独学でススメ-読むだけで独学合格できるかもしれない、適当なヒントとTips

第18問:VVFストリッパ‐平成28年後期筆記‐第2種電気工事士の過去問解説

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

難易度は「やさしい」。文系ド素人が絶対に取らないといけない問題。本問は、「VVFストリッパ」の写真鑑別である。「工具を買う」こと。平成28年の後期の筆記試験の第18問の過去問解説。文系ド素人や独学者向け。

第18問は、「工具」の写真鑑別の問題で、ド定番・ド頻出の「VVFストリッパ」が問われています。

本問ほど、「カンタンに点が取れる問題」は他にないので、必ず点にします。

解説

本問は、「工具が手元にあれば、100%わかる」問題です。

下手にテキストの写真を見て憶えるより、実物で勉強する方が、圧倒的に点になります。

んなもんで、どのみち技能試験で使うのですから、筆記の段階で、定番の「HOZAN 電気工事士技能試験セット S18」を買いましょう、ってな次第です。

ちなみに、工具はほぼ毎年同じ物を使用するので、万が一、試験に落ちても、買い換える必要はありません。再利用可能です。

手元にVVFストリッパを用意して、ケーブルの外装や電線の絶縁を1回でも剥げば、本問は即答できます。

説明

VVFストリッパは、メーカーによって、姿形は異なりますが、機能は同じです。

下の画像の…、

…赤色の点線で囲んだギザギザ部分は、どのメーカーでも共通しています。

当該ギザギザ部分の小さいところは、電線の絶縁を剥ぐところです。

大きいギザギザは、ケーブルの外装を剥ぐところです。

なお、先のHOZANのVVFストリッパは…、

…となっています。

左の赤点線部分は、ケーブルの外装を…、

右の点線部分は、電線の絶縁を剥ぐところです。

左赤点線にいくつもギザギザがあるのは、ケーブルには、2心と3心とがあるので、その使い分けのためです。

文字で読むと面倒ですが、一度でも、実物で作業すれば、即分かりますし、「VVFストリッパ」がいかに偉大な工具か、わかるでしょう。

電工ナイフの10倍は能率的です。

補足

選択肢ですが…、

「イ」は、「VVRケーブル」のところが誤りです。

「VVR」の「R」は「ラウンド」の丸い(丸形)という意味で、丸いケーブルにVVFストリッパは使いません。

つーか、VVFストリッパのギザギザ部分に、「VVRケーブル」は入らないのです。技能のテキストを読めば、シックリ分かります。

「ハ」は、「CVケーブル」のところが誤りです。

「CVケーブル」は、おなじみ「架橋ポリエチレン絶縁ビニル外装ケーブル」のことで、VVFストリッパは使いません。VVFストリッパのギザギザ部分に、「CVケーブル」は入りません。

「ニ」は、「VVFコード」となっているところが誤りです。「コード」ではなく、「ケーブル」であります。一種の引っ掛けですな。

従って、答えは「ハ」の、「VVFケーブルの外装や絶縁被膜を剥ぐ」と相なります。

補足‐技能試験の実情

以下は混乱の元なので、読み飛ばしてもらっても結構です。

VVFストリッパは、先述した問題のように、「VVRケーブル」や「CVケーブル」には使いません。これらのケーブルは、「電工ナイフ」で処置します。

…しかし、です。

「VVRケーブル」や「CVケーブル」には、「VVFストリッパ」を、“ちょっとだけ”使うこともできるのです。

ぶっちゃけ言うと、両ケーブルを、テキストどおり電工ナイフで処理すると、時間がかかるのです。

んなもんで、VVFストリッパで、ぐにぐにと外装に切れ目を入れ、後はペンチで引き抜いて、残るバリや外装カスを電工ナイフで取る、ってな次第です。

丸々を「電工ナイフ」単体で作業するより、途中まで「VVFストリッパ」で作業する方が、楽で早い、です。

「電工ナイフ」では時間がかかるという人は、参考にしてみてください。

こんな次第で、正式には、「VVFストリッパ」は、先の2ケーブルに使いませんが、技能試験的には使ったほうが効率的、という次第です。

まとめ

本問は、繰り返すように、電気工具が手元にあれば、100%解答できる問題です。

テキストの紙の上の勉強には限界があります。とりわけ、こうした写真鑑別ではそれが顕著です。

どのみち工具は買うのですが、先に買って、楽して勉強してください。ホント、百聞は一見に如かず、です。

工具は、先に紹介した定番の「HOZAN 電気工事士技能試験セット S18」を使えば支障ありません。

なお、勉強方法等は「第2種電気工事士の独学」を…、

独学向け教材については、「筆記試験の教材」と「技能試験の教材」をばお目汚しください。

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