乙種公式過去問解説

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

 消防設備士 乙種4類の公式過去問の、第38問目の解説。本問は「構造・機能・整備」の問題で、受信機の種類を問う問題です。単純な知識問題で、とてもカンタンです。間違えた人は戦車に轢かれてください。

38問‐受信機

 

 (クリックして拡大。)

 本問のレベルは「やさしい」です。

 すぐわかるでしょう。本試験で本問のような問題に遭遇したら、小躍りするはずです。

 本問の答えは、「こちら(番号のみ)」です。

解説‐おさらい

 それぞれの受信機の説明です。

P型受信機

 P型受信機とは、火災信号若しくは火災表示信号を共通の信号として又は設備作動信号を共通若しくは固有の信号として受信し、火災の発生を防火対象物の関係者に報知するものをいいます。

 テキストでお馴染みのものです。

 ポイントは「火災信号若しくは火災表示信号を共通の信号として」です。

 こっちの方がよく出るので、きちんと憶えておきましょう。

R型受信機

 R型受信機とは、火災信号、火災表示信号若しくは火災情報信号をそれぞれ固有の信号として、又は、設備作動信号を共通若しくは固有の信号として受信し、火災の発生を防火対象物の関係者に報知するものをいいます。

 試験のキーワードは、「固有の信号」です。

G型受信機

 G型受信機とは、ガス漏れ信号を受信し、ガス漏れの発生を防火対象物の関係者に報知するものをいいます。

 GP型、GR型があります。先のP型またはR型と、G型が合体したものです。

 言うまでもなく、G型受信機の「G」は「ガス(gas)」です。

 なお、「G型」と耳目にすると、即、「ゴルゴ型?」とか「13年式G型トラクター?」などと、寒いことを言う人がいますが、心が病んでいるので、暖かく出迎えてあげてください。

 「G型」と聞くと、「ゴルゴ」と脊髄反射する人はいるのです。

 なお、G型に対し、「Ⅲ突?」と切り替えした人は、いい人です。が、距離を取ったほうがいいでしょう。彼も病んでいます。

 参考:Sturmgeschütz III

 

M型受信機

 M型受信機とは、M型発信機から発せられた火災信号を受信し、火災の発生を消防機関に報知するものをいいます。

 キーワードは、「M型発信機」です。まあ、あまり試験には出ないでしょう。

まとめ

 言うまでもなく、ガス漏れ信号を受信する受信機は、「G型受信機」です。

 従って、選択肢4が正解となります。

 答え:4

 次の問題へ。

補足など

 なお、「ガス漏れ灯」は、「黄色」です。

 対して、自動火災報知設備の表示灯は、「赤」です。

 これらもよく出ます。区別して憶えましょう。

PDF過去問について

 公式のPDF過去問は、ノートPCやスマホで見ることはできます。

 しかし、本格的な“問題演習”となると、「タブレット」での閲覧が最も勝手がよく、ストレスが少ないです。

 スマホだと画面が小さくて問題文が読み難く、PCだとキーボード等が邪魔で、問題を解くのに集中できない、といった塩梅です。

 

 当方は、PDF形式の過去問は、12インチのタブレット(thinkpad helix2)で閲覧しています。

 PCと違って周辺がごちゃごちゃしないので、普通に「紙」の過去問を解くような感じに、問題演習ができる、といった次第です。

 こんな次第で、PDFタイプの過去問演習でイライラしている方は、「タブレット」の利用を勧めます。

 なお、手許に「タブレット」がない人は、最もコスパの高い、アマゾンの「Fire HD」を推薦します。

 アンドロイド製のタブレットと性能が遜色ないくせに、値段は数割安いので、コストパフォーマンスが秀逸です。もちろん、PDFの閲覧もできます。

 とりわけ、スマホしか持ってない方に勧めます。小さい画面での問題演習は、倍疲れて倍時間がかかります。

 受験が終わっても、アレコレ使えますし、安価なサブ機としても使えます。これを機に「Fire HD」を買っても、損はないです。

 インチ数は8インチから10インチくらいが適当です。

4類:独学向け教材

 戸惑うかもしれませんが、消防設備士の甲種4類・乙種4類とも、同じ教材を使います。

 教材のよい点・わるい点等の詳細は「教材レビュー」に述べていますが、読むのがメンドクサイ人は、定番の下記教材を使えば間違いありません。

 一口で言うと、テキストは定番の「わかりやすい! 第4類消防設備士試験」を…、

 問題集は、姉妹本の「本試験によく出る! 第4類消防設備士試験」でそろえます。

 甲種受験の方は、「4類消防設備士 製図試験の完全対策」を追加します。

 テキストと問題集は、消防設備士試験の定番シリーズで、試験会場では多くの人が使っていました。当方、甲4のみならず、乙6・乙7でもお世話になりました。

6類:独学向け教材

 乙6の使用教材については、「教材レビュー」に詳述してますが、読むのがメンドウな方は…、

 テキストは「わかりやすい! 第6類消防設備士試験」を…、

 問題集には「本試験によく出る! 第6類消防設備士問題集」を使います。

 わたしの受けた試験では、受験生の3~4割が本書を使っており、わたしも本書の利用者でした。

7類:独学向け教材

 フル免除だと、試験問題は10問しかないので、テキスト1冊で十分です。問題集は要らないです。

 テキストには、定番シリーズの「わかりやすい! 第7類消防設備士試験」を使えばいいです。

 わたしは、当該テキスト1冊で、構造・機能(規格)100%、法令75%で合格でした。

過去問その他の問題

 本問以外の問題は、以下のリンク先にあります。

 通勤・通学中にどうぞ。

甲種4類

 1問:消防設備士の義務・・・「ふつう」。

 2問:基準法令の遡及適用・・・「ふつう」。ひっかけ注意。

 3問:防火対象物・・・「難」。

 4問:届出・検査・・・「やさしい」。1点候補。

 5問:免状の亡失・再交付・・・「ふつう」。

 6問:消防計画・・・「ふつう」。

 11問:設置義務・・・「ふつう」。語呂必須。

 28問:P型1級の非火災報・・・「難」。

 32問:感知器・発信機・・・「やさしい」。

 実技‐終端抵抗・・・「ふつう」。

 製図・・・「やさしい」。取らんとダメ。

 旧5問(R6):免状

 旧実技(R5)‐感知器

 旧第1問(R3):防火対象物点検資格者

 旧第3問(H29):届出・検査

乙種法令共通

 1問:特定防火対象物・・・基本中の基本問題。「やさしい」。

 2問:複合用途防火対象物・・・「普通」。取るべき。

 3問:検定制度・・・「ふつう」。絶対問題。

 4問:消火設備・・・「ふつう」。絶対問題。

 5問:命令受領者・・・「ふつう」。取れる。

 6問:定期点検・・・「ふつう」。

 7問:消防設備士・・・「ふつう」。

 旧2問(R5):消防用設備

乙種4類

 11問:警戒区域・・・基本中の基本問題。「やさしい」。

 33問:煙感知器・・・「ふつう」。必須問題。

 38問:受信器・・・「やさしい」。余裕。

 実技:各感知器・・・「ふつう」。取りたい。

 旧実技(R3):煙感知器・・・「ふつう」。取りたい。

乙種6類

 13問:地下街の消火器・・・「ふつう」。

 29問:消火器の性能・・・「やさしい」。

 41問:安全栓・・・「やさしい」。基本問題。

 実技:消火器構造・・・「ふつう」。取れる。

 旧実技(R6):指示圧力計

 旧28問(R5):点検整備

 旧13問(R4):歩行距離

乙種7類

 14問:設置基準・・・「ふつう」。

 42問:警戒電路の電圧・・・「難」。

 旧42問(R6):一般構造

消防設備士のこまごましたもの

 消防設備士に関するこまごましたことは、たとえば、「危険物取扱者・消防設備士の合格証(試験結果通知書)に有効期限はない=合格はずっと有効」とかの記事を、ブログにも投稿しています。

 興味のある方は、「消防設備士:ブログ記事」をばご参考ください。

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