「以下」「以上」「未満」「超える」

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

 このページでは、法律用語「以下」「以上」「未満」「超える」を説明していきます。

 「以下」「以上」「未満」「超える」とは、数量範囲を指す用語です。

 「フーン」で終わりそうですが、意外にこれらが難敵です。

 ほぼ同じなんですが、基準となる数量を含むか含まないかという点で、違いがあります。

 試験的にも、数量の範囲は丁寧に見る必要があります。試験にでる出ないは別にして、常識的に間違えると恥なので、注意してください。

「以下」「以上」とは?

 「以下」「以上」は、基準となる数量を“含みます”。

 1万円以上であれば、1万円を含みます。

 1万円以下であれば、1万円を含みます。

 駐車料金1万円以上を頂きます、という無断駐車禁止の標識の示す料金の範囲は「10,000円~」であり、1万円が含まれます。

 1万円以下の罰金では、罰金は上限10,000円ということで、下手をしたら1万円札の福沢さんが飛んでいきます。

 まとめると…

 以上は「基準となる数量を含んで、それより多いこと」

 以下は「基準となる数量を含んで、それより少ないこと」

 …となります。

 なお、使用頻度の高い「以下」の四捨五入については、「以下と未満の四捨五入」で確認してみてください。


「未満」「超える」とは?

 「未満」「超える」は、基準となる数量を“含みません”。

 1万円未満であれば、1万円を含みません。

 1万円を超えるであれば、1万円を含みません。

 20歳未満立ち入り禁止というのは、20歳は含みません。立ち入り禁止の対象は19歳までです。ですから、20歳の人は立ち入り可ですが、19歳の人は入れないというわけです。

 「賄賂は、1万円を超えて受け取ってはならない」

 この場合は1万円を含まないので、1万円までは受け取れます。10,001円の賄賂を受け取ると処罰されるってワケですね。

 まとめると…

 未満は「基準となる数量を含まないで、それより少ないこと」

 超えるは「基準となる数量を含まないで、それより多いこと」

 …となります。

 なお、使用頻度の高い「未満」の四捨五入については、「以下と未満の四捨五入」で確認してみてください。

 また、「未満」は、年齢制限という“禁止”を伴って使われることの多い用語です。不安な方は、「未満」の付く年齢制限は、必ず具体的な数字に落とし込んでおく。で確かめておいてください。

 ※ お手数ですが、不備や間違い・勘違いがあれば、是非ともメールを下さいませ。

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