消防設備士 甲種4類(甲4)の公式過去問の、第3問目の解説。第3問は「法令」の問題で、「防火対象物」を問う問題です。
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本問のレベルは「難」です。
「消防法施行令別表第1で定められている防火対象物」を問う問題で、かなり、応用が効いています。
基本的に、解けないです。
本試験で遭遇したら、「後回し」にして、他の問題に活路を見出しましょう。
本問の答えは、「こちら(番号のみ)」です。
先述したように、本問は、難問です。
問題文の「消防法施行令別表第1」で、ギョッとしてしまいます。
当該表の文言と、分類上の数字を憶えていないと、解答できません。
できなくても気にしないでください。甲4の合格者である、わたしもお手上げでした。
まあ、こういう問題も出るんだと、傾向把握の一環として、解いておきましょう。
本試験で遭遇したら、即、『捨て問』です。
選択肢1の「演芸場と映画館が存する防火対象物は、別表第1(1)項イの防火対象物とする。」ですが、正しい記述です。
別表第1(1)項イには、「劇場、映画館、演芸場、観覧場等」が分類されています。
こんな次第で、当該選択肢は、「○」と相なります。
選択肢2の「キャバレーと遊技場が存する防火対象物は、別表第1(16)項イの防火対象物とする。」ですが、正しい記述です。
キャバレーは、「別表第1(2)項イ」に該当します。
遊技場は、「別表第1(2)項ロ」に該当します。
このような、用途の異なる防火対象物は、別表第1(16)項イに該当する「特定用途部分を要する複合用途防火対象物」に該当します。
こんな次第で、当該選択肢は、「○」と相なります。
まあ、一口で言えば、(なんのこっちゃ)です。
選択肢3の「百貨店の部分に、管理についての権原、利用形態その他の状況により従属的な部分を構成すると認められる飲食店が存する防火対象物は、別表第1(4)項の防火対象物とする。」ですが、 正しい記述です。
この場合、当該百貨店は、先の「特定用途部分を要する複合用途防火対象物」ではなく、別表第1(4)項の防火対象物「百貨店、マーケット、店舗、展示場等」に該当します。
こんな次第で、当該選択肢は、「○」と相なります。
選択肢4の「経営者が異なる飲食店が2店舗存する防火対象物は、別表第1(16)項イの防火対象物とする。」ですが、誤った記述です。
設問の言う「別表第1(16)項イの防火対象物」ですが、これは、先の「特定用途部分を要する複合用途防火対象物」です。
んで、当該「複合用途防火対象物」とは、表2-12の1項から15項までの用途のうち、異なる2以上の用途含む防火対象物となっています。
本問では、同じ飲食店の用途となっていますから、「複合用途防火対象物」に該当せず、よって、「別表第1(16)項イの防火対象物」にも、該当しないことになります。
経営者の別うんぬんは、防火対象物の当否に関係しません。
こんな次第で、当該選択肢は、「×」と相なります。
本問は、「誤っているものはどれか」の問題です。
選択肢4が「×」なので、本選択肢が正解です。
答え:4
公式のPDF過去問は、ノートPCやスマホで見ることはできます。
しかし、本格的な“問題演習”となると、「タブレット」での閲覧が最も勝手がよく、ストレスが少ないです。
スマホだと画面が小さくて問題文が読み難く、PCだとキーボード等が邪魔で、問題を解くのに集中できない、といった塩梅です。
当方は、PDF形式の過去問は、12インチのタブレット(thinkpad helix2)で閲覧しています。
PCと違って周辺がごちゃごちゃしないので、普通に「紙」の過去問を解くような感じに、問題演習ができる、といった次第です。
こんな次第で、PDFタイプの過去問演習でイライラしている方は、「タブレット」の利用を勧めます。
なお、手許に「タブレット」がない人は、最もコスパの高い、アマゾンの「Fire HD」を推薦します。
アンドロイド製のタブレットと性能が遜色ないくせに、値段は数割安いので、コストパフォーマンスが秀逸です。もちろん、PDFの閲覧もできます。
とりわけ、スマホしか持ってない方に勧めます。小さい画面での問題演習は、倍疲れて倍時間がかかります。
受験が終わっても、アレコレ使えますし、安価なサブ機としても使えます。これを機に「Fire HD」を買っても、損はないです。
インチ数は8インチから10インチくらいが適当です。
戸惑うかもしれませんが、消防設備士の甲種4類・乙種4類とも、同じ教材を使います。
教材のよい点・わるい点等の詳細は「教材レビュー」に述べていますが、読むのがメンドクサイ人は、定番の下記教材を使えば間違いありません。
一口で言うと、テキストは定番の「わかりやすい! 第4類消防設備士試験」を…、
問題集は、姉妹本の「本試験によく出る! 第4類消防設備士試験」でそろえます。
甲種受験の方は、「4類消防設備士 製図試験の完全対策」を追加します。
テキストと問題集は、消防設備士試験の定番シリーズで、試験会場では多くの人が使っていました。当方、甲4のみならず、乙6・乙7でもお世話になりました。
乙6の使用教材については、「教材レビュー」に詳述してますが、読むのがメンドウな方は…、
テキストは「わかりやすい! 第6類消防設備士試験」を…、
問題集には「本試験によく出る! 第6類消防設備士問題集」を使います。
わたしの受けた試験では、受験生の3~4割が本書を使っており、わたしも本書の利用者でした。
フル免除だと、試験問題は10問しかないので、テキスト1冊で十分です。問題集は要らないです。
テキストには、定番シリーズの「わかりやすい! 第7類消防設備士試験」を使えばいいです。
わたしは、当該テキスト1冊で、構造・機能(規格)100%、法令75%で合格でした。
本問以外の問題は、以下のリンク先にあります。
通勤・通学中にどうぞ。
1問:消防設備士の義務・・・「ふつう」。
2問:基準法令の遡及適用・・・「ふつう」。ひっかけ注意。
3問:防火対象物・・・「難」。
4問:届出・検査・・・「やさしい」。1点候補。
5問:免状の亡失・再交付・・・「ふつう」。
6問:消防計画・・・「ふつう」。
11問:設置義務・・・「ふつう」。語呂必須。
28問:P型1級の非火災報・・・「難」。
32問:感知器・発信機・・・「やさしい」。
実技‐終端抵抗・・・「ふつう」。
製図・・・「やさしい」。取らんとダメ。
1問:特定防火対象物・・・基本中の基本問題。「やさしい」。
2問:複合用途防火対象物・・・「普通」。取るべき。
3問:検定制度・・・「ふつう」。絶対問題。
4問:消火設備・・・「ふつう」。絶対問題。
5問:命令受領者・・・「ふつう」。取れる。
6問:定期点検・・・「ふつう」。
7問:消防設備士・・・「ふつう」。
11問:警戒区域・・・基本中の基本問題。「やさしい」。
33問:煙感知器・・・「ふつう」。必須問題。
38問:受信器・・・「やさしい」。余裕。
実技:各感知器・・・「ふつう」。取りたい。
旧実技(R3):煙感知器・・・「ふつう」。取りたい。
13問:地下街の消火器・・・「ふつう」。
29問:消火器の性能・・・「やさしい」。
41問:安全栓・・・「やさしい」。基本問題。
実技:消火器構造・・・「ふつう」。取れる。
14問:設置基準・・・「ふつう」。
42問:警戒電路の電圧・・・「難」。
消防設備士に関するこまごましたことは、たとえば、「危険物取扱者・消防設備士の合格証(試験結果通知書)に有効期限はない=合格はずっと有効」とかの記事を、ブログにも投稿しています。
興味のある方は、「消防設備士:ブログ記事」をばご参考ください。
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