消防設備士 甲種4類(甲4)の公式過去問の、第2問目の解説。第2問は「法令」の問題で、防火対象物がそこそこ突っ込まれています。解けなくても仕方ないですが、復習だけはしておきましょう。過去問に出たことは、甘く見てはいけないです。
(クリックして拡大。)
本問のレベルは「難」です。
本問の答えは、「こちら(番号のみ)」です。
選択肢1の「防火対象物が耐火構造の床で区画され、かつ、階層を異にする場合はそれぞれ別の 防火対象物とみなされる。」ですが、誤った記述です。
選択肢のいうような「別の防火対象物とみなされる」ためには、選択肢の条件に加えて、「開口部がないこと」である必要があります。
よって、選択肢は、「誤」となります。
選択肢2の「複合用途防火対象物とは、開口部のない耐火構造の床又は壁で区画された、それぞ れ別の用途の防火対象物の集合した建築物である。」ですが、誤った記述です。
間違っているのは、「開口部のない耐火構造の床又は壁で区画された」のところです。
複合用途防火対象物(つまり、雑居ビル)ですが、「開口部」は、要件とされていません。
よって、選択肢は、「誤」となります。
選択肢3の「複合用途防火対象物については、常にそれぞれの用途区分に適応する消防用設備等 を設置しなければならない。」ですが、誤った記述です。
間違っているのは、「常にそれぞれの用途区分に適応する」のところです。
消防用設備等の設置ですが、それぞれの用途区分ではなくて、建物全体で判断します。
よって、選択肢は、「誤」となります。
まあ、本問には、「常に」という強い言葉があるので、この時点で、あやしいなーと判断できるかと思います。
選択肢4の「2つの用途からなる防火対象物であっても、一の用途が他の用途の従属的な部分と 認められるものについては、複合用途防火対象物とはならない。」ですが、正しい記述です。
そのとおりの記述です。
たとえば、「飲食店」の「事務所」や「倉庫」を考えてみてください。
飲食店と事務所、そして、倉庫を別々にしてしまうと、それぞれの管理がめんどくさいですよね。(監督する方も面倒ですよね。)
んなもんで、従たるものは、主たるものに含めて、消防設備等を設置する、ってな次第です。
よって、選択肢は、「正」となります。
「1」は「誤」です。
「2」は「誤」です。
「3」は「誤」です。
「4」は「正」です。
本問は、「正しいものは次のうちどれか?」です。
答え:4
本問のテーマは、「消防用設備等と防火対象物」で、先の語呂がきちんと頭に入っていれば、穏当に解けます。
さて、選択肢の「映画館」とか「図書館」とか「小学校」とかについて、一言、述べ置きます。
当該文言は、一口で言えば、『迷彩』で「ひっかけ」です。
遡及適用の論点では、「特定防火対象物」は、原則として、現行基準に適合させる義務が“あり”ます。
対して、特定防火対象物でない建物等については、原則として、適合させる義務が“ない”のです。
言うなれば、出題者は…、
選択肢1:映画館→特定防火対象物だ→義務あり!
選択肢2:図書館→特定防火対象物じゃない→義務なし!
選択肢3:小学校→特定防火対象物じゃない→義務なし!
選択肢4:銀行→特定防火対象物じゃない→義務なし!
んなもんで、正解は「1」だ!…ってな感じの“誤解答”を求めている、ってな次第です。
しかし、これまで見てきたように、「老秘書、爺(じい)がゆけ」の設備は、常に現行基準適合です。
本問のような「ひっかけ」は、消防設備士試験によくパターンです。ダーティーハリーでも青くなる汚い出題者の手口に、のらないようにしましょう。
公式のPDF過去問は、ノートPCやスマホで見ることはできます。
しかし、本格的な“問題演習”となると、「タブレット」での閲覧が最も勝手がよく、ストレスが少ないです。
スマホだと画面が小さくて問題文が読み難く、PCだとキーボード等が邪魔で、問題を解くのに集中できない、といった塩梅です。
当方は、PDF形式の過去問は、12インチのタブレット(thinkpad helix2)で閲覧しています。
PCと違って周辺がごちゃごちゃしないので、普通に「紙」の過去問を解くような感じに、問題演習ができる、といった次第です。
こんな次第で、PDFタイプの過去問演習でイライラしている方は、「タブレット」の利用を勧めます。
なお、手許に「タブレット」がない人は、最もコスパの高い、アマゾンの「Fire HD」を推薦します。
アンドロイド製のタブレットと性能が遜色ないくせに、値段は数割安いので、コストパフォーマンスが秀逸です。もちろん、PDFの閲覧もできます。
とりわけ、スマホしか持ってない方に勧めます。小さい画面での問題演習は、倍疲れて倍時間がかかります。
受験が終わっても、アレコレ使えますし、安価なサブ機としても使えます。これを機に「Fire HD」を買っても、損はないです。
インチ数は8インチから10インチくらいが適当です。
戸惑うかもしれませんが、消防設備士の甲種4類・乙種4類とも、同じ教材を使います。
教材のよい点・わるい点等の詳細は「教材レビュー」に述べていますが、読むのがメンドクサイ人は、定番の下記教材を使えば間違いありません。
一口で言うと、テキストは定番の「わかりやすい! 第4類消防設備士試験」を…、
問題集は、姉妹本の「本試験によく出る! 第4類消防設備士試験」でそろえます。
甲種受験の方は、「4類消防設備士 製図試験の完全対策」を追加します。
テキストと問題集は、消防設備士試験の定番シリーズで、試験会場では多くの人が使っていました。当方、甲4のみならず、乙6・乙7でもお世話になりました。
乙6の使用教材については、「教材レビュー」に詳述してますが、読むのがメンドウな方は…、
テキストは「わかりやすい! 第6類消防設備士試験」を…、
問題集には「本試験によく出る! 第6類消防設備士問題集」を使います。
わたしの受けた試験では、受験生の3~4割が本書を使っており、わたしも本書の利用者でした。
フル免除だと、試験問題は10問しかないので、テキスト1冊で十分です。問題集は要らないです。
テキストには、定番シリーズの「わかりやすい! 第7類消防設備士試験」を使えばいいです。
わたしは、当該テキスト1冊で、構造・機能(規格)100%、法令75%で合格でした。
本問以外の問題は、以下のリンク先にあります。
通勤・通学中にどうぞ。
1問:消防設備士の義務・・・「ふつう」。
2問:消防用設備等と防火対象物・・・「難」。
3問:防火対象物・・・「難」。
4問:消防用設備等の点検・・・「難」。
5問:免状の亡失・再交付・・・「ふつう」。
6問:消防計画・・・「ふつう」。
11問:自動火災報知設備の設置の床面積・・・「難」
28問:P型1級の非火災報・・・「難」。
32問:差動式分布型感知器・・・「ふつう」。
実技‐終端抵抗・・・「ふつう」。
製図・・・「やさしい」。取らんとダメ。
1問:改正後の規定が適用されない消防用設備・・・基本。
2問:複合用途防火対象物・・・「普通」。取るべき。
3問:検定制度・・・「ふつう」。絶対問題。
4問:消火設備・・・「ふつう」。絶対問題。
5問:命令受領者・・・「ふつう」。取れる。
6問:消防設備士の受講義務・・・「ふつう」。
7問:消防設備士・・・「ふつう」。
11問:自動火災報知設備の警戒区域・・・基本。「やさしい」。
33問:煙感知器・・・「ふつう」。必須問題。
38問:受信器・・・「やさしい」。余裕。
実技:各感知器・・・「ふつう」。取りたい。
旧実技(R3):煙感知器・・・「ふつう」。取りたい。
13問:地下街の消火器・・・「ふつう」。
29問:消火器の性能・・・「やさしい」。
41問:蓄圧式消火器の指示圧力計・・・「やさしい」。基本問題。
実技:消火器構造・・・「ふつう」。取れる。
14問:設置基準・・・「ふつう」。
42問:警戒電路の電圧・・・「難」。
消防設備士に関するこまごましたことは、たとえば、「危険物取扱者・消防設備士の合格証(試験結果通知書)に有効期限はない=合格はずっと有効」とかの記事を、ブログにも投稿しています。
興味のある方は、「消防設備士:ブログ記事」をばご参考ください。
★みんなとシェアする