難易度は「やさしい」。文系ド素人が取るべき問題。本問は、「過電流遮断器の極」の問題であり、一見すると難しそうだが、実はカンタンで、出るところは「200Vは2P2E」だけ。配線図問題でもよく出るので必ず押さえておく。平成28年の後期の筆記試験の第20問の過去問解説。文系ド素人や独学者向け。
第20問は、「過電流遮断器の極」がテーマの問題です。
「過電流遮断器」は、おなじみの「配線用遮断器」と「ヒューズ」を指し、本試験では、前者の「配線用遮断器」がよく出ます。
当該論点は、一見すると小難しそうですが、内実はカンタンです。
しかも、です。
当該「過電流遮断器の極」は、「配線図」でも出題されるので「1つの勉強で、2問取れる」おいしい論点となっています。
現に、当該平成28年度下期筆記の「第37問」に出ています。
こんな次第で、食わず嫌いをしないで、本論点を消化しましょう。
要点をかいつまんでいうと…、
「単相3線式100V/200V」の「200V回路」に使う配線用遮断器は、「2極2素子(2P2E)」を使わねばなりません。これは『義務』です。
そして…、
「単相3線式100V/200V」の「100V回路」に使う配線用遮断器は、「2極1素子(2P1E)」でもよい、です。これは『任意』です。
まあ、「200Vなら2極2素子(2P2E)」で、「100Vなら2極1素子(2P1E)」と、ざっくり憶えればいいです。
さて、選択肢ですが…、
「イ」は、先に述べたように、「100V回路」に使う配線用遮断器は、「2極1素子(2P1E)」でもよいので、「○」と相なります。
「ロ」ですが、これまた、「100V回路」に使う配線用遮断器は、「2極2素子(2P2E)」でもよいので、「○」と相なります。
念のために言っておきますが、引っかからないでください。
「100V回路」に使う配線用遮断器は、「2極1素子(2P1E)」でなくてはならないわけではなく、「2極2素子(2P2E)」でも「2極1素子(2P1E)」でも、どっちを使ってもよい、という塩梅です。
「ハ」は、別段悪くないので、「○」です。
「ニ」ですが、先に述べたように、「単相3線式100V/200V」の「200V回路」に使う配線用遮断器は、「2極2素子(2P2E)」を使わねばなりません。
選択肢のルームエアコンは「単相200V」なのに「2極1素子」の配線用遮断器を取り付けているので、「×」と相なります。
なお、「2P2E」の「P」は、「pole:ポール(極)」の「P」で…、
「E」は、「element:エレメント(素子)」の「E」となっています。
本問のメインテーマの「配線用遮断器の極」は、写真鑑別で出ることもあります。
写真の中から「2P2E」の文字の入った配線用遮断器を選ぶことになるので、しっかり見ておきましょう。
本問は、文系ド素人でも取れるので、しっかり点にしてください。
間違えた人は、最低でも3回は解き直しましょう。
なお、勉強方法等は「第2種電気工事士の独学」を…、
独学向け教材については、「筆記試験の教材」と「技能試験の教材」をばお目汚しください。
2017年4月6日 11:49 AM
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