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定期点検の数字は3秒で暗記できる‐危険物取扱者 乙種4類(乙4)の法令

定期点検では、当該点検の記録の保存義務が頻出です。

まあ、「数字」を憶えるだけですが、3秒あれば憶えられるので、参考にしてみてください。

3年保存

ご存知のように、定期点検を行なったら、「点検記録」を作成して、3年間、保存する義務があります。

この「3年」という数字が、本試験ではよく出るのですが、以下のように憶えます。

定期点検→定期→ていき→3文字→3年

…おそまつでした。

「定期点検」の「ていき」の3文字を、記録の保存期間「3年」とからませて憶える、ってな次第です。

ていきの3文字・3年」くらいに考えて憶えましょう。

例外の移動貯蔵タンク

点検記録の保存は、「3年」なのですが、例外があります。

それは、「移動貯蔵タンクの漏れの点検」です。

当該点検の記録は、「10年」という保存期限が切られています。

これも憶えるのはすぐです。

…ピンと来た方は、勘がいい人です。

移動貯蔵タンク→いどうちょぞうたんく→10文字→10年

…おそまつでした。

ってな感じで、「移動貯蔵タンクの漏れの点検」の記録の「10年保存義務」は、「いどうちょぞうたんく」の10文字・10年で憶える、ってな寸法です。

この憶え方なら、すぐに憶えられるし、「文字数を数えたらよい」だけなので、本試験でド忘れしても、凌げるはずです。

補足‐移動貯蔵タンクの漏れの点検

さて、定期点検の保存義務期間から、少し離れて、当該タンクの「点検」について、見ておきます。

「移動貯蔵タンクの漏れの点検」ですが、「5年」という数字が登場します。

当該規定は、「改定」により、令和元年8月27日より、「直近の点検を行った日から、5年を経過する日の属する月の末日までの間に1回以上行う」ようになっています。

数字の憶え方ですが、「移動貯蔵タンクの漏れの点検」の記録保存が「10年」なので、「移動貯蔵タンクの漏れの点検」は、「その半分の5年」くらいに憶えましょう。

整理とまとめ

ごちゃごちゃしているので、整理します。

言うまでもありませんが、「移動タンク貯蔵所」の定期点検は、原則どおり、「1年に1回以上」です。

んで、「移動タンク貯蔵所」の定期点検の“記録”の保存期間も、他の定期点検と同じ「3年間」です。

しかし、例外的に、「移動貯蔵タンクの漏れの点検」の“記録”の保存期間は、「10年」です。

んでんで、「移動貯蔵タンクの漏れの点検」は、「5年を経過する日の属する月の末日までの間に1回以上」です。

乙4ならあまり出ませんが、甲種受験予定なら、押えておきたいところです。

まとめ

まあ、兎にも角にも憶えておくべきは、通常の保存期間の3年で、「ていき」の3文字で憶えます。

んで、保存期間の例外の「移動貯蔵タンクの漏れの点検」の記録の10年保存は、「いどうちょぞうたんく」の10文字で憶える、ってな塩梅です。

『心の軍師』に、『数えればOK』と、助言してもらってください。

荀彧

なお、勉強方法等は、「乙種4類の独学」を…、

独学向け教材については、「乙4のテキスト・問題集」をば、お目汚しください。

また、危険物取扱者について、適当かつ曖昧なことを、たとえば、「乙4合格後に取る資格」などを、ブログにまとめています。「危険物取扱者:ブログ記事」をばお目汚しください。

第1石油類・第2石油類・第3石油類・第4石油類・動植物油類の分類の数字暗記(語呂つき)‐危険物取扱者 乙種4類(乙4)の性消

乙4には7つの分類があって、それぞれグダグダと、何度以上が何たらで何度未満が何たらといった体で、定義されています。

本試験では、法令上の分類は、直接的には出ません。が、間接的には頻繁に目にします。

たとえば、「重油の引火点は20度である」とか、「動植物油類の引火点は400度である」とかです。

この種の問題は、「分類の数字」を知っていると、“危険物1つ1つの数字を憶えなくても”解くことができます。

つまり、先の重油の引火点など憶えなくても、分類上の定義の数字さえ知っていれば、判断できるという塩梅です。

以下、定義の『数字』を憶えるための語呂を説述するものであります。

語呂合わせ

端的にいうと、「兄さんと七尾さん、2人でニコニコ」です。

語呂に該当する数字は…、

兄さん…にいさん→にい→“21

七尾さん…ななおさん→ななお→なな→“”0

2人…ににん→に→“”00

ニコニコ…2525→“25”0

…となっています。

もう、ピンと来ている方もおられるかと存じますが、説明に入ります。

第1石油類

まず、「兄さん…“21”」のところからです。

この数字と語呂は、「第1石油類」に当たります。

第1石油類とは、(1気圧において)引火点が21度未満のものをいう」となっています。

「兄さん」の「“21”」は、『引火点が21度未満』を現している、ってな次第です。

さて、注意ですが、第1石油類は「21度“未満”」であるので、注意が必要です。

「以下」ではありません。

「引火点が21度」のものは、「第2石油類」となります。

対して、「引火点が20度」のものは、「第1石油類」です。

これらの閾値は、本試験で、よくよくひっかけで出題されるので、“未満”のところを確実に頭に刻んでください。

参考:以下・以上・未満・超える

これで1つ終了です。(特殊引火物については後述。)

第2石油類

次に、「七尾さん…“7”0」のところです。

第2石油類の定義は、「第2石油類とは、(1気圧において)引火点が21度以上70度未満のものをいう」となっています。

「七尾さん」の「“7”0」は、『引火点が70度未満』のところを現している、ってな次第です。

どうでもいい蛇足ですが、七尾の「尾(お)」は、数字の「ゼロ」の「0」を、アルファベットの「O」と見立てて、「ななO」→「70」ってな感じで覚えてもいいです。

さて、先と同趣旨ですが、単位の閾値に注意です。

第2石油類は、「引火点が21度以上70度未満」です。

21度の危険物は、第2石油類です。

70度の危険物は、第3石油類です。

「以上」と「未満」について、確実に判別できるようになっておきましょう。

参考:以下・以上・未満・超える

第3石油類

次は、「2人…“2”00」のところです。

第3石油類の定義は、「引火点が70度以上200度未満」となっています。

「2人」の「“2”00」は、『200度未満」のところに当たります。

先ほどと同じように、「以上」と「未満」のところに注意してください。

第4石油類

最後の、「ニコニコ…2525→“25”0」のところです。

第4石油類の定義は、「引火点が200度以上250度未満」となっています。

「ニコニコ」の「2525→“25”0」は、『250度未満」のところに当たります。

動植物油類

「ニコニコ」の「2525→“25”0」は、第4石油類の語呂であると同時に、「動植物油類」の語呂にもなっています。

動植物油類の定義は、「引火点が250度未満のもの」となっています。

ニコニコの25は、『250度未満」のところに該当する、ってな寸法です。

語呂詳細解説

兄さんと七尾さん、2人でニコニコ」は、定義の数字のごく一部しか表現していません。

しかし、整理をするには、この語呂で十分です。

「兄さん」で「21」の数字を思い出せれば、第1の上限と第2の下限の見当が付きます。

以下同様で…、

「七尾さん」で「7」が思い浮かべば、第2の上限「70度未満」と第3の下限「70度以上」を思い出せます。

「2人」で「2」を思い出せれば、第3の上限の「200度未満」と第4の下限の「200度以上」に思いが到ります。

んで、「ニコニコ」で「25」を想起できれば、第4の上限の「250度未満」と動植物油類の下限「250度未満」を判別できます。

文字に起こすとクソややこしいですが、紙の上だと実に簡便に整理ができます。

一度、ノートの端の方に語呂と数字を書き出してみてください。それぞれの数字が、苦労なく把握できるかと思います。

まとめ

以上、乙4の分類の語呂「兄さんと七尾さん、2人でニコニコ」でした。

最初の方の例題ですが、「重油の引火点は20度である」とか、「動植物油類の引火点は400度である」とかは、この語呂が頭に入っていれば、「×」と判断できます。

重油は、第3石油類です。第3に関する語呂は「七尾さん」と「2人」なので、「70度以上200度未満」です。

んなもんで、重油の引火点が20度ではありえない、ってな次第です。

動植物油類は「ニコニコ」の「25」なので、「250度未満」です。

「動植物油類の引火点は400度である」の選択肢は、全くの見当違いだとわかります。

こういった次第で、「兄さんと七尾さん、2人でニコニコ」を憶えておけば、失点は免れる、といった塩梅です。

なお、「特殊引火物」ですが、長くなったので、別ページにまとめています。

特殊引火物の分類の数字暗記(語呂つき)とおまけのアルコール」をば参考ください。

『心の軍師』に、『兄さんと七尾さん、2人でニコニコ、って何かいいことあったのかよっ?!』と、助言してもらってください。

荀彧

なお、勉強方法等は、「乙種4類の独学」を…、

独学向け教材については、「乙4のテキスト・問題集」をば、お目汚しください。

また、危険物取扱者について、適当かつ曖昧なことを、たとえば、「乙4合格後に取る資格」などを、ブログにまとめています。「危険物取扱者:ブログ記事」をばお目汚しください。

特殊引火物の分類の数字暗記(語呂つき)とおまけのアルコール‐危険物取扱者 乙種4類(乙4)の性消

乙種の4類は、「7つ」の分類があります。

そのほとんどは、「引火点」が「○○度以上○○度未満」という単純なものですが、「特殊引火物」と「アルコール類」はそうではなくて、ややこしいものとなっています。

本ページでは、「特殊引火物」の分類の憶え方と、「アルコール類」のポイントを述べていきます。

特殊引火物の語呂

端的にいうと、「ハット西」です。

なお、上記語呂は、あまり出来がよくなくて、多少の脳内補正が要ることを先に述べ置きます。

以下、語呂の説明をします。

ハット西

特殊引火物は次のように定義されています。

特殊引火物とは、発火点が100度以下のもの、または、引火点が-20度以下で沸点が40度以下のものをいう

で、先の語呂「ハット西」なのですが…、

「ハット」は、「発火点が100度以下」のところに当たります。

「西」は、「引火点が-20度以下で沸点が40度以下」が該当部分です。

(あーそういう魂胆ね)となった人も多いでしょうが、以下、語呂の解説です。

ハット解説

「ハット」は、「発火点が100度以下」の語呂です。

ご存知のように…、

「ハット」の「ハッ」は、「発火点→はっかてん→はっ」という塩梅です。

で、「ハット」の「ト」は、「100度以下→100→10→とお→と」といった寸法です。

「100なのに10かよっ!」と、さまぁ~ず三村風の突込みがあるのは承知しています。

もはや語呂でもないのですが、「発火点が10度」というのは、常温で“燃えている状態”なので、まあ、10で数字を憶えて、あとで、脳内補正したらいいじゃん的な次第です。

「ハット西」と憶えた後で、「発火点10度はありえないので、100度だろ」的に修正してください。

…よい語呂じゃないですが、数字だけは頭に入るかと思います。

西解説

さて「西」ですが、これはそのまんまで「西→にし→2・4」です。

…もうおわかりでしょう。

それぞれ「引火点が-20度以下で沸点が40度以下のものをいう」の数字をひらがなにした塩梅です。

「引火点が-20度以下」の「-20度」の「-“2”0度」で…、

「沸点が40度以下」の「40度」の「“4”0度」で…、

併せて「2・4」の「西」となる寸法です。

さて、脳内補正ですが…、

引火点は「-(マイナス)」を付けることを、忘れないでください。

マイナス20度と20度とでは、配偶者と恋人くらいに、危険性が異なります。

「特殊引火物」で超危ない→「20度ではヘン」→「マイナス20度」くらいに頭の中で補正してください。

次に「沸点が40度以下」ですが、憶え方としては、沸点は「ふ・っ・て・ん」で「4文字」なので、「4つながり」で憶えるといいでしょう。

こうすれば、数字の整理がつくはずです。

なお、当該沸点ですが、「定義で、沸点が出てくるのは特殊引火物だけ」ということは、憶えておくべきです。

このことを憶えておくと、クソのような選択肢を判別できます。

たとえば、「第3石油類のクレオソート油は、沸点が30度である」ってな選択肢があったとしましょう。

危険物の沸点は、「危険物取扱者の乙種4類(乙4)で、憶えなくていいこと」でも述べたように、憶えなくていい数字です。

ですから、クレオソート油の沸点など、憶えているわけがないのですが、ある程度、判別はつけることができます。

先のリンク先でも述べたのですが、「特殊引火物でさえ、沸点が40度以下」なのですから、第3石油類のクレオソート油が「沸点30度」というのは、“怪しすぎる”とか、“そんなことないだろ?!”といった次第です。

んなもんで、先の選択肢は、「完全な判別は出来ないが、クレオソート油が、特殊引火物なみの沸点であるわけがない」といった感じに、判断できるってな次第です。

特殊引火物の定義補足

以下は、ざっと読みでいいです。試験には出ないと思います。

「特殊引火物とは、発火点が100度以下のもの、または、引火点が-20度以下で沸点が40度以下のものをいう」のですが、「または」なので、以下のように捉えます。

「発火点が100度以下のもの」と、

「引火点が-20度以下で沸点が40度以下のもの」です。

つまり、「発火点が100度以下」系のものと、「引火点が-20度以下で沸点が40度以下」系の2系統の「特殊引火物」があるといった塩梅です。

先の「発火100以下」系は「二硫化炭素」で…、

後の「-20・40以下」系は、おなじみの「ジエチルエーテル」「アセトアルデヒド」「酸化プロピレン」です。

「二硫化炭素」は、沸点が「46度」のため、後者の「引火点が-20度以下で沸点が40度以下のもの」には該当しません。

とはいえ、「発火点が90度」なので、前者の「発火点が100度以下のもの」に適合し、晴れて「特殊引火物」となる、ってな次第です。

試験には出ないですが、理解の一助に。

アルコール類は直前に

アルコール類の定義は、有機化合物の知識がないと理解できません。

ですから、『数字を、直前に、ガチ暗記』するだけです。

アルコール類の定義は、「炭素数が3までの飽和1価アルコール」となっています。

飽和とは単結合のことで、1価とはヒドロキシ基(-OH)が1つという塩梅なのですが、こういう化学的なことは、文系にとっては絶望的です。

んなもんで、アルコール類の定義は、『本試験会場への電車やバスの中か、試験説明の間』でブツブツ唱えます。

呪文のように、「炭素数が3までの飽和1価アルコール・炭素数が3までの飽和1価アルコール・炭素数が3までの飽和1価アルコール…」と、脳内反復すれば、ギリギリで憶えることができるでしょう。

難化している試験の現状を踏まえると、アルコール類の定義は、知識問題として出る可能性があるので、余裕のある人は押さえておきましょう。

反対にいうと、時間に余裕のない人は、アルコールの定義など捨ててしまい、他の石油類の暗記の励んでください。

まとめ

以上、乙4の特殊引火物の「ハット西」とアルコール類の対策法でした。

憶えておいて損はないんで、きっちり暗記です。特に、甲種まで見ている方は、今憶えておくと、後々で楽が出来るでしょう。

なお、他の石油類の語呂は「第1石油類・第2石油類・第3石油類・第4石油類・動植物油類の数字暗記(語呂つき)」をば、参考ください。

『心の軍師』に、『ハット西で特殊、アルコールは捨てても可、押さえくらい』と、助言してもらってください。

荀彧

なお、勉強方法等は、「乙種4類の独学」を…、

独学向け教材については、「乙4のテキスト・問題集」をば、お目汚しください。

また、危険物取扱者について、適当かつ曖昧なことを、たとえば、「乙4合格後に取る資格」などを、ブログにまとめています。「危険物取扱者:ブログ記事」をばお目汚しください。