防設備士試験」を…、
問題集は、姉妹本の「本試験によく出る! 第4類消防設備士試験」でそろえます。
甲種受験の方は、「4類消防設備士 製図試験の完全対策」を追加します。
テキストと問題集は、消防設備士試験の定番シリーズで、試験会場では多くの人が使っていました。当方、甲4のみならず、乙6・乙7でもお世話になりました。
乙6の使用教材については、「教材レビュー」に詳述してますが、読むのがメンドウな方は…、
テキストは「わかりやすい! 第6類消防設備士試験」を…、
問題集には「本試験によく出る! 第6類消防設備士問題集」を使います。
わたしの受けた試験では、受験生の3~4割が本書を使っており、わたしも本書の利用者でした。
フル免除だと、試験問題は10問しかないので、テキスト1冊で十分です。問題集は要らないです。
テキストには、定番シリーズの「わかりやすい! 第7類消防設備士試験」を使えばいいです。
わたしは、当該テキスト1冊で、構造・機能(規格)100%、法令75%で合格でした。
本問以外の問題は、以下のリンク先にあります。
通勤・通学中にどうぞ。
1問:消防設備士の義務・・・「ふつう」。
2問:基準法令の遡及適用・・・「ふつう」。ひっかけ注意。
3問:防火対象物・・・「難」。
4問:届出・検査・・・「やさしい」。1点候補。
5問:免状の亡失・再交付・・・「ふつう」。
6問:消防計画・・・「ふつう」。
11問:設置義務・・・「ふつう」。語呂必須。
28問:P型1級の非火災報・・・「難」。
32問:感知器・発信機・・・「やさしい」。
実技‐終端抵抗・・・「ふつう」。
製図・・・「やさしい」。取らんとダメ。
1問:特定防火対象物・・・基本中の基本問題。「やさしい」。
2問:複合用途防火対象物・・・「普通」。取るべき。
3問:検定制度・・・「ふつう」。絶対問題。
4問:消火設備・・・「ふつう」。絶対問題。
5問:命令受領者・・・「ふつう」。取れる。
6問:定期点検・・・「ふつう」。
7問:消防設備士・・・「ふつう」。
11問:警戒区域・・・基本中の基本問題。「やさしい」。
33問:煙感知器・・・「ふつう」。必須問題。
38問:受信器・・・「やさしい」。余裕。
実技:各感知器・・・「ふつう」。取りたい。
旧実技(R3):煙感知器・・・「ふつう」。取りたい。
13問:地下街の消火器・・・「ふつう」。
29問:消火器の性能・・・「やさしい」。
41問:安全栓・・・「やさしい」。基本問題。
実技:消火器構造・・・「ふつう」。取れる。
14問:設置基準・・・「ふつう」。
42問:警戒電路の電圧・・・「難」。
消防設備士に関するこまごましたことは、たとえば、「危険物取扱者・消防設備士の合格証(試験結果通知書)に有効期限はない=合格はずっと有効」とかの記事を、ブログにも投稿しています。
興味のある方は、「消防設備士:ブログ記事」をばご参考ください。
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