難易度は「やさしい」。本問は、「電線管の加工工具」の問題で、ド定番・ド頻出である。ポイントは、1つ1つの道具の用途を押さえるとともに、ホームセンターで実物を触ってくることである。平成28年の後期の筆記試験の第15問の過去問を解説。文系ド素人や独学者向け。
第15問は、定番の「電線管の加工工具」です。
本問のような「工具」の問題は、ホームセンターで実物を触ってくるのが一番の勉強です。
紙の上だけの勉強は脆いです。テキスト片手に工具売り場をうろうろして、実物で勉強してください。
そして、帰りに歯ブラシかティッシュを買って、ホームセンターの売上に貢献してください。(学費の支払は必要です。)
選択肢に出てくる工具は、すべて頻出なので、本問でマスターしてしまいましょう。
・リーマ・・・クリックボールに取り付けて、金属管内側の面取りをする。
・金切りのこ・・・金属管や太い電線の切断。
・パイプベンダ・・・金属管の曲げに使う。
・やすり・・・切断した際のバリ取り。
・パイプレンチ・・・カップリング等を取り付ける際に、金属管を回す。
・トーチランプ・・・硬質塩化ビニル電線管の曲げに使う。
特に、下線の付いた工具は要注意です。「名称」から用途が浮かばなかったり、馴染みが薄かったりで、試験でピンポイントに狙われています。
どう問われてもいいように、しっかり憶えておきましょう。
本問は、「金属管」の工事です。
「トーチランプ」は、「硬質塩化ビニル電線管」に使う工具なので、当該工具の入っている選択肢は消去できます。
ですから、「ロ」と「ハ」が消えます。
次に、問題文の指定には、「金属管の切断および曲げ作業に使う工具」との指示があります。
んなもんで、金属管を回す「パイプレンチ」が「×」となります。切断と曲げには使わないからです。
ですから、「ロ」が消えます。
んなもんで、正解は「イ」と相なります。
金属管工事に使う工具は、上記の選択肢群のほかに、「パイプバイス」と「パイプカッタ」「リード形ねじ切り器とダイス」なども、よく出るので押さえておきましょう。
「パイプバイス」の「バイス」は、「万力」の意味です。
金属管を切断する際に、固定するための工具です。
「パイプカッタ」は、金属管の切断に使います。
試験では、「合成樹脂管を切るときに使う」などと出るので注意です。なお、合成樹脂管を切る際は、「合成樹脂管用カッタ」を使います。写真鑑別でも出るので、テキストで要チェックです。
「リード形ねじ切り器とダイス」は、実感が沸かないためか、よく問われています。
ぜひとも、ホームセンターで実物に触れてみてください。
本問のテーマの「電線管の加工工具」は、本当によく出るので、必ず正解できるようになってください。
これを落とすと、ヤバイです。
間違った人は、「ホームセンター巡礼」をしてください。行ってみると、なかなかに面白いです。
繰り返しますが、帰りは、電池でも何でもいいので買って、売上に貢献してください。
なお、勉強方法等は「第2種電気工事士の独学」を…、
独学向け教材については、「筆記試験の教材」と「技能試験の教材」をばお目汚しください。
2017年4月6日 12:09 PM
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