独学でススメ-読むだけで独学合格できるかもしれない、適当なヒントとTips

施設こまごま基準横断まとめ1‐しきいの高さ‐網入りガラス‐床3規制‐タンク規制

施設基準の横断的まとめで、このページは「しきいの高さ」「網入りガラス」「床3規制」「タンク規制」をまとめています。

お気に入りにでも入れておいて、通勤・通学時や銀行の待ち時間といった細切れ時間や、配偶者との会話時に、目を通すとよいでしょう。ふーん、そうなんだー、わかるわかる。ゼッタイ向こうが悪いよね。でーどうしたの?へえーそいつは事だねー合点承知の助。

なお、同様の趣旨で、「通気管」の横断まとめを、「施設基準横断まとめ2‐通気管」に挙げているので、お目汚しください。

しきいの高さ

「床面からの高さ」の規制は以下の通り。

屋内タンク貯蔵所(タンク専用室)・・・0.2メートル以上

販売取扱所(配合室)・・・0.1メートル以上

愚直に、それぞれを憶えるしかないです。

注意点は、「屋内貯蔵所」には、当該しきいの高さ規制がないところです。

出題者の好きな出し方なのですが、“混同しやすいところ”を意図的に出してきます。

たとえば、「屋内貯蔵所の出入口のしきいは、0.2メートル以上の高さにしないといけない」などと、出題されるという塩梅です。

「しきい・0.2メートル以上」の規制があるのは「屋内タンク貯蔵所」であって、「屋内貯蔵所」ではありませんので「×」です。

意識的に区別して憶えましょう。

なお、「高さ」の規制には他に、「屋外タンク貯蔵所」の「防油堤」があります。

屋外タンク貯蔵所の防油堤は「0.5メートル以上」です。

…わたしは以下のように考えました。

屋外タンク貯蔵所→ゴジラがよく踏むあのタンク→危険物の量が多い→危ない→0.5メートル以上の高さにする。

屋内貯蔵所→そこそこ量ある→0.2メートルくらいでよい。

販売取扱所→先の2施設に比べたら量は少ない→0.1メートルあればいい。

…っと、まあこんな風に考えて数字を憶えたという塩梅です。

網入りガラス

危険物を取り扱う建築物の窓や出入口のガラスは「網入りガラス」にせよ、という規制です。

当該規制のある施設は…、

製造所・一般取扱所

屋内貯蔵所

屋内タンク貯蔵所

販売取扱所

…これも愚直に何回も見て、憶えるしかないです。

時間のない人は、ざっと「屋内(室内)で危険物を取り扱うところは網入りガラス」と憶えるくらいでも、いいです。

まあ、そこそこ実物を目にするので、目ざとく見つけて、(ああこれが網入りガラスかー)などと、記憶を改めてください。

なお、製造所・一般取扱所は、略して製一(せいいち)と、人名風に呼ぶとフフフと小笑いです。せいいち、お前、網入りガラスにしたんか?とか。

床3規制

床3規制とは、「浸透しない構造」「適当な傾斜」「貯留設備」のことです。

当該規制があるのは…、

製造所・一般取扱所

屋内貯蔵所

給油取扱所(ただしポンプ室等)

販売取扱所(ただし配合室)

おなじみの「製一」と屋内系施設に、当該床3規制があります。

タンク規制

タンクの構造・性質に規制があるのは「移動貯蔵タンク貯蔵所」と「簡易タンク貯蔵所」です。

選択肢の1つとして、近年、よく見る規制となっています。細かい数字は憶えなくていいですが、こういうものがあると、頭の片隅に、配偶者の誕生日くらいに憶えておきます。

両者のタンクは…、

「圧力タンク以外のタンクにあっては、70kPaの圧力で、圧力タンクにあっては最大常用圧力の1.5倍の圧力で、それぞれ10分間行なう水圧試験において、漏れまたは変形のないもの」

…となっています。

ぶっちゃけ、本試験当日の電車の中か試験会場で、何回も目を通しておけばよいでしょう。

まず、個別具体的な数字は問われないはずです。

というのも、わたしたちが受けるのは、危険物“取扱”者の試験だからであって、危険物“タンク製造”者ではないからです。

タンクの設計・製造に関らない、危険物の実務者が知ってどないすんねん、という感じです。

通気管

「通気管」については、ボリュームが多いので、別ページにまとめました。

施設基準横断まとめ2‐通気管」をばご参考ください。

なお、勉強方法等は、「乙種4類の独学」を…、

独学向け教材については、「乙4のテキスト・問題集」をば、お目汚しください。

また、危険物取扱者について、適当かつ曖昧なことを、たとえば、「乙4合格後に取る資格」などを、ブログにまとめています。「危険物取扱者:ブログ記事」をばお目汚しください。

色横断まとめ‐危険物取扱者 乙種4類(乙4)の性消

乙4危険物の、「色」について、横断的にまとめています。

お気に入りに入れておいて、暇な時間に、おさらいしてください。

さて、当該においの論点で、いの一番に憶えなくてはならないのは、「乙4の険物のほとんどは、無色透明」という次第です。

反対に言えば、乙4危険物で「有色」なのは、ごく一部ってな寸法です。

『色』で憶えるべきは、以下に述べる「7つ」の危険物です。

何気に選択肢に採用されるので、ざっくり憶えておきましょう。

まずはメジャー系から

有色「7つ」のうち、メジャー系が4つを占めています。

ざっと述べると…、

ガソリン(自動車用)・・・オレンジ色

灯油・・・無色~淡黄色(たんおうしょく)

軽油・・・淡黄色~淡褐色(たんかっしょく)

重油・・・褐色~暗褐色(あんかっしょく)

…です。

まずもって、これら、乙4危険物を代表するメジャー系の色から憶えてください。

憶え方としたら、「引火点」が高くなるにつれて、色が濃くなる、くらいです。

灯油…引火点:40度→無色~淡黄色と薄い

軽油…引火点:45度→淡黄色~淡褐色と色が少し濃くなる。

重油…引火点:60度~150度くらい(種類によって異なる)→褐色~暗褐色と濃い

…っとこんな感じに、メジャー危険物から、攻略してください。

ガソリンひっかけ問題

ガソリンは、ご存知のように、“着色”されています。

オレンジ色は、自動車用ガソリンの色です。

ガソリンは用途で色分けされており、航空機用の色もありますが、試験にはそう出ません。(飛行機に給油する人と、車に給油する人と、どちらが多いでしょうか?)

試験に最も出るのは「自動車用ガソリンはオレンジ色に着色されている」ですので、ここを脳に刻んでください。

さて、「ひっかけ」問題を紹介します。

問い「ガソリンは、オレンジ色である」

答え「×」

ガソリンは、用途によって、人工的に着色されているだけで、本来は、「無色」です。

ガソリンそのものが「オレンジ色」ではないので、注意してください。

また、最近では、「工業用ガソリン」が出ることがあります。

工業用ガソリンは、「無色」で、着色されていません。

「工業用ガソリンは、黒色に着色されている」などと、ダーティーな選択肢が出たことがあるので、注意してください。

最後に、もう1つ、「ひっかけ」を紹介します。

問い「ガソリンの臭いは、付臭剤による。」

答え「×」

ガソリンの“色”は、人工的に着色されますが、“臭い”は元からのものです。

ガソリン等は、「特有の臭い(石油臭)」がしますが、これは、人工的に付加された臭いではないので、注意してください。

ニトロベンゼン

メジャーを押さえたら、次は、特色のあるものから押さえていきます。

まずは、「ニトロベンゼン」です。

ニトロベンゼンは、「淡黄色」です。

その名の通り、ベンゼンがニトロ化したものが、ニトロベンゼンです。(爆発しません。)

ニトロとは、皆さんご存知の火薬のアレです。

ニトロベンゼン…ニトロ…火薬…黄色っぽい…淡黄色、ってな塩梅で、色を印象付けて憶えてください。

さて、よく似た名称をした危険物に、「クロロベンゼン」があります。

当該クロロベンゼンは、「無色」なので、整理して憶える必要があります。

憶え方としては…、

大トロ弁当が黄色くなった」と「無職の苦労

…です。

大トロ弁当が黄色くなった」ですが、「トロ弁」は、「ニ“トロベン”ゼン」を略したものです。

「黄色」は、先に見たように、「ニトロベンゼン」の「淡黄色」を指しています。

次に、「無職の苦労」ですが、「無職」は、そのまま「無色」に当たります。

「苦労」は、「“くろ”う」で、「“クロ”ロベンゼン」を指します。

大トロ弁当が黄色くなった」と「無職の苦労」で、整理して憶えられるので、活用してみてください。

クレオソート油

次に押さえるは、クレオソート油の「黄色または暗緑色」です。または、「濃黄褐色または黒」と表記されているテキストもあります。

一口で言えば、「クレオソート油=プレデター(配偶者)の色」くらいに憶えます。

「プレデター」とは、SFの古典映画に出てくるキャラクターで、宇宙忍者っぽいものです。

プレデターの本体色は、暗緑色が多いです。体液は黄色でした。

んなもんで、クレオソート油=プレデター(配偶者)ってな寸法です。

なお、クレオソート油は、「乙4・におい・横断まとめ」でも述べたように、特徴てんこ盛り危険物なので、しっかり憶えておきましょう。

二硫化炭素

最後に、押さえとして、二硫化炭素を憶えます。

二硫化炭素は、純粋なものは「無色」ですが、一般的なものは「淡黄色」となっています。

二硫化炭素の化学式は、その名の通り、「CS2」で硫黄Sが2つあります。

硫“”の黄色をイメージしつつ、二硫化炭素の「淡黄色」を憶えるといいでしょう。

(化学式:CS2も、ついでに、憶えてしまいましょう。ときおり、試験に出ます。)

まとめ

以上、乙4危険物の「色」は、ざっとこんな感じです。

あまり数はありません。

先述したように、乙4のほとんどは、「無色透明」です。

んで、ごく限られたものだけ、「有色」です。

色のあるものを限定して憶えていくとよいでしょう。

通勤や通学時にでも、ざっと確認してください。

『心の軍師』に、『始めにメジャー。後は、特徴系を少しずつ憶える』と、助言してもらってください。

荀彧

なお、勉強方法等は、「乙種4類の独学」を…、

独学向け教材については、「乙4のテキスト・問題集」をば、お目汚しください。

また、危険物取扱者について、適当かつ曖昧なことを、たとえば、「乙4合格後に取る資格」などを、ブログにまとめています。「危険物取扱者:ブログ記事」をばお目汚しください。

有機溶剤に溶ける危険物の横断まとめ‐危険物取扱者 乙種4類(乙4)の性消

以下、述べるのは、ガチ文系の人間が、「試験対策用」に編み出したものなので、化学的・実務的には、たぶん、間違っており、正確さに欠けるものです。

ただただ「試験対策」のみであり、公言すると恥をかくので、あくまで「試験用の考え」として、限定利用してください。

さて、有機溶剤の試験対策ですが、一口で言うと、「細かく憶えない」です。

危険物の個々は、「危険物○○は、アルコールに溶ける」とか、「危険物××は、エーテルに溶ける」とか「危険物△△は、ベンゼンに溶ける」などと表記されています。

しかし、膨大な「末節」を覚えるのは面倒です。

ですから、「有機溶剤“系”」と、1つの言葉でまとめてしまいます。

たとえば、「ジエチルエーテルは、アルコールに溶ける」のですが、面倒なので、「ジエチルエーテルは、有機溶剤“系”に溶ける」とか「ジエチルエーテルは有機溶剤系」くらいに憶えて、「アルコール」は覚えないという塩梅です。

たとえば、「アセトアルデヒドは、アルコール・ジエチルエーテルに溶ける」のですが、億劫なので、「アセトアルデヒドは、有機溶剤“系”に溶ける」と一括りにして憶える、といった寸法です。

本試験では、「何に溶ける」かを、聞いてきません。(現時点では、出題実績なしです。)

たとえば、先のアルコールに溶ける「ジエチルエーテル」ですが、試験では、「ジエチルエーテルは、ヘキサンに溶ける」といった風には、出題されない、という次第です。

試験で問われるのは、おおむね「有機溶剤系のものに、溶けるか否か」であり、個別具体的に「何の溶媒」なのかを聞いてこない、といった次第です。

試験に出ないなら、『後回し』でいいです。

ざっくり「有機溶剤“系”」で1括りにして憶えて、ほいで後々余力が生まれたら、「危険物○○は、××に溶ける」といった風に、個別具体的な名称は憶えればよい、という次第です。

「有機溶剤“系”」で一本化して憶えると、“序盤の覚える手間”がかなり減るので、勉強しやすくなります。

ただ後述するように、グリセリンとエチレングリコールだけは例外なので、ここだけ注意してください。

有機溶剤“系”に解けるもの

タイトルのとおり、有機溶剤“系”に溶けるものを挙げていきます。

最初に結論を言うと、「乙4危険物の大半は、有機溶剤“系”に溶ける」といった次第です。

有機溶剤“系”に溶ける危険物の数は多いですが、思った以上に「まとまっている」ので、お気に入りに入れて何度も目を通してください。

特殊引火物。

第1石油類(ただし、ガソリンは除く。)。

アルコール類

第2石油類(ただし、灯油・軽油は除く。)。

第3石油類(ただし、重油は除く。グリセリンとエチレングリコールは注意する。)

特殊引火物とは、ジエチルエーテル、二硫化炭素、アセトアルデヒド、酸化プロピレンで、ほとんどが有機溶剤“系”に溶けます。

アルコール類とは、メタノール、エタノール、1-プロパノール、2-プロパノールで、これらも有機溶剤“系”に溶けます

さて、第1石油類、第2石油類、第3石油類も同様に、有機溶剤“系”に溶けますが、注意点があります。

注意1

1つ目の注意点は、ガソリン、灯油、軽油、重油です。

テキストには、「有機溶剤に溶ける」と、明記されていないので、ガソリン、灯油、軽油、重油は、除いて考えてください。

たぶん、解けるとは思いますが、明言されていない以上、これらメジャー系危険物は、除外するのが無難です。

注意2

2つ目の注意点は、グリセリンとエチレングリコールです。

グリセリンとエチレングリコールだけは、他の危険物と異なる特徴があります。

グリセリンは、「エタノールには溶けるが、エーテル、二硫化炭素、ガソリン、軽油、ベンゼンには溶けない」という性質があります。

エチレングリコールは、「エタノールには溶けるが、ベンゼンには溶けない」という性質があります。

試験的には、「グリセリン(または、エチレングリコール)は、有機溶剤に溶ける」とあれば、「×」です。

有機溶剤の「エーテル」や「ベンゼン」に、両危険物は溶けないからです。

先ほど、有機溶剤の論点は、「有機溶剤“系”」で一本化して考えればよいと述べましたが、当該2つの危険物:グリセリンとエチレングリコールだけは『例外』なので、きちんと整理して憶えてください。

当該例外規定は、乙4のみならず、甲種でも問われるので、頻出の類です。

難化したら捨て問

たとえば、です。キシレンは「二硫化炭素」に溶けます。

で、仮の話ですが、本試験で「キシレンは、二硫化炭素には溶けるが、エーテルには溶けない」云々の問題が出たとしましょう。

将来的に、こうした細かい「溶ける?溶けない?」が問われるようになったら、この種の問題・選択肢は捨てた方がいいでしょう。

乙4には、当該有機溶剤の論点以外に、たくさんの頻出論点があり、そっちで活路を見出す方が賢明かと思います。

ぶっちゃけ、「枝葉末節」は捨てた方が、費用対効果が高い、ってな寸法です。選択肢2~3個のために、膨大な手間をかける必要はありません。

さて、以下は文系用の補足内容です。理系の人はパスしてください。

文系向け補足1-語句の整理

文系向けの補足です。

「有機溶剤」は、“いろいろな言い換え”があるので、ガチ文系だと???になっちゃいます。

まず、語句の整理をします。

まず、有機溶剤=有機溶媒です。

問題文にて、「有機溶剤」とあれば「有機溶媒」と読み替えて結構です。テキストでは、厳密な使い分けはされていません。

たとえば、A危険物は有機“溶剤”に溶けると表記される一方で、B危険物は有機“溶媒”に溶ける、となっていたりします。

ガチ文系だと、「有機溶剤」と「有機溶媒」は、「別の物」と踏んでいる人もいるので、「両者は一緒」と憶え直してください。

なお、本ページでは、「有機溶剤」で統一しています。

有機溶剤とは?

・有機溶剤とは、水溶性ではない多くの溶質を溶かすことができる、有機化合物の溶媒である。

・アルコール類(エタノール)、ジエチルエーテル、ベンゼン、アセトン、ヘキサンなどが該当する。

上記定義は憶えなくていいです。

というのも、試験では先の定義は出題されないからで、ただ、「有機溶剤」とはこういうもの、と理解しておくと、「学」が進むから挙げたまでです。

本試験の選択肢では、「危険物○○は、有機溶剤に溶ける」とよく登場するので、その際は、(あーアルコール類とかジエチルエーテル、ベンゼン・ヘキサンに溶けるのね)くらいに考えてください。

なお、ジエチルエーテルは、「エーテル」と略して使われることが多いです。

「ジエチルエーテル」と「エーテル」は、同じものを指しています。

これまた、ガチ文系だと、「ジエチルエーテル」と「エーテル」とは別の物と憶えかねないので、注意してください。

まとめ

乙4の危険物のほとんどは、「有機溶剤系」に溶けると考えてよく、試験的には、「危険物○○は、有機溶剤に溶ける」といった選択肢が出たら、「○」としておけば、おおむね当たっているはずです。

理想的には、1つ1つを憶えるべきでしょうが、ホント費用対効果が悪いので、序盤はざっくり「有機溶剤系」一本で行ってみてください。

余力が生まれたら、個々を憶えていけばいいです。

また、第3石油類・水溶性の「グリセリン」と「エチレングリコール」は要注意です。溶ける・溶けない溶媒に特徴があるので、きっちり押さえておきます。なぜかこの2つだけが、細かく問われています。

ところで、「水に溶ける」は「水溶性危険物は語呂+ぐりぐりで憶える」を、「水に“わずかに”溶ける」は「水にわずかに溶ける危険物のまとめ」を、参考にしてください。

なお、勉強方法等は、「乙種4類の独学」を…、

独学向け教材については、「乙4のテキスト・問題集」をば、お目汚しください。

また、危険物取扱者について、適当かつ曖昧なことを、たとえば、「乙4合格後に取る資格」などを、ブログにまとめています。「危険物取扱者:ブログ記事」をばお目汚しください。