消防設備士 甲種4類(甲4)の公式過去問の、第6問目の解説。第6問は「法令」の問題で、「消防計画を作成する者」を問う問題です。選択肢のそれぞれの職務内容がわかっていたら、解ける問題です。本問は、良問なので、何回も繰り返して、個々の選択肢についても、暗記しておきましょう。
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本問のレベルは「ふつう」です。
選択肢のそれぞれは、どれも、頻出論点です。
正誤のみならず、選択肢の内容まで、押さえておくべきです。
また、(消防計画を作成する者?!なんだそりゃ?!)となっても、選択肢を消去していけば、なんとか正解に漕ぎ着けるはずです。
本問は、知識の確認+解き方の練習になるので、良問といえましょう。
本問の答えは、「こちら(番号のみ)」です。
選択肢1の「消防設備士」ですが、消防計画を作成する者として、法令に、定められていません。
「消防設備士」は、「消防用設備の定期点検を行う者」です。
よって、「消防計画」は、消防設備士の職務対象外です。
従って、選択肢1は「定められていない」となります。
ところで、消防設備士が行なう届出には、「工事の着工届け」があります。
これは、「甲種消防設備士」が「消防長等」に、「工事着工10日前まで」に行なわないといけない届出です。
あわせて憶えてしまいましょう。ド頻出です。
選択肢2の「防火管理者」ですが、消防計画を作成する者として、法令に、定められています。
当該防火管理者の職務は、おなじみの語呂「火かけて見る」で…、
火(ひ)・・・避難訓練の実施(避難の“ひ”)
か・・・火気の使用取扱についての監督(かきの“か”)
け・・・消防計画の作成・届出(計画の“け”)
て・・・消防用設備等の点検(点検の“て”)
…となっています。
「け」が消防計画の作成・届出となっています。
よって、選択肢2は、「定められている」です。
先の語呂は、当方のオリジナルではなく、出展は「わかりやすい! 第4類消防設備士試験」です。これが一番よくまとまっていて憶えやすいです。
選択肢3の「防火対象物点検資格者」ですが、消防計画を作成する者として、法令に、定められていません。
当該防火対象物点検資格者の職務は、一定の防火対象物の点検をすることです。
「消防計画」の作成・届出は、職務外です。
よって、選択肢3は、「定められていない」となります。
ところで、「一定の防火対象物」ですが、これは、「特定防火対象物で収容人員が300人以上のものや、特定1階段等防火対象物」となっています。
んで、「防火対象物点検資格者」とは、「防火管理者、消防設備士、消防設備点検資格者(3年以上の実務経験+講習受講者)」となっています。
「防火対象物点検資格者」そのものが、ド定番なので、きちんと憶えておきましょう。
さすれば、「防火対象物点検資格者」の職務に「消防計画うんぬん」のないことがわかったはずです。
選択肢4の「防火対象物の管理について権原を有する者」ですが、消防計画を作成する者として、法令に、定められていません。
当該「防火対象物の管理について権原を有する者」の職務は、先の選択肢3の「一定の防火対象物」の場合に、「防火対象物点検資格者」に点検させて、記録・報告をする者です。
よって、「消防計画」は、職務対象外です。
選択肢4は、「定められていない」です。
ところで、よく似たものに、「防火対象物の関係者」があります。
当該防火対象物の関係者は、「消防用設備を設置したときの届出」と「消防用設備等の点検結果の報告」を、「消防長等」に行ないます。
期限は、前者が「工事完了後4日以内」で、後者が「特防:1年に1回、その他:3年に1回」です。
これもよく出るので、整理して憶えてください。
本問は、「法令に、定められているもの」を問う問題です。
「1」は「定められていない」です。
「2」は「定められている」です。
「3」は「定められていない」です。
「4」は「定められていない」です。
答え:2
公式のPDF過去問は、ノートPCやスマホで見ることはできます。
しかし、本格的な“問題演習”となると、「タブレット」での閲覧が最も勝手がよく、ストレスが少ないです。
スマホだと画面が小さくて問題文が読み難く、PCだとキーボード等が邪魔で、問題を解くのに集中できない、といった塩梅です。
当方は、PDF形式の過去問は、12インチのタブレット(thinkpad helix2)で閲覧しています。
PCと違って周辺がごちゃごちゃしないので、普通に「紙」の過去問を解くような感じに、問題演習ができる、といった次第です。
こんな次第で、PDFタイプの過去問演習でイライラしている方は、「タブレット」の利用を勧めます。
なお、手許に「タブレット」がない人は、最もコスパの高い、アマゾンの「Fire HD」を推薦します。
アンドロイド製のタブレットと性能が遜色ないくせに、値段は数割安いので、コストパフォーマンスが秀逸です。もちろん、PDFの閲覧もできます。
とりわけ、スマホしか持ってない方に勧めます。小さい画面での問題演習は、倍疲れて倍時間がかかります。
受験が終わっても、アレコレ使えますし、安価なサブ機としても使えます。これを機に「Fire HD」を買っても、損はないです。
インチ数は8インチから10インチくらいが適当です。
戸惑うかもしれませんが、消防設備士の甲種4類・乙種4類とも、同じ教材を使います。
教材のよい点・わるい点等の詳細は「教材レビュー」に述べていますが、読むのがメンドクサイ人は、定番の下記教材を使えば間違いありません。
一口で言うと、テキストは定番の「わかりやすい! 第4類消防設備士試験」を…、
問題集は、姉妹本の「本試験によく出る! 第4類消防設備士試験」でそろえます。
甲種受験の方は、「4類消防設備士 製図試験の完全対策」を追加します。
テキストと問題集は、消防設備士試験の定番シリーズで、試験会場では多くの人が使っていました。当方、甲4のみならず、乙6・乙7でもお世話になりました。
乙6の使用教材については、「教材レビュー」に詳述してますが、読むのがメンドウな方は…、
テキストは「わかりやすい! 第6類消防設備士試験」を…、
問題集には「本試験によく出る! 第6類消防設備士問題集」を使います。
わたしの受けた試験では、受験生の3~4割が本書を使っており、わたしも本書の利用者でした。
フル免除だと、試験問題は10問しかないので、テキスト1冊で十分です。問題集は要らないです。
テキストには、定番シリーズの「わかりやすい! 第7類消防設備士試験」を使えばいいです。
わたしは、当該テキスト1冊で、構造・機能(規格)100%、法令75%で合格でした。
本問以外の問題は、以下のリンク先にあります。
通勤・通学中にどうぞ。
1問:消防設備士の義務・・・「ふつう」。
2問:基準法令の遡及適用・・・「ふつう」。ひっかけ注意。
3問:防火対象物・・・「難」。
4問:届出・検査・・・「やさしい」。1点候補。
5問:免状の亡失・再交付・・・「ふつう」。
6問:消防計画・・・「ふつう」。
11問:設置義務・・・「ふつう」。語呂必須。
28問:P型1級の非火災報・・・「難」。
32問:感知器・発信機・・・「やさしい」。
実技‐終端抵抗・・・「ふつう」。
製図・・・「やさしい」。取らんとダメ。
1問:特定防火対象物・・・基本中の基本問題。「やさしい」。
2問:複合用途防火対象物・・・「普通」。取るべき。
3問:検定制度・・・「ふつう」。絶対問題。
4問:消火設備・・・「ふつう」。絶対問題。
5問:命令受領者・・・「ふつう」。取れる。
6問:定期点検・・・「ふつう」。
7問:消防設備士・・・「ふつう」。
11問:警戒区域・・・基本中の基本問題。「やさしい」。
33問:煙感知器・・・「ふつう」。必須問題。
38問:受信器・・・「やさしい」。余裕。
実技:各感知器・・・「ふつう」。取りたい。
旧実技(R3):煙感知器・・・「ふつう」。取りたい。
13問:地下街の消火器・・・「ふつう」。
29問:消火器の性能・・・「やさしい」。
41問:安全栓・・・「やさしい」。基本問題。
実技:消火器構造・・・「ふつう」。取れる。
14問:設置基準・・・「ふつう」。
42問:警戒電路の電圧・・・「難」。
消防設備士に関するこまごましたことは、たとえば、「危険物取扱者・消防設備士の合格証(試験結果通知書)に有効期限はない=合格はずっと有効」とかの記事を、ブログにも投稿しています。
興味のある方は、「消防設備士:ブログ記事」をばご参考ください。
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