定期点検の論点で頻出なのが「定期点検をしないといけない製造所等」と、「それぞれの指定数量の倍数」。当該論点の傾向と対策。独学者向け。当該論点では、製造所等の名称と数字とを憶える必要がありますが、順番を踏んでやると記憶にすぐ残ります。その他、語呂と勉強方法などを紹介。
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「定期点検」で最も狙われるのは、「定期点検が義務付けられている製造所等の名称」です。
なんてたって、「定期点検」が義務付けられているのに、点検をしていないと、「許可の取消」という重い処分がなされるからです。個人で言えば、「免許の取消」なみのきつさです。
また、受験生が手を焼く問題がすぐ作れるので、出題者のお気に入り論点にもなっています。
要定期点検のところを挙げると…、
「製造所(指定数量10倍以上、地下タンクあり)、屋内貯蔵所(指定数量150倍以上)、屋外タンク貯蔵所(指定数量200倍以上)、屋外貯蔵所(100倍以上)、地下タンク貯蔵所、移動タンク貯蔵所、給油取扱所(地下タンク)、移送取扱所、一般取扱所(指定数量10倍以上、地下タンクあり)」
…という、「9つ」の施設となっています。
9個も覚えるなんて、めまいがします。5つ以上はたくさんです。
故に、出題者の犬野郎は、執拗に狙ってくる、といった塩梅です。
「どこが要定期点検か」の論点は、『勉強の順番』が大事です。
まず「保安距離・保有空地」と「予防規定」が終わってから、当該論点の勉強に着手します。
というのも、「定期点検」の語呂は、上記2つの論点で使われている語呂の追加・拡張版だからです。
ですから、「保安距離・保有空地」と「予防規定」が頭に入っていると、はるかに憶えやすくなります。ひとまずは、先の2論点から、マスターしてください。リンクは以下。
参考:予防規定は語呂暗記
なお、後々で見直すために、本ページは「お気に入り」などに入れておいてください。
ま、最初に答えを言うと、要定期点検の語呂は、「せいぞう・ない・がい・がいたん・いっぱん」に「キウイタンク」です。
少しずつ、説明していきます。
「定期点検」をマスターするには、まず、ベースとなる語呂を憶えておく必要があります。
その語呂とは、「保安距離と保有空地は「語呂暗記」でセットで憶える」で利用した語呂で…、
「せいぞう・ない・がい・がいたん・いっぱん」
…です。
語呂の説明ですが…、
せいぞう→製造→製造所
ない→おくない→屋内貯蔵所
がい→おくがい→屋外貯蔵所
がいたん→外タン→屋外タンク貯蔵所
いっぱん→一般→一般取扱所
…となっています。
保安距離と保有空地の語呂は、そのまま、要定期点検の語呂にもなっている、といった塩梅です。
まず、この「せいぞう・ない・がい・がいたん・いっぱん」を頭に入れてください。
なお、指定数量の倍数などの、細かい数字は、後から肉付けします。とりあえず、施設名だけ頭に入れてください。
語呂の記憶が薄れている人は、しっかり再記憶です。結婚記念日を忘れても、この語呂だけは忘れてはいけません。
なお、この語呂はわたしのオリジナルではなく、出展は「チャレンジライセンス」です。
第2段階は、先のベースの語呂に、予防規定の追加語呂「キウイ」を付け足します。
「キウイ」の説明は以下。
キウ→き(ゅ)う→給油取扱所
イ→いそう→移送取扱所
…となっています。
先の語呂同様に、ここでも、指定数量の倍数の細かい数字は後回しです。
「キウイ」という語呂で、給油取扱所と移送取扱所が「要定期点検」なことを、頭に刷り込んでください。
次に加える語呂は、「タンク」です。
当該「タンク」とは…、
「地下タンク貯蔵所」
「移動タンク貯蔵所」
…の2つに加えて…、
「製造所・一般取扱所・給油取扱所のうち“地下タンク”を有するもの」を、示します。
当該「タンク」の語呂ですが、「地下タンク貯蔵所」「移動タンク貯蔵所」「地下タンクのある製造所・一般取扱所・給油取扱所」と、しっかり憶えてください。
「タンク」と付いてりゃ定期点検、なんて大雑把に憶えてはいけません。
というのも、本試験では、定期点検が無用な「屋内タンク貯蔵所」や「簡易タンク貯蔵所」が、意図的に登場してくるからです。
大雑把にしか憶えてないと、点を落とします。
「タンク」の語呂が示すのは、「地下タンク貯蔵所」と「移動タンク貯蔵所」、そして「地下タンクを有する製造所・一般取扱所・給油取扱所」です。きっちり憶えてください。
「せいぞう・ない・がい・がいたん・いっぱん」に、「キウイ」と「タンク」が加わって、漸く、要定期点検の語呂が完成しました。
「せいぞう・ない・がい・がいたん・いっぱん、キウイタンク」が、要定期点検の語呂です。
語呂をまとめましょう。
定期点検が必要な施設は…、
せいぞう→製造→製造所(+地下タンク)
ない→おくない→屋内貯蔵所
がい→おくがい→屋外貯蔵所
がいたん→外タン→屋外タンク貯蔵所
いっぱん→一般→一般取扱所(+地下タンク)
キウ→き(ゅ)う→給油取扱所(地下タンクを有するもの※ 注意)
イ→いそう→移送取扱所
地下タンク貯蔵所
移動タンク貯蔵所
…です。
後は、指定数量の倍数を肉付けするだけです。
当該論点は、製造所等の名称を憶えるだけで、そこそこ点は取れます。
しかし、乙4試験は、ますます難化しているので、指定数量の「数量」まで憶えておくほうが無難です。
攻略のポイントは、『一部だけ憶え、残りは“超”直前に憶える』です。
まず、最初のベースの語呂を思い出してください。勉強中の方は、紙に、縦方向に書き出してみてください。
せいぞう
ない
がい
がいたん
いっぱん
…さて、最初の「せいぞう」の製造所と、最後の「いっぱん」の一般取扱所を、「最初と最後のコンビ」とします。
んで、これら製造所と一般取扱所の数量制限「指定数量の倍数が10以上」を、“コンビ”で憶えます。
要領は予防規定と同じなので、次のリンク先を参考にしてみてください。
参考:予防規定は語呂暗記
次は、「すべて系」、つまり、指定数量の倍数に関係なく、定期点検をしないといけない製造所等です。
移送取扱所
地下タンク貯蔵所
移動タンク貯蔵所
タンク系に、規模のデカイ移送取扱所が、「指定数量の倍数に関係なく定期点検を実施しないといけない製造所等」です。
上記3つの施設は、「ちいがすべて点検」くらいの語呂で、地井武雄が設備のすべてを独りで、何で俺がこんなことしないといけないんだよとーとぼやきつつ点検している姿を思い浮かべて、憶えればいいでしょう。
補足しますと、「ちい」の「ち」は、地下タンク貯蔵所の「“ち”かタンク」で、「い」は移動タンク貯蔵所と移送取扱所の「い」です。
地下タンクを有する「製造所・一般取扱所」は、「指定数量の倍数に関係なく定期点検を実施しないといけない製造所等」です。
ここは、先の「指定数量の10以上」と絡めて、しっかり整理する必要があります。
つまりは、「製造所・一般取扱所」に、地下タンクがある場合は、たとえ、指定数量未満でも、定期点検を受けないといけない、という塩梅です。
次に注意すべきは、「給油取扱所」です。
給油取扱所は、地下タンクを有する場合に、定期点検をしなくてはいけなくなります。
反対にいえば、それ以外のタンクであれば、たとえば、地上タンクだけの給油取扱所とかなら、別段、点検をしなくても構わない、といった次第です。
憶え方としては、「地下タンク貯蔵所」は、「指定数量に関係なく、定期点検が必要」→「なら、製造・一般・給油も、地下タンクがあれば、定期点検しないとけない」という風に、「地下タンクがらみ」をキーに憶えるとよいでしょう。
先の「10倍以上」と「すべて」は、割かし憶えやすいものでした。
しかし、残る「ない・がい・がいたん」の「屋内貯蔵所」と「屋外貯蔵所」と「屋外タンク貯蔵所」は、数字がバラバラで統一感がないため、実に、憶え難くなっています。
これらの数字は、超直前の本試験当日の移動時や、本試験の待ち時間にやるか、いっそのこと捨てます。
先の施設の数字を挙げると…、
屋内貯蔵所・・・指定数量の150以上
屋外貯蔵所・・・指定数量の100以上
屋外タンク貯蔵所・・・指定数量の200以上
…となっています。
わたしは、試験会場への移動の際の電車の中で、「ない・がい・がいたんは、150-100-200」と、反芻していました。
まあ、余裕のない人は、当該3施設の数字は、捨ててもいいでしょう。
すべての数字を憶えなくても、主要部分の知識があれば、消去法で正解が導けないとも限らないからです。
時間に余裕のない人は、捨ててください。ま、わたしは憶える口なので憶えました。そして、試験に出ました。
「定期点検」の論点は、そこそこ複雑なので、整理して憶えなくては行けません。
通勤・通学時に、何度もテキストを見て、ブツブツ唱えて、そして、鉄道警察に捕まってください。
『心の軍師』に、『4~5回唱えてみると、頭に残りますぞ。』と、助言してもらってください。
なお、勉強方法等は、「乙種4類の独学」を…、
独学向け教材については、「乙4のテキスト・問題集」をば、お目汚しください。
また、危険物取扱者について、適当かつ曖昧なことを、たとえば、「乙4合格後に取る資格」などを、ブログにまとめています。「危険物取扱者:ブログ記事」をばお目汚しください。
2017年1月6日 11:56 AM
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